現在の日記【療育に通う必要がない子】


現在めーくんは療育先が2箇所。
幼稚園のように朝9:30から13:30までを集団で過ごす通園タイプと、
習い事のように1時間、大人と1対1でやり取りをしながら過ごす個別療育。


週に2日は幼稚園で、
3日療育の通園。
幼稚園の午前保育の日の放課後に個別療育。
また医療サービスという扱いで月に2回、作業療法士が訪問もしてくれているので
なかなかのハードスケジュール。

どちらの療育先にもいろんな子がいる。

発語もなく絵などを書くのが難しい子。
強度行動障害でパニックになると自傷を始める子。
会話もできて一見問題がなさそうにみえるけど、カッとなるとすぐ手が出る子。


療育に通っている子というのは、
なにかしらの課題を抱えているからここに居るのだと思っていた。

私も発達のことを勉強し、それなりに知識は増やしてきたと思うので 
一見問題がない子でも少しの特性に気づきやすくなっていた。


ただ通園のクラスにいるふうくん(仮名)という子に関しては何が問題なのか全く分からない。


めーくんは個別療育からスタートしたのでふうくんよりも遅くクラスに仲間いりした。
初めましての時から「俺めーくんの隣がいい!」とすごく好意的に声をかけてくれ、
めーくんがお集まりのやり直しを求めてパニックになったときも
隣に座ってやり直しに付き合ってくれたのだ。
しかも自主的に。


私はふうくんの問題がなんなのか気になり、
しばらく一緒に遊んでみることにした。
でも問題が見当たらない。
パズルも私と1ピースずつかわりばんこに楽しく完成させることができた。


それから何日も会う機会はあったが、
周りの定型発達の子供たちの方がよっぽど気になる課題があるというぐらい、
自分のことは自分ででき、
ひとにやさしく、協調性がある稀に見るいい子という感じ。
取り乱すところも一度も見たことがない。


よくよくふうくんのママと知り合うことになり、
なぜ療育に通うことにしたのか聞いてみた。


私「ふうくんなにが課題なのか全然分からないんだけど、なんで療育通ってるの?」


ふうくんママ「ふうはね、2歳になっても発語がなかったんだよね。
それからすぐに療育につなげてもらって、
今はだいぶ良くなったけど本人楽しんでるし、生活のことも見てもらえるからこのままお願いできるならお願いしようと思って」



なるほど。
言葉がなくても追いついたパターンか。


療育に通う子を持つママは
一度は絶望の淵に立つ思いをしたことだろう。

そこから追いつく子、周りとの差がもっと開く子、
その子がどう成長していくかはわからない。


今でも言葉の遅れ、パニック、身辺自立、コミュニケーション能力
未だに大きな課題をかかえたままのめーくんとは全く違うステージにいる。


ふうくんママに、「じゃあもっと療育が必要な子に席を開けてあげて」と言いたい気持ちもなくはないが、
ふうくんがいい子なようにママもとってもいい人で反応がなくてもめーくんにたくさん話しかけてくれる。


一度は絶望の淵に立ったなら
現在がどうであれ仲間だね。














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