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【仕事&育児シリーズ#1】男性の育児休業取得者「家族でゆっくり育児できる幸せ」

このシリーズでは、子育て社員の働き方について紹介していきます。

働きながらの子育ては、長年の社会問題として取り扱われています。母親側の負担が大きいことが主な理由ですが、その背景は核家族化が進んだことでサポートできる親族が近くにいないということが挙げられます。
頼れる人が夫婦しかいない状況であれば、母親が専業主婦であろうとも、父親の積極的なサポートが必要になります。しかし、社会的には男性の育児についてはまだまだハードルがあるのも事実です。

今回、当社で育児休業を取得した男性社員に、仕事と子育てをどのように両立しているのか詳しく伺いました。


Q1.自己紹介をお願いします。

プランナーのKです。
ゲーム内に実装されているコンテンツを企画を担当しています。
具体的には、施策(イベント・ガチャ・メインストーリーなど)の概要を考え、実行段階では他チームとの調整やスケジュール管理などを進めています。
ゲームのシナリオは、シナリオ担当者やプロデューサーが決定しますので、私は「どこにバトルシーンを入れ込むか」「アドベンチャーの構成をどうするか」「どんな強さと特徴を持った武器を入れるか」など、抽象的な部分を具体的に落とし込む役割を担っています。企画は大枠だけでなく、イベントのマスタデータ作成など、かなり細かい部分も担当しています。


Q2.育児休業を取ろうと思ったきっかけはなんでしょうか。

先輩が取得していたのを知って、育児休業に興味を持ちました。
このような機会は滅多にないので、子供のことを近くで見守りたい気持ちも膨らんでいって、育児休業を利用したいと思いました。また、結婚してちょうど1年が経ち、子供が生まれることになったので、家族の時間を充実させたかったのもあります。「育休を取ってくれると嬉しい」という妻の希望もありました。

家族写真


Q3.育児休業を取った期間とタイミングを教えてください。

期間は合計1ヶ月です。2週間を2回取得しました。
1回目は子供が生まれて2週間後と、2回目は1回目が終わって2週間働いてから再度取得しました。
ちなみに、子供が生まれる1ヶ月前は、妻の実家に付き添って、リモートワークで仕事をしていました。

育児休業スケジュール


Q4.子供が生まれる前に想像していたことと実際のギャップはどれくらいありましたか。

生まれる前は、どれだけ大変でも子供が可愛いと思う気持ちが勝つと思っていましたが、実際はそうではありませんでした。可愛いさがあればすべて解消されるわけもなく、大変さもとても感じています。特に生まれたばかりの時期の赤ちゃんは、感情全部が「泣く」なんだと思いました。おなかが空いても、おむつが濡れていても、なんだか眠れなくても、全部泣いているので、理由が全くわからず困りました。

でも、そういった時期はすぐに過ぎ去っていきました。子供は想像していたよりも成長速度が速く、成長するにつれてはるかに可愛くなっていくことに、日々驚いています。毎日成長を感じられて、楽しさと幸せを感じています。


Q5.子育ては具体的にどんなことをしていますか。

育児休業中は、一通りの育児は経験しました。
育児休業明けは寝かしつけや外出時の抱っこ、家事全般を担当しています。特に、赤ちゃんがいると洗濯物がたくさん出るので、洗濯はこまめにやっています。
しかし、育児はまだまだできていない部分が多いと感じています。
特にそう感じたのは、妻が友人の結婚式で半日ほど家を空けた時のことでした。半日くらいなら問題ないと思っていましたが、実際はミルクを全く飲んでくれなかったんです。
ちなみに嫌がった理由は、ミルクか母乳かという味の問題ではなく、どうも吸い口の変化だったようです。もちろん以前から慣らそうとしていたのですが、嫌がるの繰り返しでした。そうして当日を迎えましたが「きっとお腹がすいたら飲んでくれる」と期待していました。しかし結果は飲んでもらえず、かなり参りました。


Q6.子育てで大変だったことはなんですか。

やはり眠れないことですね。
今は半年くらい経って、ようやく泣き方で要望がわかるようになってきたんですが、その中に「”抱っこして”泣き」があるんです。これが始まると抱っこしないと絶対に眠ってくれないので、体力的にかなり辛いです。
それなのに、会社から帰ってくると、とても可愛く見えるんです。しかもたった10時間しか離れていなかったのに、成長を感じられるんです。こういう時はもっとそばにいて、成長の瞬間を逃したくないと切に思います。

抱っこでごきげん♪


Q7.子供が生まれる前と後で働き方に変化はありましたか。

働き方に大きな変化はありませんでした。
もともと残業はしない働き方を実践していました。今ではさらにその意識が強くなって、定時上がりできるように集中して仕事に取り組んでいます。子供がどんどん成長していくので、私自身も仕事でもっと成長しなくては、という気持ちになります。
子供を通じて、いい刺激をもらっています。
ちなみに、生活スタイルは少し変化して、寝かしつけのため、22時過ぎに寝るようになりました。


Q8.会社の同僚や部署など、周囲の反応はどうでしたか。

私のいる部署が「時間内で仕事をしたい」という人たちが比較的多い部署だったので、スムーズでした。これは、子供が生まれる半年前から周囲に相談していたことが大きいかもしれません。事前に自分の持っていた仕事を割り振り、調整もできたため、生まれる1か月前から始めたフルリモートワークの時にも、順調に仕事をこなせました。

生まれて2週間目から使っている「おしゃぶり」と
会社の同僚からプレゼントの「絵本のおもちゃ」

Q9.育児休業取得について、一言お願いします。

育児休暇をとって本当に良かったので、男性社員はもっと進んでとるべきだと感じました。
私は、まだ育児をはじめて半年ですが、育児は絶対に一人ではできないと実感しました。
母親だけが育児をすることが前提だと、産後うつにもなりやすいでしょうし、子供を可愛いと思うことができなくなってしまう可能性を強く感じました。
また、最初の1ヶ月はものすごく大変で長く感じましたが、その1ヶ月の時の姿はその時にしか見られないんですよね。それをぜひ夫婦で分かち合ってほしいです。
日々成長していく我が子と愛するパートナーのためにも、一人でも多くの”お父さん”が育児休業をとりやすい社会になるといいなと思います。


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