あいえみ

詩と好きな場面を書いてる人

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マガジン

  • 追憶

    ノートの切れ端にメモした備忘録

  • 切り取りシーン

    とある世界の1場面をまとめたもの

最近の記事

コトノハ

君への言葉を紡いでいこう 自問自答で紡いだ日々は 誰にも知られることなく過ぎていく 自問他答で増えた糸を 織り込んで色彩が増えていく 他問自答で贈った糸は 2人の色に染まって飛んでいく 気に入ってくれるといいな これは 未だ見ぬ、いつかの君へ紡ぐコトノハ

    • 甘苦ほりっく

      甘いものを食べて うっとりする君をただ見ていた 幸せそうだな、なんて どこか冷めた気持ちで 甘いものが嫌いな僕は 苦みが広がっていくんだ 早くここから 離れないとね この味に 溺れてしまう前に

      • ✂︎シーン2 観測者

        瓜二つの顔をした少年と少女は、目の前にある無数のモニターをながめていた。 彼は人間ではなかった。 彼らは幾千年前、ひとりの科学者によって作られたAIだ。その科学者はその世界最期の人間であった。科学者と彼らが過ごした時間はごくわずかかであった。科学者は2人を造った5年後生き絶えた。 彼らは不思議に思った。 なぜ彼は自分たちを造ったのだろう。 彼らは知りたくなった、人間とは何かを。 だから、彼らは人間を知るために彼らの生活を見ることができる装置を、まだ人間がいるであろう外の

        • ✂︎シーン1 少年と巨大魚のマザーグース

          帝国との戦争で両親を失った少年は、山奥の術師のおじいさんに引き取られました。 おじいさんは優しく彼を迎えいれましたが少年は両親を亡くしたショックで言葉をなくしていました。 ある日、少年が目を覚ますと山頂の方から声のようなものが聞こえてきました。それは全てを包み込むような悠然とした声でした。 少年がその声に導かれるまま、山頂へ登っていくと、そこには深緑の木々や草花に囲まれた、水色に輝く湖がありました。木々や湖、草花の周りにはフワフワと色鮮やかな光が楽しそうに動き回っています。

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        記事

          叫び

          置いて行かないで 茶化さないで 私を見て 受け止めてほしいんだ 発狂しそうだ 吐きそうだ もう 無理なことは分かってる 受け止めきれなかったから今がある 孤独になるのが怖いんだ

          さようならの日に

          君との別れは寂しくて悲しい だけどそれを不幸とは呼ばないよ 涙が溢れて止まらないのは 君と過ごした日々が愛おしかった証だから

          さようならの日に