昔々、ある村に『赤ずきんのジュリア』と呼ばれてみんなから愛されていた赤いフードをかぶった #癒し系ツンデレ の少女が住んでいました。

　ある日、おばあさんが病気になり、ジュリアのおかあさんは、ジュリアにおばあさんの家へお見舞いを持って行くよう頼みました。

　おかあさんは『決してあの橋を渡らず、直接おばあさんの家へ行くのよ。途中で見知らぬ蜷川新右ヱ門のような御武家さまに話しかけられないように気をつけなきゃダメだからね』と忠告しました。

　しかし、反抗期のジュリアは頓智を利かせ、『ツ～ン♡』と頭に閃いた効果音と共に橋のど真ん中を堂々と渡りました。すると、橋の反対側で待ち構えていた蜷川新右ヱ門に『 #赤ずきん のジュリアよ。その橋を渡るのは御法度だ』と因縁をつけられました。

　ジュリアは癒し系ツンデレの術を使い、『まぁ、素敵な御武家さま。わたしを心配してくれてやさしいわね♡　その橋の端は危ないけれど、真ん中ならだいじょうぶなのよ♡』と言い、新右ヱ門を癒やし、彼が気を許した瞬間を見切って、『御武家さまは立派な刀を持っているのに、こんなに簡単に癒やされてしまうなんて、かわいいわね。少しいじめてあげましょうか♡』と #サドデレ ました。

　動揺した新右ヱ門は、『な、何を言うか！　わしはお主の癒やしで #デレデレ になどならぬ！』と少しデレながら反論しました。

　しかし、この反論はジュリアのサドデレ心を刺激してしまい、『ふん、そんな強がりを言ってもいいのかしら？　それなら、あなたの #抜刀術 と、わたしの #ツン術 とどちらが強いか勝負するしかないわね。いいわ、かわいがってあげるわよ♡』と、抜刀術とツン術の #異種格闘技戦 になりました。

　絶対的な自信を持つジュリアは、『ふん、腰抜けのあなたでは、わたしには勝てないわよ。先に抜きなさいよ♡』と挑発しました。この #ツンデレ 術に耐えきれなくなった、 #マゾデレ の新右ヱ門は、ツン無刀捕術でジュリアに太刀を取られてしまい、『あっ、ボ、ボクの刀が…』と焦りました。

『御武家さまって、意外と焦ってかわいいわのね。どう、その脇差も抜いてみる？　でも、あなたがかわいいから今日はこれで許してあげる♡　わたしが太刀を奪ったのは、あなたが嫌いだからじゃないのよ♡　でも、だからって好きだなんて勘違いしないでね♡』と、今度は癒しデレ術を仕掛けました。

　赤ずきんのジュリアの癒し系ツンデレ術とサドデレ術の合わせ技に骨抜きにされた新右ヱ門は、『ジュリアに #萌え萌えキュン ♡となって #ダンデレ になってしまい、『この先の森には、怖いオオカミがいるから、その太刀はジュリアが持っていてくれると、ボクは嬉しいよ。ついでにこの鞘も受け取ってもらえると、ボクは幸せだよ』と、ジュリアに太刀と鞘を譲りました。

　ジュリアは心の中では新右ヱ門の優しさに惹かれそうになりましたが、『べ、別に太刀なんかなくても、オオカミなんて瞬殺できるわよ！　でも、それであなたが喜ぶなら、仕方ないわね。どうしてもっていうなら、もらってあげる♡』と言って、太刀と鞘を受け取ってから、橋を越えた森の中を歩いていると、ジュリアは森の #オオカミ に出会いました。

　オオカミは『やあ、キミが癒し系ツンデレで有名な赤ずきんのジュリアだね？　キミの赤ずきんとツンデレのギャップが、 #ギャップ萌え の森の動物たちの間でも大人気なんだ。何か、ここでツンデレ萌えなことを言ってくれないかな？』とリクエストしました。

　ジュリアは『さあ、どうかしら？ 森のオオカミさんでも、優しくされる癒し系は分かるでしょう。森のクマさんなんか、わたしの少しの癒しで子犬みたいに懐いちゃって。でも、試しにサドデレしてみたら、クマさんはドン引きして、もう来なくなったわ。ストーカー退治にはサドデレが最強ね。あなたは、わたしのサドデレに耐えられるかしら？』と挑発しました。

　オオカミは『ボ、ボクはクマさんなんかよりも精神力が強いから、サドデレなんて平気だよ』と強がって見せてから、『それで、赤ずきんのジュリアはこれからどこへ行くの？　良かったら、森の動物喫茶で一緒にお茶しない？　最近、 #秋葉原 でも #フクロウカフェ が大人気なんだよ』と、ジュリアを誘いました。

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　ジュリアはナンパする動物が嫌いだったので、『あなたもそこらのダメな男たちと同じで、すぐにナンパするのね！ それって最低！　でも、オオカミからナンパされるなんて珍しくて新鮮かも♡　でも、わたしはこれから上野の森の #叙々苑 上野不忍口店の裏に住んでいる病気のおばあさんの所に行かないといけないから、あなたと遊んでいる暇はないわ。それに、暇だったら付き合ってあげるなんて意味じゃないから勘違いしないでね♡』と言い、無邪気にもおばあさんの #個人情報 をオオカミに漏らしてしまいました。

　叙々苑と聞いたオオカミは、急に肉が食べたくなり、『じゃあ、今日は仕方ないね。次に時間があったら上野のフクロウカフェに行こうね』とジュリアと別れ、獣道の抜け道を使って、個人情報から取得したおばあさんの住所に先回りしました。

　しかし、そんな技が百戦錬磨のジュリアに通じるわけがありません。オオカミより一足遅れておばあさんの家に到着したジュリアは、オオカミを鋭く睨むと新右ヱ門からもらった太刀に手をかけました。

　オオカミは、『か、堪忍してよ。わたしは #絶滅危惧種 の #ニホンオオカミ なんだよ。わたしを斬ると動物保護団体が黙っていないんだぞ！』と反論しようとしました。

　しかし、ジュリアは紫電一閃の居合でオオカミの脇腹を斬り、『心配しないで。これは御仕置の峰打ちよ。この太刀の持ち主は、かつては人斬り新右ヱ門と恐れられていたけれど、不殺の誓いから #逆刃刀 に改めていたの。だから、あなたを傷つけたわけじゃないのよ♡　でも、あなたみたいな悪いオオカミには、もっと厳しいお仕置きが必要ね。わたしの友達が秋葉原でコンセプトカフェをやっているわ。 #コンカフェ って知ってる？　あなたがメイド服を着て、オオカミメイドカフェをするなんて、絶対に流行るわ。これからは一生、コンカフェ店員として頑張ってもらうわね♡』と説明しました。

　そして、ジュリアの計画通り、オオカミは秋葉原で『オオカミメイドカフェ』のスターとして新しい人生を歩み始めました。最初は抵抗していたものの、 #メイド服 姿のオオカミは意外にも来店客に大人気となり、カフェは大繁盛しました。オオカミは自らの新たな役割に喜びを見出し、かつての獰猛さはどこへやら、お茶とお菓子を楽しく提供する姿に変わりました。

　一方、おばあさんの元を訪れたジュリアは、おばあさんを安心させて元気づけ、そして新右ヱ門からもらった太刀と共に、村へと無事に帰還しました。村人たちはジュリアの冒険の話を聞き、彼女の勇気とユニークな解決方法に感心しました。

　時が経つにつれ、森の中で起こった不思議な出来事は語り草となり、ジュリアは『癒し系ツンデレの赤ずきん』として語り継がれるようになりました。そして、時々秋葉原に出かけては、オオカミメイドカフェで元オオカミの友達と楽しい時間を過ごすのでした。それは、お互いにとって新たな始まりの物語であり、昔話の終わりを告げる新たな章の始まりでした。

つづく…