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嫌なヤツ、ピロリ菌

昨日、胃カメラの検査について書いたのだが、今日はその結果について書いてみようと思う。

4年前、初めて胃カメラを受けた。
その時は鎮静剤で一瞬で眠りに落ちたのだが、目が覚めると処置室で医師が椅子に座りこちらを見ていた。

「目覚めましたか。もう、終わりましたよ」

少しボーッとする頭で、上半身を起こした。

「胃の状態を見る限り、ピロリ菌がいるのは間違いなさそうです」

…ピロリ菌。
名前だけ聞くとかわいらしいが、コイツはなかなかの悪さをするやつで。胃がんになる人の多くはピロリ菌が胃の中にいることが多いそうだ。

カメラで見た感じだと、僕の胃の状態が良くないのでピロリ菌が悪さをしているのだろうという判断だった。萎縮性胃炎と慢性胃炎の併発。胃がんになるリスクが高い状態だった。胃が悪いなんて、全然意識していなかったのだけど。

早速ピロリ菌の除菌が開始された。
「一週間」「欠かさず」処方された薬を飲み続けるというのが除菌方法だった。

「なんだ、意外にお手軽じゃん」

そんな風に思うかもしれないのだが、この処方される薬、独特の匂いがするのだ。飲む時に少し吐き気を催すくらい。
しかも、一週間の内に一回でも飲み忘れると除菌失敗の可能性が高まる。菌を集中的に叩かないと、その薬に耐性を持った菌になってしまうのだそうだ。

そして、僕は言われた通りに一週間欠かすことなく薬を飲み続けた。
そして、再度検査。この検査では胃カメラを飲む必要はなく、呼気でピロリ菌が除菌されたかどうかが分かるというものだった。

結果。
なんと除菌失敗…。

ピロリ菌はまだ胃の中にいるらしいとの判断だった。

なにぃ?!ちゃんと飲んだのに?!
ちょっとショックだった。

一次除菌が失敗したので、薬を換えて二次除菌に挑むことになった。ちなみに、一次除菌が成功する確率は70%と言われているので、見事に残りの30%に入ってしまうという形だ。

はぁ…。

また同じように、独特な匂いのする薬を一週間飲み続けなければならない。
ちなみに、二次除菌が失敗すると大学病院などで三次除菌となるらしい。さらに保険対象となるのは二次除菌までで、三次除菌からはなんと対象外。嫌な情報ばかりが目につく。

ちなみに、二次除菌の成功確率は97%ということだったのでおそらく大丈夫なはずだが、一次を失敗している身からすると、やはり不安にはなる。

また薬を一週間飲み続けての再再検査。
結果を聞く時はドキドキした。
結果は、除菌成功!

良かった。

翌年の2回目の胃カメラでは、除菌のおかげで胃の状態が回復していることが見てとれた。

がんになる前にピロリ菌を除菌できて本当に良かった。これに関しては、胃カメラのおかげだと言わざるを得ない。
胃カメラは嫌いなのだが、受けるか・受けないかを毎年悩んでしまうのはこういう理由があるというわけで…。

(note更新257日目)


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