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「横浜BCvs京都(2023.1.28)、生観戦日記(その1)。」【Bリーグ】

 「2023年の第1回のnote執筆」で「河村勇輝の海外挑戦の可能性」を執筆テーマにしたことは、自分自身が学び感じることが多くて、とても有意義でした。





 「1月2日」、「2023年の第1回のnote記事」として、「河村勇輝の海外挑戦の可能性の自分的考察」の記事を執筆させて頂きました。
 理由は主として、下記の4つからです。


 【なぜ自分が、「2023年の第1回のnote記事」で「河村勇輝の海外挑戦の可能性」を執筆テーマに選んだのか。】

 (1)シンプルに「2023年を代表する人物」になり得るから。少なくとも「日本バスケ界」という意味でならば、ほぼ高確率で「河村勇輝の年」になり得るのでは、という読みから。

 (2)12月に入ってからの圧倒的な活躍。「宇都宮との2連戦」「三遠との3連戦」「仙台との第2戦」と、2週間で6試合も超絶パフォーマンスをしていること。そう考えると「想像以上の成長で、異次元の領域に到達しようとしている」というか、少なくとも「名実共に『Bリーグのno.1の中心選手』に上り詰めた」と判断できること。

 (3)Bリーグを生観戦するきっかけの大きな1つが、2019年ウインターカップの河村であったから。自分にとっては「思い入れが強い選手」であり「いまや最推しの1人」でもあること(比江島も最推しの1人ですが)。

 (4)河村の海外挑戦は「いずれそう遠くないうちの実現は、もはや現実的」といえること。少なくとも技術レベル自体は海外でも通用し得るのではと。だけど一方で、では「海外挑戦先でより現実的な道は何か」を考える必要があるという判断。それと「海外挑戦のより現実的な時期」も併せて考える必要の判断もあった(「今オフは現実的とはいえない」ことの理由を示す必要があったことも正直あります)。


 実際、こうして執筆をさせて頂いて(自分の中では「最大の挑戦といえるテーマ」でもありましたが)、自分の中では(「一人の人間として」「一人のバスケファンとして」の両面で)、学び感じることがいろいろとありました。

 このとき、最終的な結論は


 【河村勇輝(横浜BC)、現時点で「考え得るベストシナリオ」。】

 2023 横浜BCでCS出場(その上で1つでも上のステージへ)
 2024 世界最終予選での活躍→パリ五輪の本大会出場
    横浜BCでCS決勝進出(優勝だとより望ましい)
    五輪終了後、豪州NBLに挑戦を発表
 2025 豪州NBLで正PG、そこでMVP級あるいは準ずるの活躍
    (目安として「アシスト王」「PER20程度」の活躍)
    →豪州NBL球団との(複数年の)契約延長orNBA挑戦
    (現実的には「豪州NBL球団との複数年の契約延長で、その中で
     『NBA球団から選手契約の提示があれば契約解除金なしで
     移籍可能とする』の条項を入れる」感じか?)
 2028 全盛期でロサンゼルス五輪に出場
 2032? (全盛期レベルがまだある感じで)Bリーグ復帰
     (豪州NBLを去る際に「退団セレモニー」があるとより素敵)

 (2023年1月2日「河村勇輝の海外挑戦の可能性の自分的考察(その3)。」より、一部を修正。)


 そう、勿論、いつかは「NBAで輝く河村」を見たいけど、「NBAの戦術傾向自体がここ数年で大きく変化していること」(「180cm未満の小柄のPG」「3Pやミドルがない古典型ビッグマン」は急激に需要を失っている傾向が顕著なこと。今季のNBAのPGの最低身長はマクラフリン[ティンバーウルヴズで第2PGを務めている]の「180cm」。河村は「172cm」)を特に考慮すると現実的とはいえない、だからといって「より組織的でフィジカル重視であるユーロリーグ、欧州各国リーグはもっと非現実的である」。

 そう考えると、より現実的な道は「リーグレベル」「日本代表の活動」(河村は特に「日本代表への思い入れ」が強い)をも考慮すると、実質的には「中国CBA」「豪州NBL」の2択になる、これに「言語面」「治安面」「給与支払いがより確実な面」等を考慮すると、(現時点では)豪州NBLが最も現実的な道」との判断が、1月2日のnote記事での結論でした。


 ですけどこれは、正直とても考えさせられる感じでもあって、いまの河村の立ち位置は

 「NBA」「ユーロリーグ」(戦術傾向的に「ノーチャンス」)
 「Bリーグ」(技術レベル的には「ほぼ卒業できる感じ」)
 →現実的な受け皿(「中国CBA」「豪州NBL」の事実上2択)

 そう、選択肢が事実上絞られていること。
 これはシンプルに「172cmという低身長」が大きいです。
 (正直「あと10cmあれば、NBA到達の可能性がどれほどあるか」になるのではと、いわば「たられば」になってしまう「もどかしさ」です。)



 それと「アジア人」であること。「コロナは『社会の陰の要素』を一気にいくつも浮き彫りにした」といわれていますけど、「黒人差別」はもともといわれていたことですけど、実はコロナで浮き彫りになった一つが「アジア人差別」と伺います(ちなみに自分が最も大嫌いなことは「いじめ」「差別」です!)。
 これに加えて、バスケットボールはサッカーに次いで「ワールドワイドなスポーツ」といわれてますけど(陸上、競泳は「ある種の別枠」とした場合でですが)、「アメリカ(NBA)と欧州のバスケは、似て非なるもの」(ルビオが「NBAモード」と「FIBAモード」で全く異なって映るという解釈が特に顕著かなです)であることも、正直考えさせられます。


 「海外で輝く河村を見たい!」、この声は12月の「宇都宮との2連戦での圧倒的なパフォーマンス」をきっかけに、日を追うごとに強くなっている感覚があります。実際、「技術レベル的には海外挑戦に充分に値する」と。
 だけど一方で、技術レベルで河村に近い齋藤(名古屋D)は、年齢的なことを含めて昨オフが「海外挑戦の最大のチャンス」でしたけど、「早々に名古屋D残留の結論を出した」こと(「話がなかった」と考えるのが最も自然でしょう)。齋藤も河村と同様に「172cmという低身長PG」ですけど、これをも考慮の必要はあるのだろうなあ…と。




 いずれにせよ、今季の河村は「異次元のパフォーマンス」です。


 【河村勇輝、今季の「異次元のパフォーマンス」。】
 (成績は「1月29日終了時点」、つまり今回の生観戦後もカウント。)
 (出場は「33試合」。)

 「EFF(30分換算)」(22.79。PGでも日本人でも「1位」)
 「PER」(22.91。PGでも日本人でも「1位」)

 「平均アシスト数」(8.8。「1位」)
 (2位のビュフォード「7.6」、3位の齋藤「7.3」)
 「A/TO」(2.97。「5アシスト以上」では「2位」)
 「平均得点数」(18.5。「日本人では1位」)
 (「30分換算」だと「20.04得点、9.54アシスト」)

 「30EFF以上」(4試合。いずれも「30得点超え」)
 「20得点-20EFF以上」(10試合)
 「10得点-10アシスト以上」(13試合)
 (うち「20得点-10アシスト-20EFF」が4試合)

 「EFF10未満」(4試合)
 (「EFF10以上」の「29試合」は、全てが「FG10本以上」)


 そう、河村の「異次元ぶり」が伺えます。
 ちなみに「豪州NBL」の今季の「平均アシスト数1位」が「6.5」です。

 で、河村の「異次元ぶり」を特に示す指標があります。



 「AST%」、恐らく「アシスト成功率」であると想像ですけど、今季の河村は「58.3%」
 2位の齋藤が「45.9%」ですので、かなりの高数値なことが伺えます。



 ちなみにこの「今季のアシスト成功率の1位」。
 「中国CBA」では「55.4%」、「豪州NBL」では「36.7%」です。
 まあ、中国CBAは「有力選手の『USG%』が30%超えが多い傾向」という独特のバスケスタイルであることに留意が必要ですけど。

 そう、河村の今季の「USG%」は「32.9%、リーグ2位」です。
 いわゆる「ボール独占傾向」の数値になりますが(尤もPGのUSG%が高くなりやすいことは当然ではあるが)、これについては
 「横浜BCの選手編成、チームスタイル的には『許容範囲だし、むしろ合理的でさえある』。実際、これでむしろ機能できている訳だから。」
 と思ってます。

 せっかくですので、「PER」「USG%」のそれぞれでも
 「Bリーグ」「中国CBA」「豪州NBL」
 この3リーグの比較的なリンク添付を、それぞれさせて頂きます。


 (「PER」での3リーグ比較。)


 (「USG%」での3リーグ比較。)


 …って、「生観戦日記」といいながら、プロローグ的な感じだけで既に結構な文字数になってしまっていますが(苦笑)。ですけどもう少し、話を進めさせて頂きます。



 「『河村、ビュフォード、クーリー、エバンスの異次元のMVP争い』、及び『Bリーグのリーグレベル上昇』を考慮すれば、Bリーグとしての『インターナショナルMVPの創設』を声を大にして強く御要望させて頂きます!」


 【河村、ビュフォード、クーリー、エバンス、「異次元のMVP争い」。】
 (「30分換算でのEFF」で計算。)

 河村(22.79)
 ビュフォード(25.70)
 クーリー(28.15)
 エバンス(28.10)



 いま示させて頂いたように、「河村、ビュフォード(島根)、クーリー(琉球)、エバンス(広島)」、4人共に「異次元のスタッツ」を叩き出しています。この4人の中からMVPを選ぶといわれても、正直「票は割れる」と想像です。

 では、「ビュフォード」「クーリー」「エバンス」、3人それぞれに「いかに異次元であるのか」を、示させて頂きます。


 (1)「ビュフォード(島根。「25.70」。出場33試合)」
 ・33試合中32試合で「出場時間が29分以上」
 ・トリプルダブル(4試合)
 ・30EFF以上(18試合。うち「40EFF以上が7試合」)
 ・20得点以上(21試合。うち「30得点以上が5試合」)
 ・「20得点-10アシスト-20EFF以上」(5試合)
 ・「20得点-30EFF以上」(15試合)。うち「30得点-30EFF以上が5試合」)

 (2)「クーリー(琉球。「28.15」。出場33試合)」
 ・「10得点-10リバウンド」以上(22試合)
 ・「20得点-10リバウンド-30EFF」以上(6試合)
 ・30EFF以上(14試合。うち「40EFF以上が5試合」)
 ・「20得点-30EFF以上」(9試合)

 (3)「エバンス(広島。「28.10」。出場30試合)」
 ・20EFF以上(27試合。つまり「圧倒的な安定感」)
 (河村[17/33]、ビュフォード[28/33]、クーリー[22/33])
 ・「10得点-10リバウンド」以上(12試合)
 ・「20得点-30EFF以上」(11試合)


 先述の「河村」は勿論ですけど、「ビュフォード」「クーリー」「エバンス」のいずれも、何かしらの「すさまじいスタッツ」があることが伝わるかなです。


 【「河村、ビュフォード、クーリー、エバンス」それぞれのすごさ。】
 河村(「20得点-10アシスト-20EFF」[4試合]、「30得点-30EFF以上」[4試合])

 ビュフォード(「トリプルダブル」[4試合]、「20得点-10アシスト-20EFF」[5試合]、「30得点-30EFF以上」[5試合]、「40EFF以上」[7試合])

 クーリー(「20得点-10リバウンド-30EFF」以上[6試合]、「40EFF以上」[5試合])

 エバンス(20EFF以上[27試合。「計算できる」意味ではno.1])


 「圧倒的なインパクト」という意味では、エバンスは他の3人に劣ります。ですけどエバンスの「出場したら高確率で良質なパフォーマンスができる」ことは、「HC」「観客」の立場ならばどれほど有難いことかと。
 それにエバンスは、昨季の琉球では「CS準優勝」に導いてますし、今季の広島も「西地区1位争い(移籍前の昨季は「勝率5割強」)」ですので、エバンスの「チームを勝たせる能力」はいわば特筆であるといえます。

 クーリーは、数値もですけど、ゴール下での存在感は「数値以上に、もはやリーグの象徴」になっています。「敵にすると厄介、味方にすると最高」の最たる感じでしょう。

 で、ビュフォードは「トリプルダブルが4試合」「20得点-10アシスト-20EFFが5試合」「30得点-30EFFが5試合」。もはや「存在自体がスペクタクル」です。




 豪州NBLは、Bリーグと同様に「MVPのみ」ですけど、実は「中国CBAでは、『2012-2013シーズン』から、『MVP』『インターナショナルMVP』の2つを設けています」
 そう考えると、

 『Bリーグ』は、できれば今季から、『MVP』『インターナショナルMVP』の2部門に分けて表彰することを、一人のバスケファンとして強く御要望させて頂きます!

 と強く考えるのです。特に2020年のニュービル(大阪)のBリーグ入り(及びその大成功)をきっかけに、Bリーグは「リーグレベルそのもの」も「外国人選手、アジア枠選手のレベル」も年々上昇傾向にあります。
 今季は「オクイン(三河→三遠。NBA通算472試合)」「ディアロ(京都。NBA通算183試合)」といった「バリバリのNBA経験者」のBリーグ入りがありました(2人共にさすがのプレー内容ですが、でも「BリーグのMVP候補に入らない」感じなのが、「Bリーグのレベル上昇」を物語ってます)。
 ちなみに「オクイン(25.12)、ディアロ(21.72)」です。

 はっきり言って、「ニュービル」「ニック・ケイ(島根)」「オクイン」「ディアロ」は、いままでならば恐らく「中国CBAを選んでいたであろう」レベルの選手です、それが「Bリーグを選んでくれた」ことがどれほどの大感謝であるか

 そう、Bリーグのレベルは、この3年で一気に上昇した、「中国CBA」「豪州NBL」と恐らく同等の挑戦先の選択肢になるほどになった
 せっかく良質の外国人選手がたくさんいる時代になってることを考慮すれば、「インターナショナルMVPを是非とも創設して欲しい!」、これはとても理に適っていることと、一バスケファンとして強く考えます!
 (帰化選手を「MVP」「インターナショナルMVP」のどちらで扱うかは、議論の必要はあるかなですけど。)



 「インターナショナルMVPの創設」は、「日本人選手」「外国人選手」の両方にメリットがある感じで、シンプルに
 「『Bリーグ』には、『良質な日本人選手』『良質な外国人選手』がいるんですよ。」
 というアピールにできると思うんですよね、いわば「魅力アップ」と。

 確かに、「インターナショナルMVP」を創設したところで、
 「『ビュフォード』『クーリー』『エバンス』の3人のうち1人しか選べないじゃん!」
 ではあります。まさしく



 です。ですけど、「とても高いレベルで3人もの外国人選手が拮抗している」ともいえる訳で(特にビュフォードとクーリーは選手タイプが全く異なるのでなおさらです)、プラスなことだよ、と自分は思うのです。

 それに日本人選手も、数字的には「河村」はとても光る感じですけど、「齋藤(名古屋D)」の「19.55」もとても良質の数値です。


 現行制度でだと、例えば「河村」を選ぶ場合は「いや、ビュフォード、クーリー、エバンス、いずれもMVPではないっておかしいよ!」との声は結構多く出ると想像です。
 その一方で現行制度でだと、例えば「ビュフォード」を選ぶ場合は「いや、河村を選ばないの?歴代の日本人選手でno.1のパフォーマンスだよ?横浜BCを『勝率5割超え』どころか『CS出場』に導こうとしてるんだよ?ましてや個人としても『30得点越えが4試合&アシスト王』でしょう?」との声が多く出ると想像です。


 そう考えるとなおさら、Bリーグとしては、それこそ「今季から」、
 「『MVP』『インターナショナルMVP』の2部門に分けて表彰すること」
 は、「とてもロジカルである」と強く考えます。

 その場合は恐らく、自分が「各種の賞の投票権を持ってる」と仮定ならば、

 「MVP」(河村[横浜BC])
 「インターナショナルMVP」(ビュフォード[島根])

 あくまでも「現時点ならば」ですけど、そうします。



 (それと、「ウィキペディアのバスケチーム、バスケ選手の項目」、全然充実していないことは正直とても気に掛かっています。野球選手の充実ぶりと比較すると、あまりにも差異がある。
 実は自分は、かつて「ウィキペディアン」でした[いまは「書く、伝える立場」になっていることもあり、離れていますけど]。ですのでなおさら、「バスケファンの誰かが、ウィキペディアンとしてバスケチーム、バスケ選手の項目をより充実させて頂けると、正直とても助かります」と申し添えさせて頂く感じです。)


 では、本題へと話を進めます。



 「あるニュース」を見ながら、「ライトには1年でも長く京都にいて欲しい!」想い、及び横浜の地下鉄の「ゆずりあいシート」の取り組みにとても共感。



 映像やデータで見る限りでは、「河村は異次元の領域にある」といえる。
 「なんだいまのプレイは?」という超絶技巧を繰り出すけど(一見すると「奇想天外」ともいえる)、「一つ一つのプレイに意図がある」ことが伝わる、それが河村の最大の魅力であると感じてます。

 実は「1月2日のnote記事の執筆」の時点で、今回の生観戦は既に決断していました。理由はいくつかあります。


 【なぜ自分が、今回の「横浜BCvs京都」生観戦を是非したかったのか。】

 (1)シンプルに「一バスケファンとして」、河村の生観戦がしたかった。「生観戦で実際に体感してこそ学び感じる」ことがあるから
 これに加えて、「日程的に今季は関西圏で観るチャンスが事実上ノーチャンス」であることも理由の一つ。そうなると「日程が許せばだが、遠征もあり得る」と。

 (2)「日程的な都合がついた」こと。しかも相手は「自分の最大の応援球団である京都」であること。「横浜は新大阪から新幹線で一本でいける場所である」ので、「資金的な負担はあるがリターンの方が大きい」の判断。
 それに一バスケファンとして、横浜の本拠地である「横浜国際プール」自体への興味もあった。「スカイウェイ」からの景色を特に観たい!と。

 (3)今季の横浜BCは、「速いバスケ」が浸透して、配信越しに「観ていて楽しい」と感じてたこと。昨季までは「勝率5割超えさえゼロ」であったけど、今季は「CS出場が現実的」なまでになってる、その原動力は河村だけではないはずと、それをこの眼で感じたかった
 そう、「今季の横浜BCの姿」は、「京都がいつか叶えたい景色」でもあると。京都は今季は「スタイル構築1年目」だけど、「京都の現在地」を知るためには「これ以上ない最適任の相手」といえること。これはチーム力は勿論、志向するバスケスタイルも「速いバスケ」で共通なことも
 「現在地を知る」は、「京都の長所、課題それぞれを知る」ことにもつながる、「何を伸ばして何を補うのか」を


 実は今回の「横浜BCvs京都」の生観戦。
 自分にとっては「2019年9月以来の新幹線」です。
 「一バスケファンとしての、初めての遠征」でもあります。

 で、今回は「始発電車で出発、終電で帰宅」という「超強行日程」です。
 「28日土曜日」を選んだのは、「29日日曜日は『大阪国際女子マラソン』があるから」が理由でした。「都道府県対抗女子駅伝」「大阪国際女子マラソン」は、一スポーツファンとしての「毎年の楽しみ」ですので。



 「5時43分」、新大阪駅に到着。
 新大阪駅で朝食の購入を済ませる(「おにぎり2個」。「ポカリスエットのペットボトル2本」は既に確保済み)。
 「6時」、新大阪駅の待合室。NHK総合「おはよう日本」。自分にとっての土曜日は「森下絵理香アナの笑顔」から始まる。
 でも、トップニュースは、連日話題の「連続強盗事件のこと」。
 事件そのものもですけど、一人のバスケファンとしては特に今回のことは「自分ごとといえる」感じで、

 「御願いですから、あの4人、ちゃんと日本への引き渡しをして、日本でちゃんと裁判をして欲しいです!『日本とフィリピンの政治問題になったら、日本バスケ界にとって大ダメージですので!』。」



 と強く思うのです。というのも、「Bリーグのレベル向上」は、「2020-2021での2つのこと」が転機であったと自分は思ってます。

 第1は「ニュービルの大阪への入団」、これは繰り返し述べています。これにより「ポジションを問わず、中国CBAレベルの選手がBリーグに来るようになった」及び「PG/SG/SFの良質な外国人がBリーグに来るきっかけに」になったと思ってます。勿論、ニュービル自身が日本を気に入ったこと(早々に馴染めたこと。いまでは「将来的な帰化を視野に入れている」感じに映る)が大きいですけど、「日本はいいぞ」「Bリーグはいいぞ」という最高のアピールになったと映ってます。

 第2は「アジア枠の導入、これと同時にサーディ・ラベナの三遠への入団」です。
 「サーディ・ラベナ」は、いわば「フィリピンバスケ界のアイコン」といえる存在で、「Bリーグでどれほど輝けるか」は、それこそBリーグの試金石といえる感じでした。
 1年目である「2020-2021」は、正直いわば「不完全燃焼」でした。ですけど日本には馴染めた感じで、Bリーグとしても「日本をなめるなよ」のある種のアピールにできて(勿論、S・ラベナにとっては「純粋に大きな挑戦であった」が伝わりますけど)、とても有意義な感じになったと想像です。



 はい、元ネタである「中央をなめるなよ」を用いたかった感じですけど、それはともかくとして、この「S・ラベナのBリーグ入り」は、昨季以降の「有力なフィリピン人選手が続々とBリーグ入りする」きっかけになった感じです。

 「キーファー・ラベナ」(PG/SG。滋賀)
 「ドワイト・ラモス」(SG/SF。富山→北海道)
 「レイ・パークス・ジュニア」(SG/SF。名古屋D)
 「マシュー・ライト」(PG/SG/SF。京都)


 純粋に「一人のバスケファンとして」、この「有力なフィリピン人選手の相次ぐBリーグ挑戦」は、「日本バスケの裾野を拡げる」「日本バスケのレベル向上の一助になる」意味で大きな意義があると感じてます。
 これはBリーグ球団にとってもメリットで、良質なフィリピン人選手を確保できれば「外国人枠が(プラスワンの)4枠になる感じ」という特大のメリットといえますし。
 それでいて「日本とフィリピンの文化交流になる」、選手にとっても「海外で自分がどこまで通用できるかの大きな挑戦になる」、それに恐らく「引退後を見据えてもプラスになる」、あくまでも選手がBリーグ挑戦が成功できればになりますが、それが叶えば「win-win」であるといえます。

 ちなみにS・ラベナの今季の「30分換算でのEFF」は「15.25」、いわば来日3年目の今季に「ついに才能を爆発させてる」感じです。





 で、今季、自分の最大の応援球団である京都に、「マシュー・ライト」が入団しました。
 一バスケファンとして、「フィリピンバスケ=ラベナ兄弟、ライト」でして、「うおーっ、ライト、Bリーグへようこそ!」と小躍りでした。
 でも一方で、正直最初は、「個人としては恐らく通用できるだろうけど、京都のポジションバランス的には、むしろ『ジェイミー・マロンゾ(SF/PF。いわゆる「3.5番タイプ」』の方がよいのでは…?」と思ってました。

 蓋を開ければ、ライト、まず成績的には、今季の「30分換算でのEFF」は「10.88」(出場時間が短く実質ノーカウントの2試合を除けば「11.01」です)と成功の感じで(「だめなときは全くだめ」なのが玉に瑕ですが)、見た目の成績面以上に、「バスケに対する姿勢」及び「チームを(特に背中で)鼓舞する姿勢」が特に魅力で
 「生きた手本」とはこういうことをいう、の感じですし(「これが世界だ」は勿論ですけど)、一人のバスケファンとしては勿論、一人の人間としても「Bリーグに来てくれてありがとう」と、学び感じることがいくつもあります。

 ライトを象徴する場面が、今回の生観戦の翌日である「1月29日の横浜BC戦、『4Q,0:56』、『75-72』の場面、ユトフからパスを受けて、『右コーナーからのキャッチ&シュートの3Pを成功』の場面。
 「ここで決めてくれ!」の場面で決める「技術および精神力」もですけど、3P成功後のライトの表情が「当然だろ」とばかりのポーカーフェイスなのが、なおさら「優勝!」の感じで
 (この試合は最終的には「79-78で敗戦」でしたけど、「最高に素敵な一場面」です。)


 …で、何を伝えたいのかというと、今回の「連続強盗事件」で、「4人の引き渡しが万一失敗した場合」、これがきっかけで「Bリーグのフィリピン人選手が『もうBリーグでプレイしたくない』となることは絶対に嫌です!」ということです。
 まあ、少なくともライトの場合は、本人もですし、家族が日本を、京都を気に入ってるようですので、「やり遂げたと思えるまでは、Bリーグでプレイし続けてくれるだろう」と強く信じていますけど。




 ともあれ、「6時」に「おはよう日本」を見て、待合室を出て、新大阪駅の「24番線ホーム」へ。
 乗る電車は、「6時15分発、のぞみ204号、16号車」。
 車両は「N700S」(ちなみに帰りの新幹線もこれでした)、つまり「最新の車両」。鉄道ファンでもある自分的には「ささやかな小躍り」です。

 とはいえ、最新車両の新幹線といえども、新幹線に乗って着席したら、「生観戦の予習」モード。予習は勿論、今日の試合会場に到着してからの時間の流れも抑えておく。

 で、予習を進めていたら、恐らく米原のあたりででしょうか、「雪景色」が。「ささやかな驚き」の感じで、雪景色を眺めながらも予習を続ける。ちなみにこの雪の影響で、新横浜駅には「7分遅れでの到着」でした。



 「8時27分」、「新横浜駅」に到着。
 少し待合室に座って、済ませたいことをする。

 で、「9時28分」、「新横浜駅」の地下鉄ホーム。
 乗る電車は、「ブルーライン、あざみ野行き」。

 実は「横浜市営地下鉄」に乗るのは、今回が「生まれて初めて」です。
 というのも、横浜を訪れたこと自体はいままで何回かありますけど、専ら「みなとみらい」「桜木町駅周辺」「横浜駅周辺」「八景島シーパラダイス」とかでしたので。

 地下鉄のブルーラインに乗ったら「6両」、意外と両数が少ない、でもちょうどよい感じ。6両編成の6両目(一番後ろの車両。景色が見られますし、どの場所が最もちょうどよいかわからないからもありました)に乗ったら、向かいに目に留まる「素敵なもの」が。



 「ゆずりあいシート」。一般的には「優先座席」と呼ばれる場所です。
 2012年から始まった取り組みとのことですけど、自分は今回乗って初めて知りました。
 電車にある「ゆずりあいシート」の記載を読んで、気が付けば「心が温かくなる」感覚を覚えて。正直、「とても共感できる!この取り組み、拡がって欲しい!」と強く抱いた感じです。


 「ゆずりあいシート」に共感している間に、ブルーラインは地下部分から高架部分へ。車両基地(車庫)がある新羽駅(「新羽」と書いて「にっぱ」と読みます)を経由する。
 「9時39分」、「センター北駅」に到着。ここで「ブルーライン→グリーンライン」に乗り換えです。ちなみにこの乗り換えは、1つ手前の「センター南駅」でも可能ですけど、駅の構造的には「センター北駅での乗り換えが、よりスムーズである」感じと申し添えさせて頂きます。



 で、「9時40分」。グリーンラインに乗り換える。
 乗る電車は「日吉行き」です。

 そしたら、「この電車は6両編成です」とある。
 実はこれも今回訪れて初めて知りましたけど、グリーンラインはもともと「4両」で(帰りの電車も「4両編成」でした)、これを「利便性向上の一環」として「2022年9月から6両編成の車両を順次投入」とのことです。

 「やった!」の感じで乗る。でも、乗る駅は1駅です。



 「9時42分」、今回の目的地の最寄り駅である「北山田駅」に到着。
 「北山田」と書いて「きたやまた」と読みます。

 「北山田駅」は地下駅。そこを降りて、目的地である「横浜国際プール」へと向かうのですが、いざ向かうと「思わぬ景色」が待っていました。


 …と、ここまで綴っていたら、この時点で結構な文字数になっていますので、今回の「生観戦日記」の最大のメインである「生観戦そのもの」は(その2)で綴らせて頂きます。


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