020227_南生田中学校2

愛することを真剣に考えた80分

こんにちは。誕生学アドバイザーの佐藤鼓子です。

久しぶりに記録をつづります。(また頑張って書く時間作るぞー!)

「生まれるってすごい」「いのちは奇跡」「みんなは生きる力を持って今、ここにいる」と伝える誕生学アドバイザーとして、講師冥利に尽きるエピソードを共有したく、パソコンに向き合っています。

(スマホじゃまだなかなか集中して書けない💦 リモートワーク環境がまだまだ十分に整っていない働き方を何とか変えられるようにしたいです…。)


ぴたりとピースがはまった瞬間

昨日はある中学校で3年生に誕生学を届けてきました。

みんな静かに、でもとても真剣に、聞いてくれているのが伝わってきました。

170人近くいて、寝ている子はほとんどおらず、みんなの眼差しがびんびん響く80分。

途中で退席した女の子が1人いて、どうしたかなと気になっていました。

そうしたら、授業の終了後、養護教諭の先生がこんなエピソードを教えてくれました。

・・・

彼氏と今までやってきたことを振り返って、自分を大切にしてこなかったのかもな、と気づいた。

そうしたら、もう胸が苦しくて、話が聞けなくなってしまって…

・・・

養護教諭の先生はこう伝えたそうです。

今、そのことに気づけてよかったね。

何より大切なのは、あなた自身だよ。

愛するということは、相手の言いなりになることじゃない。

好きということは、相手や自分が妊娠するかもしれないと想像して、そうならないようにすること。

本当に好きなら、自分の感情のまま、行動するのではなく、自分と相手の未来を考えて行動することだよ。

・・・

誕生学の授業でも伝えていた内容ですが、その女子生徒に向けた先生のひと言、ひと言を思い出すだけで泣けてきます😭

その彼女は「高校生活を考えて自重したい」とも。

残念ながら今の日本では、高校生や大学生が学びながら母になる環境が十分に整っているとはとても言えない状況です。

今まさに彼女に必要な授業でした。


微妙なお年頃の中3生だから

若い頃は特に(個人の特性で、もしかしたらそこに年齢は関係ないのかもしれませんが)、恋に溺れやすく、好き=歳の差関係なく何をしてもいい、となりやすい時期です。

私もかつて、無謀な恋愛をしたことがあり、そんな自身への自戒も込めて、若者たちにも「真の愛」について、考えてほしいと感じます。

大人の言うことを素直に聞けない、聞きたくなくなることは、成長の過程で生まれる自立心と裏腹でもあります。

だからこそ、気づいた大人たちが、若者たちに寄り添いつつ、せめて何か自分たちの言葉で伝えることで、何か気づいてくれることがあるかもしれない。

今回も、学校の先生、区役所の保健師さん、誕生学アドバイザーである私と、3人が異口同音で「あなたたちは大切な存在」「まず自分自身を大切にしよう」「自分と大切なパートナーの未来を真剣に考えよう」と伝えました。

異なる立場の人が繰り返し、「あなたたちはそのままで愛される存在であるよ」と伝えることが、どんなに意義深いことか――。

今回、授業を聴いてくれた生徒たちは、とても良い子で、先生にも親しみを込めていろいろ話してくれるそうです。

その一方で、「良い顔」しか見せられず、本当は彼氏&彼女で性行為をしているであろうに、そのことはなかなか話してくれない。「表に出せない部分を抱えている」と養護教諭の先生が教えてくださいました。

大人に本音をなかなか明かせない微妙なお年頃の子どもたちも、無言の助けを求めているんだと、あらためて気づけた貴重な体験でした。


大人が健全なパートナーシップを築けているか?

養護教諭の先生から見ると、そもそも保護者たちが心配になることがあるそうです。

たとえば、もう中学生なのに、まだ乳飲み子を抱えている親たち。

6人、7人子どもがいても、幸せそうじゃなくよれよれの母たち。

そこに健全なパートナーシップは存在するのでしょうか。

寂しさから、または極度の依存から、無理のある妊娠、出産を繰り返していないだろうかと。

子どもたちも、大人たちも、まず自分自身を大切にして、傷ついた自尊心を取り戻す経験を何より必要としているように感じます。

「私は私の生きたいように生きる」「私は自分らしさを大切に行動する」

そのことが難しい状況では、愛着障害は大人から子どもへと引き継がれていきます。


生まれてきたことが嬉しくなると未来が楽しくなる

誕生学は年齢やその時々のシチュエーションに合わせてお伝えします。

まず、大人が自分の誕生を、そして子どもの誕生を、無条件に喜べる体験が必要です。

中学生だから、高校生だから、というのもありますが、新たないのちを産みだす妊娠・出産は、本来はとてもおめでたく、喜ばしいこと。

それを喜びで受け入れられないのは、本人の問題以上に、環境の課題がないでしょうか。

「生まれてきてよかった」「生まれてきてくれてありがとう」

自分自身にも、子どもたちにも、そう素直に伝えられる社会にしていきたいと本気で考えています。

3/22(日)には親子向けの講座を準備中です。(どうか今の騒動が早く収束して、中止になりませんように…!!)

2020年3月22日(日) 13:45~16:00(受付13:30~)
13:45~14:45 第1部:誕生学 
15:00~16::00 2部:お豆のワークと家庭での性教育について
参加費:1部・2部とも 親子1組各1,000円
※1部と2部、両方参加の場合は2,000円になります。
※2部は1人ずつ材料を用意するため、子ども3人以上は1,500円。
お申込み:inochi_hajimari@yahoo.co.jpまで、お名前・連絡先・参加人数・子どもの年齢をお知らせください。準備の都合上、できるだけ3月20日(金祝)までにお申込みいただけると助かります。(迷われている方は当日参加も受け付けます!)

Anka:アンカー市川(千葉県市川市真間2-16-12)

https://anka-ichikawa.com/

アクセス情報:
JR総武線 市川駅から徒歩10分
京成線国府台駅から徒歩7分
松11国府台駅バス停から徒歩8分
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり

ご興味があれば、どうぞお気軽にご参加ください。

今、この世に生きるすべての人に無償の愛が届きますように❤️

安心して産み育てやすい社会を作るため、また社会全体で子育てを支援する仕組みを作るため、サポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、あいのちの活動で使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。