佐藤鼓子

いのちと性の自己決定をサポートする誕生学アドバイザー。多職種連携の助産宿を主宰。働く人…

佐藤鼓子

いのちと性の自己決定をサポートする誕生学アドバイザー。多職種連携の助産宿を主宰。働く人を応援する編集記者。As Mamaママサポ。保育士。誰もが生き生き、自分らしさを尊重して暮らせる社会、安心して産み育てやすい社会、社会全体で妊娠・出産・子育て期を支える仕組み構築のために活動中。

マガジン

  • アルバムの写真と共に家族を振り返る

    幼少期のアルバムを開いて、家族を振り返ってみる。遠い記憶の彼方から、自分の感情や家族との関係を探って――。

  • 河田真誠さんからもらった私らしく幸せと出逢う100の質問

    書籍『私らしくわがままに本当の幸せと出逢う100の質問』(http://www.a-works.gr.jp/100q/index.html)の質問に一つずつ、毎日答えてみる試み。

  • 2022年のテーマを決める旅

    2022年に何を考えるのか。どこへ向かっていくのか。立ち位置を確かめ、方位磁針を見て、アンテナをどこへ立てるのか。模索する自分をそのまま味わってみたい。

  • 妊産婦ことば辞典

    妊娠・出産・子育て・家族にまつわる観点から、ことばを五十音順に整理してみる試み。

  • お産物語 子育て&親人生の始まり

    妊娠出産は子育ての始まりであり、親人生の入り口。「安心して産み育てられる社会」にするために、かかせない大事なシーンなのに、あまりなかなか語られる機会がない。お産にまつわるあれこれを物語として届けたい。

最近の記事

  • 固定された記事

助産宿のビジョン・ミッション・バリュー ~妊娠・出産・子育てには、みんなが輝く種がある~

6月に立ち上げ、7月にキックオフミーティングをして、8月に隣の市の産後ケア現場を見学に行った助産宿(じょさんじゅく)。 また生まれたてほやほやの、団体としての要件を満たすにはもうちょっと、いろいろ整える必要のある任意団体だけど、ようやく! やっと! いや、立ち上げから3カ月でもう既に!? 9月の3回にわたる集中ミーティングで、最も根幹となる部分を決めることができた。決定までの過程の想いと共に、ここにまとめておきたい。 ビジョン ―― 私らしく、あなたらしく、一緒に育って

    • 夫と子:現在進行形の家族の物語

      家族について振り返るシリーズ。自分の赤ちゃん時代のアルバムを見返していたら、すっかり今の家族について、書く時間を確保できないまま今日を迎えてしまった。最後に付けたしのようで申し訳ないけど、書いておきたい。現在進行形の中での現地点に至るまでの経過と、今の状態や気持ちを。 夫 見た目と中身のギャップ、それは私も? 夫との出会いは野外活動団体だった。学生時代に子どもと外で遊ぶキャンプリーダーをしていた。私が野外活動を始めたのは別の団体だったけど、修行のつもりで行った老舗の団体で

      • 両親②:私の最初の安全基地

        家族を振り返るシリーズ。両親について、2本目の記事。やっぱり父も母も、私の最初の安心できる居場所をくれたことが今の私につながっている。私は自分の家族にそんな居心地のいい家庭を作れているだろうか。自分自身が育った環境を振り返りながら、今、何ができるかを考えてみたい。 核家族でも濃いつながりと支えの中での子育て 父も母も、私を最大限に尊重してくれた。今、そのことがどれだけ私の支えになっているか。私自身の子育てを振り返っても、親が子をそのまま尊重するということは、なかなか簡単な

        • 両親①:言いたいことを言い、やりたいことをやる絶妙な関係

          連載するつもりが2日空いてしまったけれど、家族について振り返るシリーズ。今度は両親について、何回かに分けて書いてみたい。私の根っこを愛して、育ててくれたかけがえのない存在。私は今、そんな自分の両親のような夫婦になれているだろうか・・・全然まだまだだな。それでも、これからも、私は自分の両親を理想の夫婦として、意識の片隅で感じていたい。 「私がいなきゃだめだ」母も私も感じたこと 父と母の出会いは高校だった。父は男子校に入学したが、性に合わず、退学して共学に入りなおしたと聞いて

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        助産宿のビジョン・ミッション・バリュー ~妊娠・出産・子育てには、みんなが輝く種がある~

        マガジン

        • アルバムの写真と共に家族を振り返る
          8本
        • 河田真誠さんからもらった私らしく幸せと出逢う100の質問
          10本
        • 2022年のテーマを決める旅
          4本
        • 妊産婦ことば辞典
          1本
        • お産物語 子育て&親人生の始まり
          2本
        • 2019年を振り返り2020年へ
          7本

        記事

          父方のいとこ:家庭の外へつながる、たくさんの家族の広がり

          今日は夜遅くなってしまったので、父方の親戚のことを少しだけ、書き残しておきたい。小さなころ、いとこたちには本当によく遊んでもらった。今では全然会えなくて少し寂しいけれど、また会えるチャンスを作ってみたい。 父方だけで4人の叔父・叔母、総勢12人のいとこたち 父は5人兄弟の長男。父の次に次男の叔父、三男の叔父、長女の叔母、次女の叔母がいる。そして、それぞれ2人~4人の子(私にとってのいとこ)がいて、父方のいとこは合計12人もいた。今、わが子のいとこは夫婦の甥っ子・姪っ子が4

          父方のいとこ:家庭の外へつながる、たくさんの家族の広がり

          赤ん坊の体験が創る未来――両親が教えてくれた楽しみ

          家族を振り返るシリーズ。家族が教えてくれた、人生の楽しみがある。赤ん坊の頃から好きなことを今でも楽しんでいる。あの頃、体験したことが、今の私を作っているし、また子どもたちの未来を創っていく。家族と一緒に楽しんできたことを大人になっても楽しめる幸せ、楽しみの中で気付いた私が大切にしたいこと。あなたがずっと好きなこと、大切にしたいことは何ですか。 大切な人との食事で味わう美味しさ だいたい何を食べても美味しい。食べることが大好き。何でも美味しくいただける。それは家族が一緒に、

          赤ん坊の体験が創る未来――両親が教えてくれた楽しみ

          弟が生まれて:アルバムから知る2歳前後

          家族について振り返るシリーズ。誕生から年子の弟が生まれる前後のことを振り返ってみたい。 生まれは大阪、長女として可愛がられて 私が生まれたのは大阪回生病院。豊中市寺内町のマンションの6階に住んでいた。待望の長女で、すごくかわいがってもらったんだろうなぁと思える。分厚いアルバムに赤ちゃんの頃の写真がいっぱいだ。 でも私には年子の弟がいる。弟が生まれるから、と愛知県知多市に住む、母方の祖父母の家に1人で預けられたことを大きくなってから聞いた。子どもの頃はそれはただの出来事と

          弟が生まれて:アルバムから知る2歳前後

          父方の祖父母:家族をつないだおしどり夫婦

          昨日に続く連載。家族を振り返るシリーズ。今日は父方の祖父母について。家族をつなぐ場をくれた。つながることの喜びを最初に知った思い出。 岐阜の地主から名古屋の別荘地へ――祖父を支える祖母の記憶 岐阜県恵那郡付知町(現在の中津川市付知町)で生まれた父。祖父は養子で牧野家に入り、「田舎のお坊ちゃん育ち」だと聞いた。歯科医だったのに、レコード屋を名古屋市で始めたとか…。私が覚えている祖父はヘルメットをかぶり、バイクにまたがっていた。かなり自由奔放な祖父だったのだろう。 そんな祖

          父方の祖父母:家族をつないだおしどり夫婦

          母方の祖父母:厳しさと優しさのまなざしの中で

          家族のことを書いてみようと思う。記憶を頼りに書いていく。記憶があいまいなところ、あやふやに覚えていることもありそうだ。それでも書き残してみたい。正しさよりも、もっと別の思い、懐かしさや優しさをよりどころにして。 厳しい祖母と片付け上手な祖父 母はナゴヤ球場のそばで育った。母方の祖父は名古屋港のそばで働き、祖母はお茶の先生だった。私が生まれた当時はきっともう、祖父は仕事をとうに引退して、祖母はお茶の先生を続けていたと思うが、よく可愛がってくれた覚えがある。 祖母はお茶の先

          母方の祖父母:厳しさと優しさのまなざしの中で

          目の前の世界を助ける前に自分を満たす

          自己対話とセルフケア、していますか。 本当に大事にしたいことを大事にできていますか。「忙しい」を口癖に、やりたいことを後回しにしていませんか。ままならない現状に、怒ってばかり、落胆ばかりしていませんか。「自分さえ我慢すれば」と自分の気持ちややりたいことを見て見ぬふりしていませんか。 かつての私がそうでした。仕事と家事・育児の両立に疲れ、イライラして、「また怒ってる?」と家族に言われる始末。あ、つい最近もあったか…。 まぁ、以前より少しマシになったのは「忙しくても、せめて

          目の前の世界を助ける前に自分を満たす

          自分の舵取りを諦めないためのエール

          今年は何回か、いのちのお話を小中学生や保育園児とその保護者に伝える機会に恵まれている。どんな話ができるかな、どんな言葉で伝えられるかな、どんなメッセージを、印象を受け取ってもらえるかなー―想像を膨らませて準備して臨む。そのときに感じたこと、思いついたことを忘れないうちに書き残しておきたい。 人生、うまくいくことばかりじゃない。思いが叶わなくて、悲しい、悔しいこともある。そのときに忘れたくないのは、自分で自分の気持ちを無視していないか、見て見ぬふりしていないか、ということ。

          自分の舵取りを諦めないためのエール

          15年間ーー共育ち、育自、個育ての土台に感謝を込めて

          今日が最終日。長男、次男、三男と続いた保育園生活。とはいえ、仕事でせっかくの最終日をゆっくり堪能できないのが、我ながら残念ではあるけれど、今日が私たち家族の節目であることには違いない。「ありがとう」「お世話になりました」の気持ちを言葉に代えて綴りたい。 頼りにしていた「粗食」の給食保育園と出会ったきっかけは子どものアレルギーだった。湿疹が酷くて、痒がって…毎晩、寝られなくて大変な時期に「いいかもしれない」と聞いたのがきっかけだった。 長男は最初、訳もわからず、私の職場復帰

          15年間ーー共育ち、育自、個育ての土台に感謝を込めて

          回り道したからわかることを大切にしたい

          昨日は仕事をお休みして、義父の墓参りに行ってきた。今日は仕事で大きな挫折に直面した。どちらも私には大切な経験。実際の影響はこれから出てくるけど、ほぼ確実にそんな未来を予感している。 夫の言動に思い知る家族の在り方義父の墓参りは、仕事がどうしても融通がきかないなら、夫には悪いけどパスするつもりだった。でもどうしても譲れない予定もなく、直前の有休申請も上司に許可をもらい、夫と次男と行くことができてよかった。 家族が大事。仕事は代わりがきくけど、家族の代理はできない。何度も何度

          回り道したからわかることを大切にしたい

          似て非なる、でも親子な私たちの気づけばそこにあるもの

          今、伝えられることを伝えたい。でも、言い過ぎても嫌になっちゃうよな。その加減が難しい。 次男は夫リスペクト。やることなすこと、夫を無意識に真似している。 でも特性は実は私にもそっくり…。衝動性、突発性、敏感性、勘の良さ、ドライなところ…。診断こそ受けてないものの、「おぉ、それ、私の苦手なところだよね」って感じることを次男にまざまざと見せつけられている気がする。 そんな次男との距離を少し近く感じる今日この頃。未だ毎日保育園の三男、出勤の夫がいない自宅で、在宅勤務の私と、中

          似て非なる、でも親子な私たちの気づけばそこにあるもの

          亀が勝ったのはウサギじゃない話――子どもとの会話から

          「カメはウサギに勝ったんだよね」――そうわが子に話しかけられて「そうだよ! なんでか知ってる?」と話していたら気づいたこと。そうかー、そうだよねぇ、と納得したこと。自分の中にこんがらがっているモヤモヤを少しずつ紐解きたくて、やっぱり文字に起こしてみることにした。 子との会話から導いた新解釈*ウサギとカメウサギとカメ。あまりに有名な話。ウィキったら(失礼、ウィキペディアによれば)日本に入ってきたのはなんと室町時代!? そんなに昔から知られている話なのかぁ。明治時代の国語の教科

          亀が勝ったのはウサギじゃない話――子どもとの会話から

          大好きなミュージカルアニメを見ながら綴る自分や家族への思い

          今夜の金曜ロードショーは『リメンバー・ミー』! この映画、好きだなぁ。まず、音楽が最高☆ もともとミュージカル好き。主人公・ミゲル(石橋陽彩――ひいろ!)の歌も、ヘクター(藤木直人だったのか…)とのデュオも最高♡ そして、おばあちゃんがギターを壊してしまうシーン。胸が苦しくなる。過去のことはあれど、大切な家族(ミゲル)が大切にしているもの(音楽)を大切にできない家族…悲しいねぇ。大切な人に理解されないって。 私はどうかな。自分が大切にしたいものを大切にできているかな。家族

          大好きなミュージカルアニメを見ながら綴る自分や家族への思い