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子守唄は、子育ても守る

子育てって、
楽しみも多いけど、
「つらいなぁ」「しんどいなぁ」ってことも、
たくさんある。

私は子育て中に、
子どもと歌をうたうことで、
気持ちが助かる場面が多かった。

2時間も経たずに、夜の授乳が続いていて、
眠くて眠くて仕方がなかったとき。

授乳ライトの薄暗さのなか
赤ちゃんを抱っこしてゆらゆら揺れながら、
「にじ」という曲をよく歌っていた。

ラララ
にじが にじが そらにかかって
きみの きみの きぶんもはれて
きっとあしたは いいてんき
きっとあしたは いいてんき

「にじ」新沢としひこ作詞 中川ひろたか作曲 

雨がふってしまって、
砂遊びができなかったり、
遠足が1日のびてしまったけれど、
雨がやんで虹がかかってきたよ。
きっとあしたは、いい天気になるね。
という歌詞。

子育ては楽しいことも喜びも多い。
けれど、赤ちゃんと一緒に泣きたい気持ちになる時も、
もう逃げ出してしまいたくなる時も、
何が不安なのかも分からないけどモヤモヤがとれない時も、
いっぱいいっぱいやってくる。

「この子をちゃんと育てなきゃ」なんて、
自分で勝手にいろいろしょい込んで、
でも思うようにできなくて。
出来ていない自分がまた情けなくて、悔しくて。

私は子どもの頃、
ため息をつきながら家事育児をする母親を見て
「私さえいなければ、母はもっと幸せだったのだろな」
と思って生きてきた。
我が子には、そんな風に思ってほしくなかった。

「子育てが、つらい」
そう言ってしまったら、
きっと胸に抱いているこの子に、
伝わってしまう。

けれど、
歌をうたう私の喉の奥に、
「外にだして分かってもらいたい」と言っている
胸のうごめきを感じる。

「この雨がやんだら、きっときれいな虹がでるはず」
これから虹がでて、私と赤ちゃんの気分も、
きっときっと晴れるんだ。
そう自分に言い聞かせることで、
やっと少し前を向けた気がする。

私には4人の子どもがいる。
どの子にも教えた手遊びの1つに
「しあわせなら手をたたこう」がある。

今1歳2ヶ月の次女も、
私が歌うと、にこにこしながら
小さなおててでパチパチしてくれる。

「しあわせなら態度で示そうよ」と歌いながら、
「そうだよね。
感じている気持ちは、
言葉や態度で表さないと、
よく味わえないし、伝わらない」
と、思いなおして、笑顔になれる。

「しあわせ」って形がなくて
つかみどころもないけれど、
実は子どもとの暮らしのなかに
溶けているんだろうなぁ。

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