安堵。娘久々に友達と遊ぶ

小学校低学年で不登校になっても、勉学についてはそこまで問題はないと思っている、娘に関していえば不登校期間中に九九を3段くらいまで勝手にマスターし自作のダンスを踊り狂いながら九九を唱えている。小学生新聞とやらでリーマンショックについて興味を持ったらしく朝6時から私にリーマンショックについて語り、その後プラスチックごみが生態系に与える影響についても語ってくれる。要するに自分の興味を掻き立てる分野を自分が好きなタイミングで学んでいる。

問題はコミュニケーション不足。娘の家族は私だけで、キッズケータイに登録してある番号は私、親戚、私の友達数名と緊急連絡先くらいだ。学校に行かなければ友人との接点がなく、学校以外での「約束」ができない。ここにきて私のママ友を作らない主義が裏目に出た。ママ友を作らない主義というか、私は私の友達であれば作りたいけれど、子供が学校生活を円滑に過ごす為という趣旨でママ友という特に友達に属するわけでもないのにまるで友達かのようなネーミングの人たちと群がることが嫌だったのだ。もしここでママ友がいたら、「最近ねうちの子学校行ってないんだよね、もしよかったら今度遊ぶ機会作ってくれないかな?」なんて連絡ができたかもしれない。そんな若干の後悔をしながらも、過ぎてしまったことを考えても仕方ないか…と半ば諦めていた。

昨日、私は週末は娘のケアとサービスに徹すると決めて毎週向き合っていたのだがついに限界が訪れた。気持ち的にというより体力的に横になるしかなかった。ごめんね横になるだけ、寝ないから…と言いながら私は小一時間ほど眠ってしまった。以前の私なら一日中布団から出ずにお腹すいたーの一言で無言で食事を準備しさっさと二度寝、三度寝、四度寝と繰り返していたので、やっぱり不登校を機に私は少しシェアメイト的存在から母になろうとしているようだ。ちょうど雨が上がり、私は寝ている。娘は暇で仕方がなかったらしい。マスク、キッズケータイ、水筒、塩分タブレットを持って散歩に出かけていた。私が目を覚ましてから2時間ほどして帰宅。キラキラした笑顔で今日はいっぱいお友達にあってね!とクラスの子の名前数名、保育園時代の友達の名前が出てきた。クラスの子は学校の様子を教えてくれて、席替えもしたんだよ、一番後ろの席なんだけど、隣は○○ちゃんだよ、なんていいながら今私たち親子に舞い降りている「不登校」という現実を全て覆してしまうように喋り倒していた。

ちょっと前の私なら、「ママこんなに心配してるのに!なんでそんなにお友達と遊べるのに学校行かないの?何が嫌なの?ママが悪いの?」なんて捲し立ててきっと2人して泣いていたと思う。でも昨日は雨上がりに自分からお外に出かけたことや、お友達とたくさん遊べたこと、学校の話も臆せずに聞けたことなんかが全部全部嬉しくて、よかったねー。本当によかったね。久々にたくさん汗もかいたよね。蚊にも刺されちゃったね、シャワーしようね、お腹空いたよね、ご飯作ろうね。などと満面の笑みで娘に話しかけていた。

それだけで大満足なはず、それでも人間はちょっとした欲を常に見せる生き物なのか。「このまま、何事もなかったかのようにすーっと学校行ってくれるんじゃない?」なんて思ってしまったけど、とりあえず自分の胸にそっとしまい込んだ。

そういえば最近私は毎朝緊張と共に目覚める。学校の日は今日も学校に行かないのか、それとも行くのか…休みの日はどうやって休日を一緒に楽しく平和に過ごすか…そんなことばかり考えて、身も心も休まる暇はない。今日はどうするんだろう、お昼ちょっと私は留守にするけど、んーお出かけするかな?なんて考えていたら、「娘ちゃん、10時に○○公園これる?」と保育園時代のクラスのママからLINE。娘に聞くと、お着替えしなきゃ―と乗り気でOKと返事をする。お昼ご飯の時間に帰ってきたが、ずっとお外で遊んで図書館にも行ってきたとのことだった。

久々に私は手作りのからあげを揚げて、2人で食後にアイスを食べて、本当に平和な週末を過ごした。

よくよく考えると娘は不登校になってからとても穏やかになった。不登校になる直前少し暴力的な言葉(というかマセガキ生意気発言)を使うようになったし、いろんなことが雑になったり、私への当たりもとげとげしかった。前述したが、私はこれは中間反抗期なんだろう、と何とか自分の怒りを静めていた。きっと穏やかな娘と、ちょっとしたことに感動する私この二つが共鳴してこの平和な週末は作られたのだと思う。

来週はスクールカウンセラーとの面談がある、担任もくる。娘はとても嫌がっているが何せ夜の6時半に来るので外で遊ばせておくわけにもいかないし、娘同席で、と言われているので誰かに預けるわけにもいかない。そういえば先日「学校休むようになって娘はとっても穏やかに過ごしています」と担任に伝えると「お母さんが居心地のいい環境を作っているんじゃないですか?あまりに居心地がいいとずっと復学できませんよ」みたいなことを言われたが、学校の居心地は私は作れないし、あなたのお仕事では?と思ってしまった。責任の所在も私にはわからないし、責任転嫁もするつもりもない。責任の擦り付け合いは大嫌いだ。ただ、なんだか私のせいにだけされるのも何か違う気がする。

学校側とタッグ組めるのか、はたまた対立してしまうのか、娘の為と一つ大人になって色んな矛盾を見て見ぬふりして妥協点でうまくことをおさめることができるのか。

私の芯がブレているのが良くないのかもしれない。絶対に学校に行かせたい!という確固たる目的意識があれば容易にことを進められるのかもしれないが、今何が正解で何が不正解なのか、むしろ答えなんてあるのか?というよくわからない気持ちなので、とりあえず、「娘が笑顔で幸せに生きられるように」とだけ考えようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?