見出し画像

この質問をすると速くはなれない

おはようございます!ランニングコーチの大野です。
今回は、マラソンの思考編。
ランニングをする中でたくさんの悩みが生まれますよね。
「フォームはこうしたらいいだろうか」
「何を食べればいいだろうか」
ランナーは悩みが付き物です。
わたしも日々、質問を受けますので非常にわかるのですが、ランナーは恋で悩む女子高生ぐらい悩んでます。

みなさんもいろんな方に質問するかと思いますが、
こんな質問をしていないでしょうか。

「どうすればいいですか」
「どうやったら速くなれますか」

これらの質問は非常にもったいないです。
速くなるには、この考えからは脱出しなければいけません。
今回は、なぜこの質問が良くないのか、ではどのような質問をすればいいのかをご紹介していきます。
それではいってみましょう!

どうやったら速くなれますかはNG


誰かになにか聞くときに

「どうすればいいですか」

この質問はNGです。
なぜなら、考えが抜け落ちているからです。
答えだけを知っても、そのプロセスやなぜ必要なのかを理解できていないとその答えを活かすことができません。
例えば、
「ストライドが短いので股関節を使って走ってください」とアドバイスされたとします。(この答えも教える側としては適切ではないですが、、よくあるシーンなので例として紹介します。)
この答えを聞いてどうでしょうか。

「股関節を使うってどう使うの?」
「なぜ股関節を使う必要がある?」
「ストライドが短いことでおこる影響とその対策としてこの答えはあってる?」
といった具合にクエスチョンだらけになりませんか。
結果や答えだけを知っても意味はないのです。
日本史や歴史で1600年に関ヶ原の戦いがあったことだけを覚えても意味がないのと一緒です。その背景のなぜ徳川と石田は戦うことになったのか。を知らないことにはその前後の出来事を理解できなくなってしまいます。

マラソンも一緒で答えだけを知っては意味がありません。
「どうすればいいですか」
は何も考えていないことになり、答えを知っても活かすことができなくなります。

仮説を持つ

では、どのように質問をすればいいのか。
それは仮説をもつこと。
なぜなら、仮説を持つことで、自分の考えが反映されるからです。

先程の股関節の例でいうと
「ストライドが短くて困っています。伸ばそうにも、ももが上がらない感覚があります。これはもしかしたら股関節周りや太ももあたりの筋肉が影響しているのかなと思っているのですが、あっていますか?もし違っていたらなぜ伸びないのかを教えてほしいです」
まで言えるとすごいです。
自分の中で考えを持つことで、
実際に答えを聞いたときに理解ができます。
「自分の仮説は間違っていなかった、〇〇という理由だから△なのか!よし次は〇〇しよう!」となるはず。

人間は、自分で納得しないと行動しないという動物です。
親にいくら勉強しなさいと言われても勉強できないのに
勉強して学力があがれば女の子にモテる!とわかればどうでしょうか。
きっと行動できそうではないですか。
マラソンも一緒で、自分で納得したことは行動に移せるし、より主体的に考えるようになります。
そういった意味でも自分で仮説を立てて質問をするというプロセスは非常に大事です。

永遠に振り回される。

自身の中で仮説を持てないと起こる弊害があります。
それは、永遠に迷い続けることです。
言い換えるなら、あらゆる人のアドバイスに振り回されることになります。
なぜ、振り回されるのか?
仮説を持たないということは自分の意思や考え、信念がないと同じです。つまり、いいと思った人の意見を永遠に彷徨い続けることになります。

具体的な例としてシューズがあります。
「あのYouTuberはAのシューズがいいと言っていたから買ってみよう。あの人はBのシューズもいいと言っていたからどうしよう。自分に合うシューズはどれだろう、、」
仮説を持っていた場合はどうなるか。
「あのYouTuberはAのシューズがいいと言っていた。しかし、自分は足首が内側に倒れ込むクセがあるから、Aのシューズはアッパーとヒール周りの補強が少ないため自分には合わないかもしれない。一方で知人がいいと言っていたBのシューズは安定性に優れていると聞いた。一度、試し履きをして感触を試してみよう」
のように仮説を持っていた場合は方向性が定まりやすいです。

これが「考える」になります。
前者は考えてはおらず「悩んでいる」だけ。
「考える」と「悩む」は違います。
考えを持つことで、成長スピードは格段に上がります。

まとめ

速くなるには考えること。
考えた上で質問をする。
考えのない質問は自身を迷宮へいざなうだけです。
考えるのは正直大変ですし面倒です。
しかし、悩みの螺旋に入るくらいならこの面倒な工程を挟む方が断然近道。

今後も色んな悩みが出てくるかと思いますが、まずは一度考えてみるときっと次のステージへいけますよ。
それではまた!

ランニング教室開催しています。サブ3.5~サブ6のランナーで一人ではできないインターバルトレーニングなどの練習をしています。興味ある方はぜひお待ちしてます。


https://www.instagram.com/hayateooono

https://www.instagram.com/ooono.photogragh


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?