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フランス国際結婚生活1年目の苦難。それは....unk

今日は初めてnoteにて、フランスでの国際結婚の話をしてみたいなと思います。だいたいの人に
ーフランスに住んでるんです。
ーおお!いいですね。優雅そう もしくは羨ましいなぁ・・!

などなどの返答が返って来ます。
その度に私の脳内ではフランス生活でのよかった部分と共にやっぱり苦労した部分も同時に頭に浮かんで来て一概には はい!!いいです!なんて言えなくて、
ーそうなんですよねぇ。ははは
という当たり障りのない返事になってしまう。。
そう。なので今回はいい話もあるけど、やっぱり苦労から入ったフランス生活。今はもう4年目にもなりだいぶフランス人化した部分もあり馴染んで来た生活ですが、国際結婚生活1年目の苦難について。それは一言で表すと、

「 うんこ 」です。

これあの、形容ではなくて、、実物の方のうんこです。
こちらの記事では大変お下品で申し訳ないのですが、うんこメインの話をさせていただこうと思います。。下品すぎて無理ですよ。というかた、苦手な方はこちらでそっとタブを閉じていただければ。。と思います。
興味のある方はこのまま進んでください。
神聖なnoteが汚れるっっ!!!という私の葛藤とともに最後まで読んで頂けたら嬉しいです。笑 こうして公の場国際結婚の話をするのは初めてです。
あの頃のうんこで悩んでいた私の思い出を供養する意味も含め!では。

さてこちらの緑豊かな場所にあるのが私の義理両親の家です。
庭が1ヘクタールあるって言ってたけど意味がわかりませんね。周りには牛しかいません。

私たちは急な結婚、出産、引っ越しということで最初のお金が貯まるまでは義理の両親の家にお世話になることになりました。

義理の両親家の家族構成
義理パパ(通称パピー):笑顔が素敵でいつも笑っている素敵なピザ職人!とっってもお茶目で可愛い。
義理ママ(通称マミー):いつも静かだけど、その冷静さになんども救ってもらった優しく綺麗な義理の母。
義理妹(通称マティル):豪快!!!豪傑!!!そんな可愛い私の義理の妹
その彼氏:浮気して別れたので我が家では二度と話題に上がることのない人物。笑
ピア:老犬。14歳にもなる大型犬。虐待されてたところを助けられたので人には慣れていない。真っ黒わんこ
わさび:我が家に今もいる愛犬。真っ白いわんこ
猫2匹:奴らは常にハンティングしているので家にいない。。
馬1匹(通称カブ):義理の妹の愛馬。くしゃみがすごい。

のこちらの家に私と旦那と長男(2ヶ月)がお邪魔することになり、それはそれはなんというか常に何かあるお家でした。

・初めてのうんことの対面

私がフランスの義理両親の家に到着したのは早朝。
静かな森の間にたつ一軒の古い石造りの家。目の前には霧の合間から見える池が早朝の初々しい太陽を反射していて、それはキラキラと輝いてまるでおとぎ話に出てくるように美しかった。そんな爽やかな早朝とは裏腹に野性味あふれた生活が待っておりました。

そして、優しい義理両親の用意してくれたクリアブルーの可愛い部屋で私は幸せな気持ちで眠りにつきました。
多分あれは3日目くらいの夜。
家族揃って晩御飯を食べていたら、なんと老犬のピアがまさにみんなが食事をしているそのテーブルの真下でやらかしました。老犬なので仕方がないのです。ですがさらに催されたものはとても柔らかめのアイツです。

すでにこの時点で強烈な匂いでもうご飯を食べる気には慣れませんでした。
ですがみんなクセークセー笑っていてすごいなあ。と思っているところパピーがチリトリとホウキを持って来て。

えっと、チリトリとホウキです。(この時点で?!な私)
そしてあろうことか食べている、私の、真横に、その、あの、

うんこが乗ったチリトリを見せて。
「あかね!これもソースにして食べるか?はっはっはー!」

みんな爆笑。

もう何が起こったか正直わからないレベルで。
さらに言えば、ちょうど食べていたものが茶色いどろっとしたソースの食べ物で、すごく率直にいうとモロそれにしか見えない状態で・・・。
さらに隣からは義理の父親から老犬の下痢をチリトリ上で見せられて、匂いも強烈ながらこのリンクしたビジュアルが拭えなくて。。
そのままご飯を終えたのは言わずもがなです。
なぜ食事中にうんこを人に見せるの?!
フランス人はそういう概念が皆無なの???
みんなどうしたら笑えるんだ!!!教えてくれフランスの神!!!!
という山ほどの混乱を抱えつつ、20歳若干のまだ若い、日本から一度も出たことのない私にはそれはそれはとても心を傷つけたものになりました。。(遠い目)

これがフランスで最初の強烈な思い出になります。
ちなみに今はこの話を家族みんなで爆笑して話せます。ですがあの、ムンっと香ったアレと晩御飯の内容は一生忘れません。
パピー。ありがとう。

絶対おんなじことして返してやる!!と笑って言えるようになってしまった私は少し日本人から離れたところにいる気がしてなりません。。
が、話を進めましょう。

さて、うんこ概念に絶望的な亀裂を感じてしまった私の生活はもう
うんこ以外では悩めなくなってしまいました。

・2回目のうんこ

ちなみに家は綺麗な時は裸足で、それ以外は土足。
というか土足がいい人は土足で、裸足がいい人は裸足みたいな割と曖昧な境界で家に入って来ます。(これ未だに私は境界線がわからず困ることがあるのですが、それはまた別の機会に。)

ですが土足文化のない私にはそれが受け入れられなくて、自分の部屋だけは常に綺麗にして、そこだけでは裸足でいてこっそりと自分の生活習慣を楽しんでいました。ところが、我が家の2匹のわんこはするわけなんですが、庭で。夜だと一切の街灯がなくて必ずと言っていいほど誰か踏んで帰ってくるんです。うんこを。そう。そのまま家に帰って来ます。土足プラスうんこで。

私は秒で察知します。
今もなんですが、必ず犬等の糞尿の匂いは私が一番に察知します。
猟犬のごとくさっと感知し、一番に現場を見つけ出します。
もはや私の鼻はうんこの香りを微塵たりとも逃しません。
未だにこれは疑問なんですが、私がうんこの匂いだ!!!と言っても誰も気がつかず、ほらあった!!と見せて初めてあーほんと!臭い!ってなるのなんでなんですかね・・・?心底謎なんです。

そんな訳で家のどこにいても、どっかから誰かの踏んだうんこの匂い。
フランスの夜の室内は灯が少なく見つけるのも一苦労。鼻だけを頼りにうんこを探します。そして掃除します。

ですが、避けられないイベント。
そうです。孫を見にもちろん部屋にも来てくれますパピーマミー!
私の唯一心も裸で入れる精神の部屋が、何度となくうんこの香りになったことか。。想像できますか?特に小さな赤ちゃんを抱えたお母さん、お父さんならわかってもらえると思うんですが、衛生概念は多分普段よりすごく気を使っていました。というかストレスですよね?可愛い息子とうんこの香り。
残念ながら私の記憶はこれで固定されています。。(再び遠い目)

こうして家なのにどこでも心から寛げないというのは次第に大きなストレスになりました。家の中がこれで、外は。。?というと

・外にもいた。うんこ。

到着したのが5月の終わり、フランスは日も長く爽やかで気持ちいい。
外に出て日光浴を楽しむフランス人も多くいる季節です。
もちろん私の義理両親家も立地的にはベストな場所なんです。
周りを見渡す限り涼しげな彩りのいい森。ちょっと離れた場所には湖。
柔らかな暖かさの日差しとうんこ。

こちらが愛馬のキャブ。この馬が庭中を自由気ままに生きています。
でかいです。1m40はあると思います。多分蹴られたらだいぶ重症です。
(ところで乗馬の経験皆無な私はキャブの背中に急に乗せられ、右も左も分からないのに障害物走をさせられ落馬してトラウマという話もありますがそれもまた別の機会にしましょう。)

この自由気ままなキャブは、やっぱり自由気ままに生きて、食べて、排泄します。そうです、庭中馬糞だらけです。
別に強烈な匂いではないし、乾くとパラパラと土の用ではあるのですが、フレッシュな場合ですとそこにそのブツが黒くなるほどハエが即集ります。
精神的に小娘だった私にはショック大です。

そしてわさびのアホゥはそれを拾って来ては家で遊んでいて、家にプラスされるうんこの種類が増えた訳です。

もうどこにいても休まらない。
毎日、毎日育児以外は掃除しかしていなかったように思います。
常にうんこの匂いを追っていました。そんな中義理の妹ちゃんが綺麗にしたばっかの家で誰かの踏んだうんこを発見して、それに。
香水だけパパっとかけてはい!オッケー!としている姿をみて
わーっっと泣き出してしまいました。それだけ精神的には追い詰められていました。今思えば、初の育児で色々大変なのに、追い討ちをかけてこれではだいぶ心身参っていただろうな。。と思います。

そんな私は逃げるように一度日本に1ヶ月ほど帰国します。
いろんな人に話を聞いてもらいつつ、日本の米と納豆を堪能して元気100パーでフランスに帰って来ました。

・1ヶ月ぶりのフランス

冬のフランスは暖炉を家で炊いたりして暖かく、そんな暖炉を囲んで家族と過ごす時間はとっても素敵なものです。気持ちまでホカホカします。
ですが、やっぱりそろそろつかまり立ちもハイハイだってする赤ちゃんと一緒にここで暮らすのは難しいと一生懸命旦那に話をして、なんとか仕事も見つけてもらい無事に義理両親家9ヶ月の生活に幕を閉じ、近くのアパートを見つけることに成功しました。これをきっかけにうんこハンターの私の生活は幕を閉じることに・・・・

ということにはなりませんでした。

・最後に

なぜかというと、道に落ちているうんこの数も半端ないのです!
先にフランスに来られる方にアドバイスを、
街が綺麗!!と風景ばかり見て歩いていると高確率で踏みます。
私が外に出たら地面しか見ない勢いで歩きます。
子供にもすぐ、ほら!!そこ!!気をつけろ!!と戦時中の兵士並みに厳しく指導しています。

ある時街のパレードで大きな馬の行列が街中を練り歩いた時も、もちろんビッグなサイズのものが馬の行列がごとく列を作っていました。
もちろん飲食店の前にも。(特にフランスはテラス文化なんですがね・・)

結局。うんことはなんだか切って離せない関係のままの生活なんだなあと今も思う訳です。ちなみにこの話をフランス人にした時、田舎は田舎だからという曖昧な返答をもらいました。そんな田舎フランス暮らしにも慣れたわたしでした。

さて、1年目を語るにはどうしても避けて通れないうんこの話を最後まで読んでくださりありがとうございました。
もちろん!!!!いいところもいっぱいあるんです!!!
でも、正直な話をしていくとこういう概念の差に一番悩まされた気がします。今は一回りまわってだいぶ強くなってしまったな、というかならざるを得なかったなあと思う訳です。通算22うんこの文字が踊った記事になりましたが、本当に最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後も少しずつ国際結婚の話も続けていこうと思います!
気軽にコメント残してくれるととても嬉しいです。
うんこで傷ついた私の魂も報われると思います!!!(23回目)

それではありがとうございました:)

いつもいいね。ありがとうございます!!
おかげで笑顔に暮らしております:)*
ではまたまた...! à bientôt !

いつもお読みいただきありがとうございます。