まず、タイトルは一旦置いておいて、表紙のおにぎりについて。
最近、おにぎりを食べる。
妻が米を炊いて握ってくれる。
海苔は巻かれていないが、ふりかけをよく混ぜてくれてあり美味しい。
コンビニのおにぎり、中でも北海道のコンビニの雄”セコマ”のおにぎりよりも美味しい。
当たり前っちゃー当たり前だけど、当たり前じゃないっちゃー、当たり前じゃない。
妻は料理が上手い。
というよりもとても丁寧だ。
みじん切りはちゃんと微塵に切るし、調味料の計測もちゃんとやる。
かたや。
自分自身も小学生の頃から自分のおかずは自分で作ってきたので、料理は好きだ。
でも、自分の舌と自分の胃袋を満たすために特化した料理方法なのでとにかく拙速。
要はスピード命。
とはいえ、ずっと作っているからそこまで不味いものは作らないが皿への盛り付けとかは気にしない。
味付けも濃いめ。米と共に食べるので米に塩分を取られる分、濃くないと味気ない。そんな人間です。
おにぎりも大きく作りすぎてラップからはみ出し、うまく包めないのであまりおにぎりは作らない。

そんな中、妻のおにぎりは美味い。
丁寧な料理。っていいなと思っていたので本題から逸れたがこのイラストをみて一言言いたくなった。

本題

慣れてから習うことを『慣習』、
習ってから慣れることを『習慣』という。
同じ漢字を前後逆さまにしているからほとんど意味は同じ。
どちらも継続して行われている事。
はたから見たら同じく見える。
そして、人間は継続している行動によって人格が決まる。
そして人格がその後の運命を拓きもするし、閉じもする。
だからこそ習慣は大事とよく言われる。
では、慣習とは何か。

自ら選んだ行動が習慣、選ばされたのが慣習

習慣とは理屈を習って、その習った通りに行動を慣らしていく。
自ら選んで慣れていくこと。
前提として私は『人が選択するのは、その時点で持ちうる選択肢の中での最適解である』という前提を持っている。
ここで大事なのは『自ら選ぶ』ということ。
そう、『自ら選ぶ』ということ。
とはいえ、自ら選ぶには自覚を持つことが必要。
で、人間はオギャーで生まれた赤ちゃんの時には自覚がない。
自覚のない時代、多くは両親の思考習慣、行動習慣を真似る。
要は、環境に選ばされているということ。
スタートは慣習。
みんなが（両親や学校の友人など）やっていることを真似て慣れて、その慣れた行動の意味を習う。
どんな行動にも意味付け理由づけはできる。
後付けでいくらでも。
そして、その慣習が自分にとっても違和感がなく、人生を豊かにしてくれるものであれば変える必要はない。
そんな素敵な慣習の環境であればその環境に感謝した方がいい。
ただし、すべての慣習が自分の人生において違和感なく、快適というわけではない。
そんな時に出てくるのが常識を疑えという言葉だ。

常識とは何か

常識とはその場における慣習のことである。
そう私は定義している。
そう考えると、常識はいいものでも悪いものでもない。
非常識がいいとか悪いとかいうものでもない。
ただ、慣習を当たり前にするんじゃなくて自らの意志の力で自分の生き方に違和感のない思考、行動を選べるということをを知っといた方がいいということ。
慣れている思考から離れるのは、地元を飛び出すことと同じ。
引っ越すことと同じ。
ちょっとエイヤー！という勇気が要る。
3日坊主は悪いことじゃない。
習慣を作ろうとして何かを始めるのは移住を考えて出発すること。
3日坊主は、移住ではなく旅行に３泊4日で行って元の慣習に戻ること。
全然悪いことじゃない。
試しにショートステイから移住先に慣れていくこと。
そして、いろんな移住先を見にいくこと。
めちゃくちゃいいこと。
移住するって言って、3日で帰ってきたら格好悪いかもしれない。
でも、まだ慣れてないだけ。
とはいえ、3日で帰ってこれないくらい人に見栄を張って絶対に帰らないと言える人はよっぽど移住先が魅力的なんだなと思う。
なりたい自分の姿が明確なんだなと思う。

人に常識を押し付けない

常識はあくまで慣習でしかなく、絶対的なものではない。
だからこそ、普通という言葉も常識、慣習に基づく相対的なものだ。
だから、たとえばトカゲを生で食べるのが慣習の民族が、僕ら日本人にトカゲを良かれと思って押し付けるようなもの
嫌だ。
少なくとも俺はやだ。
じゃあ逆にトカゲではないにせよ、思考を人に押し付けてないだろうか。
相手が食いたくないものを良かれと思って食わせようとしてないだろうか。
そんなことを考えつつ、とはいえ、食わず嫌いで無理にでも押し込んで食べさせるような方法を取る人の気持ちもわかる。

だからこそどっちがいいか問題ではないと俺は思う。
そんな人がいる環境も慣習の一つ。
受け入れるのも受け入れないのも自分で選べる。

とはいえ、人間はどんなものでも慣れるという変化に順応する能力が誰にでも備わっている。
ビビらず、自分の身につけたい習慣を三日坊主にビビらず、試してみてもいいかもしれないと思う今日この頃でした。
以上です。