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私の海外出産ものがたり。 Part 17 いよいよ出産

ホノムヘ移動して、1週間ほど経ったある日。
いつものように、夕方のんびり過ごしていたら、
下腹部に違和感を感じ、急に破水した。

前の日のマラの検診では、
もうそろそろかもしれないけど、
もう2、3日は大丈夫だろうと言われていた。

予定日より、2週間早かった。
陣痛より先に破水したのは、娘の時と同じ。

同じパターン。
けれど、あの時は日本の病院。
今はハワイ島の森の中。

同じだったのは、先に破水したことと、
お腹から感じる子どもたちの生命力。

この時、お腹の赤ちゃんが順調にやってきていることを確信した。

私は出来るだけ慌てないように、
自分自身の気持ちと向き合った。
はやる気持ち、ソワソワ、不安、
やるしかないという強い気持ち。

否定も肯定もすることなく、
ただただ向き合った。

不安もあるよね、なんだかソワソワするねと
自分自身の中からあふれてくる気持ちと向き合いながら、少しでも落ち着けるように、
自分自身の内側に集中していた。

それが、自らを落ち着かせる
唯一の方法だということは
知っていた。

その日、マラは出かけていていなかった。
主人はすぐにマラに連絡をしてくれた。
すぐに連絡が取れなかったから、
離れに住んでいるマラの息子に
連絡してもらえるように、頼みに行った。
昼寝していた娘は騒ぎに気づき起きた。

2時間ほどしてマラが帰ってきた。
先に破水してて、陣痛もきていたから、
もうすぐ生まれるねと....。

マラは、主人に大きなバスタブを洗い、
ビネガーで消毒するように言った。
タブにぬるま湯を張って、
出産の準備をはじめた。

娘は私のとなりで私の手を握っていた。

マラのお友達の通訳をしてくれる
日本人のカーディーラーのご婦人が
駆けつけてくれた。

しばらく、他愛もない話をしながら、
赤ちゃんを迎える準備をした。

陣痛が強くなり始めたら、
また来るねと言って、
マラは一旦部屋に戻った。

旅帰りだというカーディーラーのご婦人も
一度帰宅してまた来るねと。

私たちは家族だけの時間をもらえた。


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