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私の海外出産ものがたり。 Part 18 嵐の夜

陣痛が強くなっていくに連れて、
娘の出産の時は、
陣痛がとにかく痛くて泣きそうだったのを思い出した。
言葉に出来ない痛みに涙を流した....。

2度目の出産なので、
骨盤の開いていく陣痛の痛みはさほどでもなく、
耐えられる痛みだった。
しかし、やっぱり時間が進んでいくと、
腰にあのなんとも言えない違和感を感じ始めた。

この頃、外は大雨が降っていて、
風の音も強くなっていた。
マラの住むホノムという町は山の上なので、
時々こういった天気になる。

陣痛が強くなり、痛みの感覚が短くなったので、
再びマラを呼び、準備を始めた。

通訳のカーディーラーのご婦人も再び駆けつけてくれた。

私は裸になり、バスタブに入り、
陣痛のリズムに合わせていきみ始めた。
主人もバスタブに入り、赤ちゃんの誕生を
一緒に待った。
娘はバスタブの横で私の身体に温かいお湯をを
ゆっくりとかけてくれていた。

私たち家族は、ハワイから日本に伝わった
SITH ホ・オポノポノというメソッドを
数年前から普段の生活の中で常に実践していた。

これは、4つの言葉

ごめんなさい
許してください
ありがとう
愛しています

と唱えながら、
潜在意識と向き合って行くというもの。

古代ハワイアンが実践していたホ・オポノポノを
ハワイの人間国宝でハワイアンのカフナ
モーナ ナラマク シメオナさんが、
ひとりで完結できるメソッドとして、創ったもの。
それが、SITH ホ・オポノポノ。
日本では、数年前からモーナさんの弟子
ヒューレン博士、KR女史を代表とした
日々自分自身と向き合うことを続けているメンバーが、
ハワイの問題解決法として、伝えている。

私たちは当時クリーニングを始めて、
4年くらい経っていた。

このときも私はずっとクリーニングしていた。
ホ・オポノポノはよくおまじないと言われているけど、
そうではないことはこの4年の間に
しっかりと実感していた。
それは、この出産自体を考えてみてもわかる。
私たちは一瞬一瞬、自分の発している気持ちに、
責任を取る生き方を始めてから、
周りの環境が、激変し始めた。
思考で判断して決めていくのではなく、
すべてのことをクリーニングして、
自分自身と向き合いながら、決めていた。

つまり、頭でロジックに考えて行動するのではなく、
自分自身の本当の気持ちに一番最初に向き合い
そして、何度も4つの言葉を唱え、
向き合い続けることを続け、それでも残る気持ちを
完璧なタイミングで実行していった。
けれど、それは意識的というよりは
自然とそうなっていったという
自然な流れの中起こることばかりだった。

私たちは自分自身の本当の気持ちと
一瞬一瞬向き合うためにSITH ホ・オポノポノという
メソッドを使っていた。

この時も.....。
痛い!
無事に産まれてほしい....。
水の中だと陣痛があまり強く感じない気がする..。
このタブ結構年季入ってるな..。

一瞬一瞬感じる気持ちと向き合っていた。

ごめんなさい
許してください
ありがとう
愛しています

ありがとう
愛しています

Thank you,
I love you,

するとマラが私たちの持ってきていたホワイトセージに
火を付け、燃やし、歌い出した。

そして、マラは両手を挙げて叫ぶ。
Come on !! baby !!

ちょっとギャグみたいな展開に笑えた。

部屋の中は明るい火のあかりが灯っていて、
オレンジ色に光っていた。
外の雨はどんどん激しくなり、
南国の木々の中に落ちる雨音が強く激しく聴こえていた。
しばらくして雷が鳴り始めた。

外は嵐。
嵐の夜になった。


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