教養の社会学でのレポート

 昔、社会学に関するゼミを聞いた際に、確か、この本を講読した。

その時に、まとめたのがこんな感じだったはず。

ちなみに、まとめたレポートという名のメモ。確か、タイトルは「ジェンダーに着目した不平等」だった。

その内容が以下の通り。なお、何ページがどうたらというのは、上記の本の通り。

1.  なぜ、そのライフステージをあなたは取り上げようとするか。 

このライフステージを選んだ理由は以下のとおりである。

ジェンダーにより、どのようにして選択に制限が加わりそれによりいかなる不条理が発生するのかを調査するために私はこの話題を選んだ。

2. なぜ、筆者にとって、そのライフステージの不平等が問題となるのか。

著者がこのステージを問題として取り上げた理由は、ジェンダーは望ましい考えや行動に影響を及ぼす一方、制度設計にも影響を及ぼし、性別により選択の制限を受けるという不条理に直面するからである。

3. 筆者は、そのライフステージの不平等の現状をどのようなデータで把握しているか

この著者は以下のようなデータで、このライフステージの現状を把握している。p110図3-1「女性労働力参加率と従業上の地位分布の変化」のグラフから職業分布が、有償構造に移行したといえる。

p112「図3-2男女別年齢階級別の労働力率」のグラフから女性の労働パターンは一度就職した後に結婚や出産で仕事を辞め、子供が育ったあとパートなどに再就職するというパターンだということを述べた。

p117図3-3「フルタイム雇用者の賃金中央値のジェンダー格差」のグラフから日本では男女格差は欧米に比べ高いということが分かる。p123図3-4「役職別・男女別の賃金格差」のグラフから女性のほうが、賃金格差が大きく、管理職に就くと男女賃金格差は少ないということがわかる。

p142図3-5「共働き世帯の夫収入に対する妻収入の割合」というグラフから男性の相対賃金が下がる中、必ずしも、女性の労働は家計の補助的な役割だけではなくなってきたといえる。p143図3-6「夫収入に10分位別夫婦 同位世帯割合」のグラフから妻の収入が夫の収入と同じぐらいの共働きカップルが低所得層に偏っていることがわかる。

4. 筆者は、そのライフステージの不平等が発生するメカニズムをどのような因果関係で捉えているか。

不平等が発生するメカニズムとしては、筆者は以下のようなことを挙げている。1960年代に第一次産業が縮小し第二次産業や第三次産業が拡大したことから、無償労働から有償労働へ変化し、家庭と仕事場が分断された。このため男は仕事、女は家庭というジェンダー規範ができた。

この規範は現在でも続いており、影響を与えている。この規範により、労働市場自体が男女で大きく分断されているということや女性に対して昇進機会が均等に提供されておらず働き続ける意欲を低下させていることや就労と家庭を繋ぐための社会的支援が不十分であることに繋がっていると推定されている。

5.  筆者は、そのライフステージの不平等を解消するために、どのような政策・考え方・制度が必要だと考えているか。

解消するための政策や考え方や制度については、以下のことが挙げられる。

まず、ジェンダーフリーにより、機会の平等を実現し、「男性稼ぎ手モデル」から「共稼ぎモデル」へ移行するということが挙げられる。

また、働くかどうかの選択肢も公平に与えられるべきだと著者は主張している。また、働けない人々への支援も大切だと述べている。

次に、男女間賃金格差の解消を行なうことや平等な昇進機会の保証が必要だということが挙げられる。

また、日本の少子化については以下のようなことが問題であると述べている。

それは、子を巻き込むような制度設計をしてこなかったということと社会意識改革などで量りにくいものであったことである。

また、2010年の「子供・子育てビジョン」においては、子供の福祉の問題が少子化対策に盛り込まれていて、これについて、少子化を改善するための方策と少子化する社会への対応は区別すべきだと著者は述べている。

6.  この本を読んで、考えたこと、感想。

まず、この章を読んで思ったことは女性のついていう仕事がパートのような非正規雇用がほとんどであったというデータをみて驚いた。

ある意味、一度職を手放してしまうと正規雇用につくのが難しいということをことが分かった。

このことから、いかに、女性が職を手放さないようにすむような制度を確立しなければならないかが問題であるのかもしれない。

一つの私的な案としては、社内に保育所を設置させるということが挙げられる。無論、この方法では、企業に金銭的な負担がかかる恐れがあるが、長期的には会社のイメージ、

優秀な社員が入るようになるなど会社側にも利益がくることにつながるのではないかと思う。

また、女性において昇進が少ないということは確かに、少しまずいと思う。この本の著者も主張しているように女性の労働意欲を下げる可能性があるためである。

一つの私的な案としてはある一定数の女性をランダムに昇進させるという方法がある。

その理由として女性が人事権を握ることなしには、女性が男性と同じように昇進することができるとはまず思えないからである。

無論、これは男性の労働意欲低下の危険性があるし、能力のない女性が上に付くことで何らかの弊害がおこるという危険性もある。

ただ、個人的には危険性についてはあまりないのではないかと思う。

なぜなら、まず、昇進自体が極めて「主観的」なもので、少し昇進する男性の人数が減ったところで誰が気にするだろうか。

それに、昇進できなかったからといって、一重にこの政策のせいにも果たしてできるだろうか。

また、この本の筆者が危惧している「女性初の○○」というようなことで、男性よりもあまやかされているということについても解消できると思う。

なぜなら、女性がある一定の人数が昇進すれば、その中でも競争がおこるので自然淘汰されるからである。

このことで、能力の低い女性は結局のところ、競争から除外されるのではないかと思う。

また、女性と男性に「働くかどうかの選択肢」を同様に与えるかについては少し疑問だと思う。

なぜなら、人々が楽な方へ流れる危険性があるからである。

そうではなくて日本国憲法第27条第一項をうまく、運用し、男女等しく「働かざるもの食うべからず」の状態にするのがいいと思う。

次に、この本を読んだ全体の感想として、 「お互い様」というのは、ある部分は必要なのかもしれない。これにより社会はもっとうまくいくようになると思う。

ただ一方で、ここに書かれていることは、政策に移しづらいのではないかと思う。ファシズムに繋がる危険性も伴うからだ。

以上

・・・なんか、ツイフェミが喜びそうな内容になってるな。まあ、本がアレな内容だったから、誘導されたにせよ・・・。

てか、ファシズムにつながる危険性って、この頃から、ツイフェミに警戒していたということか?

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