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自然農での玉ねぎの栽培

我が家の畑は、放置するとすぐにセイタカアワダチソウが生えてくる畑です。このような畑は、地力が低いレベル1の畑であるとされ、通常はヒエ、アワ、タカキビなどの雑穀しか育たないと言われています。

セイタカアワダチソウ

しかし、地力が高いレベル4でないと育たないとされる玉ねぎの栽培に挑戦しています。昨年の9月上旬にセット玉を植えたところ、無肥料、補いなしで、それなりに成長し、葉玉ねぎとして食べる分には問題がない大きさになりました。

玉ねぎ
玉ねぎの収穫

そこで、現在は、極早生の玉ねぎのセット玉を栽培する実験をしています。2月に「ジェットボール」という品種の種子を買って種蒔きをしました。路地で2月に種蒔きをしても発芽はしないので、セルトレイに播いて、最初は家の中で育てて、3月に路地に移しました。その時は本当に小さな苗だったのですが、2ヶ月を経過して、もう少しで苗にできるぐらいの大きさに成長してきました。

玉ねぎの苗

セット玉にできるだけの大きさのものが収穫できるかどうかはわかりませんが、秋には玉ねぎの苗が作れそうです。

セイタカアワダチソウが生える畑を単に地力がないと断定するのは、行き過ぎだと思います。我が家の畑では、キク科の植物の一部は、すごく元気に成長します。キク科の植物の中には、非常に強力で広範囲にわたる根系を持っているものがあり、これによって固い土質の中でも水分や栄養素を効率的に吸収することができるものがあるそうです。

春菊


リーフチコリー

我が家の畑の土が固いのは、緑色片岩が風化してできた細長いシルトでできているためです。顕微鏡で土を観察したものが下の写真です。耕してもすぐに固まりますが、排水性や通気性は比較的いい方です。

土の顕微鏡写真

耕してもすぐに固まるので、多様なカバークロップを育てています。

カバークロップ

カバークロップが、土壌を耕し、土壌の中の微生物に養分を与えてくれています。玉ねぎは、生命力の強い作物ですが、玉を太らせるために窒素等の栄養要求が高い作物です。肥料をやってもいいのですが、クローバーと共生させることで、以前よりもよく成長するようになりました。


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