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一日一句【菜根譚】#72『苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。』苦難と幸福、疑いと信


苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。

日本語訳:


苦楽は互いに磨かれ、福は長く続く。 疑いと信は互いに照らし合わせ、真理を知る。

説明:


この二つの句は、人生の真理を説いています。
「苦楽相磨、福長久」は、苦難と幸福は互いに依存し、苦難を乗り越えることで幸福が長続きすることを意味します。

「疑信互勘、知真理」は、疑いと信は互いに照らし合わせることによって、真理を知ることができることを意味します。

人生は苦楽相伴であり、苦難を避けることはできません。しかし、苦難を乗り越えることで、より深い幸福を得ることができます。また、疑いと信は互いに矛盾するようにも見えますが、互いに照らし合わせることによって、真理を知ることができるのです。

これらの二つの句は、人生の苦難と幸福、疑いと信の関係を深く理解させてくれます。

現代に生きる人へのメッセージ

苦楽相磨、福長久

現代社会は、情報過多、競争社会、孤独化など、様々なストレス が存在します。しかし、苦難は人生の一部であり、それを乗り越えることで、より深い幸福を得ることができます。

疑信互勘、知真理

インターネットやSNSの発展により、情報が溢れ、何が真実か判断しにくい時代になっています。様々な情報に惑わされず、自分の頭で考え、疑いを持つことが大切です。そして、異なる意見や考えを持つ人と議論することで、真理に近づくことができるのです。

現代社会における苦難と幸福

現代社会における苦難には、仕事や人間関係、健康問題など、様々なものがあります。しかし、これらの苦難を乗り越えることで、

  • 自分自身の強さを知ることができる

  • 人の痛みや苦しみに共感できる

  • より深い喜びを感じることができる

現代社会における疑いと信

現代社会における疑いとは、

  • 情報源の信頼性

  • 権力者の言葉

  • 科学技術の発展

などに対するものです。そして、信とは、

  • 自分自身の経験

  • 論理的な思考

  • 異なる意見や考えを持つ人との議論

などを通じて得ることができます。

結論

苦難と幸福、疑いと信は、互いに依存し、人生をより豊かなものにしてくれます。現代社会を生き抜くためには、これらの関係性を理解し、苦難を乗り越え、真理を探求し続けることが大切です。

行動指針

  • 苦難を避けるのではなく、正面から向き合い、乗り越える

  • 様々な情報に惑わされず、自分の頭で考え、疑いを持つ

  • 異なる意見や考えを持つ人と議論し、真理を探求する

これらの行動指針を実践することで、現代社会をより良い方向へ導くことができるのです。

一日一句【菜根譚】#73『心体瑩然、不失本真』:誇張と本質の狭間で


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