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2021年に出会ってハマったアーティスト10組

あと2週間もしないうちに2021年も終わり。

年間マイベストアルバムについてはこの1年間を棚卸しながら絶賛選定中なのですが、それとは別に今年はじめて出会ったアーティストたちの中から特に惹かれて聴きまくっている10組をまとめました。

あくまでも僕が今年はじめて知ったアーティストなので既に有名な方たちも含まれているかもしませんがその旨ご理解いただければと思います。

今、音楽を知るきっかけやチャネルって本当に沢山あるので、今回はそれぞれのアーティストを知ったきっかけも書いてみます。読んでくださった方が新しい音楽を知るきっかけに少しでもなれたら嬉しいです。

◆バンド

I Mean Us(台湾)

I Mean Usは台湾のインディーシーンで活躍するドリームポップバンド。2ndアルバム「Into Innerverse」がリリースされるタイミングで流れてきたHOLIDAY! RECORDSさんの紹介ツイートで知りました。
個人的には昨年からドリームポップやシューゲイザーまわりがマイブームになっているのですが(といいつつ国内バンドシーンでもにわかに盛り上がりつつある気もします)、ドリームポップをベースにしつつサイケやクラシックのフレーバーも感じ取れる揺らぎのあるI Mean Usのサウンドとボーカルに引き込まれました。
ちなみにメンバーインタビューを読むと日本の音楽が好きらしくスーパーカーやクラムボンから影響を受けているそうです。

7th Jet Balloon(日本)

7th Jet Balloonは2021年結成、Vo.&Gt.とDr.というベースレス編成の2ピースバンドです。
僕はプレイリストレーベル・Plutoにセレクターとして参加しているのですが、セレクター仲間の久岡さんがPushしていた音速ばばあというバンドが気になり、調べていくうちに彼らと対バンが決まっていた7th Jet Balloonを発見、聴いてみて一気にハマったという流れです。
まだ1stデモを1枚リリースしているだけですが、荒削りな中にもリフを大事にする姿勢や緩急つけた曲展開、感情先行型のボーカルスタイル等、海外エモシーンに対するとめどない愛情を感じさせてくれます。

POOLS(日本)

2019年結成、大阪を拠点に活動する3ピースインディーポップバンドです。Plutoのセレクターを担当している関係でいくつかの楽曲サブミットフォームに関わらせてもらっているのですがPOOLSとはそこで出会いました。
彼らの魅力はなんと言っても男女ツインボーカルのコーラスワークの美しさとギターソロを大事にしてしっかりと聞かせにくる楽曲構成。
ライブハウスやフェス会場でのシンガロングがとても似合うバンドだと思うので、遠慮なく好きなようにライブが楽しめる日々が戻ってきたときには必ずライブを見に行きます(もちろん、その前にも22年の早いうちに見にいくつもりです)。

WALTZMORE(日本)

WALTZMOREは2019年結成の4ピースバンド。出会いはSpotifyのRadio機能を使ったプレイリストに入っていた「from 1995」から(たしかBIGMAMAから生成したRadioプレイリストだった気がする)。
彼らの魅力はVo.&Gt.のこうのいけはるかさんの持っている楽曲作成センスの素晴らしさ。いわゆる直球のギターロックやミクスチャーロックテイストの楽曲からクラシックの要素を感じさせるバラード、HIP HOP的なビートアプローチを持った曲まで同じバンドとは思えない幅広さを感じさせてくれます。ちなみにSpotifyまとめによると僕が2021年に聴いていたトップソングの第5位が彼らの「Rosebed」でした。この曲はリードボーカルをKey.夏未さんがとっているバラードです。

◆シンガーソングライター

Tasha(アメリカ)

Tashaはアメリカ・シカゴ出身のSSWです。
僕は出張時に現地のレコードショップを巡るのが好きなのですが、福岡で必ず立ち寄るのがRECORD SHOP BAGISMです。ここは福岡の大好きなバンド・The PracticeのBa.カーターさんが店主をしているショップなのですが品揃えが間違い無いんですよね。で、12月頭に出張行った際にTashaの「Tell Me What You Miss The Most」が面出しで棚に並べてあり、ジャケットの雰囲気にやられてしまって久々にジャケ買いをしました。
全体を通してミドルテンポを中心としたリズムに一音一音を紡ぐようなギターの音色が乗り、語りかけるように歌うハスキーボイスが混じり合っていく。カネコアヤノが好きな人なんかはハマるんじゃないかと思うのでぜひ聴いてもらえればと。

Tawiah(イギリス)

Tawiahはイギリスはロンドンを拠点に活動するシンガーソングライターでありDJ。Jay-Zのワールドツアーにサポートメンバーとして参加したりGlastonburyやCoachellaにも出演してる実力者で今まで触れてこなかったことが惜しまれます。
彼女も前出のRECORDSHOP Bagismでの出会いから。店主のカーターさんに最近ハマってるかっこいいミュージシャンいないか尋ねたところかけてくれたのが「Recreate」。うねるように動きまくるベースと絶妙なタイミングで入ってくるホーンに負けない力強くグルーヴィーな歌声の虜になりヘビロテ中です。DJでもあるためトラックの作りは深くドープなものが多いですがその上にのるメロディが美しくて才能の塊みたいな人です。
YouTubeにセッション動画を多数アップしているのでそちらも楽しめます。

Meaningful Stone(韓国)

Meaningful Stoneは2017年デビューのシンガーソングライター。YouTubeのおすすめに「Dancing in the rain」のサムネイル(↑)が出ており、明らかに僕の好みなイメージだったので視聴→即アルバム通しでリピートになったアーティストです。
僕は韓国の音楽シーンにはとても疎いのでK-POP一強くらいのイメージでいたのですが彼女との出会いがいい意味でその印象をぶち壊してくれました。最新EPの「COBALT」は昨年のbeabadoobeeやラブリーサマーちゃんともつながるような90年代オルタナティブロックやガレージロックをベースにしたアグレッシブな楽曲ばかり。96年生まれでSNS世代から大きな支持を得ているという彼女。今後の発信が楽しみです。

◆ラッパー&トラックメイカー

EDWARD(我)(日本)

EDWARD(我)は2019年より大阪を拠点に活動するラッパー。彼女との出会いは前出のサブミットフォームから。
XXXTentacionやLil Peep、KMを彷彿とさせるようなエモラップ調のトラックに自分の内面の強い部分も弱い部分も曝け出すリリックはフィメールラッパーとして新しい立ち位置を開拓していく楔となってくれるのではないかと大きな期待を寄せています。

Skaai(日本)

Skaaiは福岡県糸島在住、九州大学の修士課程で個人情報保護法を学び官個人の母親と中国人系マレーシア人の父親を持ち、アメリカで生まれて大分で育つというバックボーンを持ったラッパー。
ABEMAの人気番組「ラップスタア誕生」にエントリー。ラッパーとしてのキャリアは1年足らずの状況にも関わらず多言語を使いこなし知的な言葉遊びとメッセージを垣間見せるリリック、スムースなビートアプローチで審査員の心を掴み準決勝まで勝ち進みました。特に準決勝ではこれまでのスムーズでチルなスタイルだけでなくアグレッシブで縦ノリのスタイルも見せつけスキルの幅広さを見せつけるとともに番組出演により得たプロップスで2022年の大躍進が期待されます。
ちなみに彼がやっている韓国HIP HOPの情報メディア「HIPHOP ENCYKROPEDIA」もめちゃ面白いのでおすすめですよ。

vuefloor(日本)

vuefloorは東京を拠点に活動するギタリスト兼トラックメイカー。Plutoのプレイリストでセレクター仲間が選曲していた「MISSING feat.SB」を聴いたことがきっかけで知りました。
得意なジャンルはLo-Fi HIP HOPとのことですがギタリストという顔も持ち合わせているからかトラックのところどころにチルとは違うエモーショナルな一面が垣間見えるところが魅力です。あとはなにより製作スピードが凄まじい。21年だけで9曲のシングルに加えてフルアルバムも1枚リリースしています。コラボレーション相手もラッパーからトラックメイカー、シンガーソングライターまで幅広く、トラックメイカーとしての柔軟性が伺えます。


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