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ぼんやり

 今日は一日中、自分の部屋でぼんやりしていました。ぼんやり、とはいっても家にあったまんじゅうを六個ほど食べたり、音楽を聴いたり、本のページをパラパラと繰りながら流し読み、といろいろやってはいます。本当は部屋の片付けや靴を買いに行こうと思っていたのですが、流れ行く時間に身をまかせていました。

 今はあまり眠くありません。ですので、今回は好きな本について語ろうかなと思います。ちょうど今日読んでいた本が村上春樹著の『風の歌を聴け』で、五回ほど通して読んだとても思い入れのある作品です。村上先生(僕が勝手にそう呼んでいるだけです)は僕が影響をうけた作家の一人で、とても文章がうまい作家だと思っています。まあ、それは別として本の話をします。ここから先は、彼の著作を読んでいない人にとっては、意味がわからない部分が出てくるかもしれないです。なるべく、分かりやすいように書くつもりではありますので、気をつけてください。まず、村上先生との出会いについて話しておく必要があるだろう、と感じましたのでそこから話そうと思います。

 村上先生、と呼んではいますがけっして彼の著作すべてを読んでいるわけではなく、一部の作品を繰り返して読んでいるから、そう呼んでいるだけの簡単な関係性になります。

 一番最初に読んだのは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』という小説で、高校生のときぐらいに読みました。次に読んだのが、今から話す『風の歌を聴け』になります。この作品は、とても軽易な文体で書かれていながらも、だからこそかもしれませんが、何度も読み返したくなるような作品です。実際に、僕も読み終えてから間をおかずに再び手に取りました。僕はけっして読書家ではないのですが、何度も読み返す作品、というのはそうそうないんじゃないかな? と想像します。村上先生のエッセイを読んでみると、「何度も読んでくれている読者がいる」と語っています。何度も読み返したくなるような小説を、僕は『耐久性のある小説』と呼んでいて、どうも自分はそういう小説のほうが好きみたいです。

 これで終わりになります。ところで前回、この雑文を気の抜けたおやつという表現をしましたが、しっけたポテトチップスを連想してしまいました。あまり美味しそうじゃないですね笑

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