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HIV陽性者として生きる日々

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HIV-1型陽性者として生きることを、なるべくリアルに書き記すことにしました。これからどうなってしまうのか、現在進行形のお話です。
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記事一覧

紹介状を携えて…な話②

紹介状を携えて…な話②

(前回の記事)

なんだかいまいち気は晴れないけど、とりあえず30分ほど外で時間を潰した僕はそろそろ病院の中で呼ばれるのを待つことにしました。 

担当医と対面

一応診察室の番号は決まっていてその近くで待つように言われていたため、なるべく呼ばれてすぐ分かる場所で目を閉じて待っていました。
おそらく呼ばれるであろう診察室は割と分厚めの扉で仕切られているけど、それでも中からは何やら笑い声まで聞こえて

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紹介状を携えて…な話①

紹介状を携えて…な話①

匿名無料のSTD検査においてHIV-1型において陽性だと判明した僕は、先日の記事にも書いた通り、検査結果を聞いた2日後に病院へ向かいました。

検査結果を知らせたそのときの担当医曰く、『この日なら自分が病院にいるから話も早いし、外来は初診だと予約できないけど、紹介状だけ持って来てくれたらいいからね』とのこと。

なるほど、じゃあとりあえず行ってみようか!くらいの感じで電車に乗り、3駅向こうの周辺地

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性病検査から始まる新しい生活…な話②

性病検査から始まる新しい生活…な話②

(前回の記事の続きです)

さて、今回は2回目の検査(確認検査)の結果を聞きに行ったところから始まります。
いくら書いても思い出しても悲しくも怖くもないし、後述しますが初対面の担当医の方にも「あなたは大丈夫そうだね」なんて言われる始末。
そりゃあ今の僕にできることは、現代医学の進歩に期待しつつ、ただ日常をこなすだけなのですよ。

ということで、あまりしんみりすることもなく検査の結果を聞きにいくこと

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性病検査から始まる新しい生活…な話①


先日HIV感染者であることを告げられ、その場で病院を決めて紹介状を書いてもらいました。で、それからわずか2日。今日はとりあえず初めて感染症内科に行きました。
なんだか多くの人が現実を受け入れられず落ち込んだり、泣いたり、絶望するものだと思ってたけど…僕にはあまりそういう感情はありませんでした。

というわけで、これからはあまり見かけないタイプのHIV感染者(当社比)として、あいも変わらずゆるゆる

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人生が変わった日の話

人生が変わった日の話

先日、性病検査を受けたときにHIVの可能性があると診断されてから1週間。ついに確認検査の結果『あなたはHIV-1陽性です』と宣告をされました。

この1週間ネットであらゆる可能性を調べ尽くして、それが何なのか、これからどうなるのか、もし陽性だとしてそれでも僕は生きていたいのか…今までにないほど沢山のことを考えました。

それを告げられた時に言葉が出なくなる人、涙が止まらなくなる人、パニックになる人

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