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11.◆白くてドロドロした僕の魂

(※今回はできる限りソフトな表現で書いてみました。)


男の子数人と僕が内緒話をしているのを見てたのか、教室に戻るときにNさんか近づいてきて『何の話してたの?』って聞いてきました。

たぶん女の子には言っちゃいけないことなんだと思った僕は、『男だけの秘密だから言わないよ』と答えました。Nさんはムッとすると、僕の手を引いて教室に向かいました。


放課後、僕はいつものように(でも今日はちょっと不機嫌な)Nさんと通学路が別れるところまで手を繋いで歩き、いつものように『また明日』と言いました。でもこの日のNさんはちょっとうつむいて、しばらく黙って何か言いたそうです。僕が『どうしたの?』と聞くと、突然前から抱きつかれました。いつもは誰にも見られない場所で、後ろからだったはずなのに…僕は慌てて周りを見渡して、後でからかってくるような同級生がいないことを確認しました。

Nさん「私がベタベタするの、たいは嫌?」

僕は嫌じゃないけど何とも答えられなくて、なぜか心臓がギュッと縮む感覚がして、それから全力でマラソンをした後みたいに心臓が早く動いている気がしました。

たい「嫌じゃないけど…どうしたの?」

Nさん「…なんでもない。また明日ね!」

Nさんは走って帰っていきました。僕は家に帰ってからも、夜になってご飯を食べるときも、お風呂に入るときも、ずっと心臓が縮んでいる感じでした。でもそれと同時に僕はなんだかおへその辺りがムズムズして、いつものNさんのシャンプーの匂いと、僕の胸の辺りに感じたNさんの柔らかいものの感触が、ついさっきのことのようにはっきり思い浮かびました。

僕はお風呂で、今日友達が教えてくれたように、なんとなくちんちんを触ってみました。ムズムズしてた僕のお腹は少しずつ、くすぐったいような、何ともいえない感じに変わっていきました。そして顔が熱くなって、頭の中がフワフワするような不思議な感覚に包まれました。

しばらくそんなことを続けていると、おしっこが出るときと同じような、でもちょっと違うような…何かが出そうな気がしてきました。『お風呂だからおしっこでも大丈夫だよね…?』僕はなぜかちんちんを触ることを止めることができなくて、そのままよく分からないそれを吐き出してしまいました。

勢いよく出てきたのは、やっぱり僕のパンツを濡らしたあいつでした。白くてドロドロした、変な臭いのあいつ。体の力が抜けた僕は少しずつ排水口に向かって流れるそれを見つめながら、友達が言ってたことと自分が実は違ったことをボーッと考えました。

彼らは『女の子の』裸のことを考えたら…と言っていましたが、僕の頭の中にあったのは今日のNさんとのできごとと、なぜか過去に見たSくんとのトイレであったことの記憶でした。でもこの時は頭はスッキリしてなぜかモヤモヤしませんでした。

脱力感と、まだちょっと早く動き続ける僕の心臓と、目の前に飛び散った白いドロドロしたもの。僕の体から魂が抜けたかのように、体がからっぽになった気がしました。目を閉じて深く息を吐くと、僕は急に眠くなって、なんだかいつもより重く感じる体を持ち上げるとどうにかお風呂から出て、今日はすぐに布団に潜って寝ることにしました。




僕はお気持ちだけでも十分嬉しいのです。読んでくださってありがとうございます🥰