湯気/窓際の陽だまり/デコトラ
湯気
しんとした自室で、昼過ぎコーヒーを入れた。
いつものマグとは違う耐熱グラスに、ホットコーヒーを入れる。
普段使っている彼とお揃いのコーヒーマグは、最適量すぎて、少し多めに飲みたい時には物足りない。
テーブルに置いたコーヒーから上がる湯気を
ぼうっと見る。
いつもは全然気にならないことや、気付かないことに、どうしてか目が行く。そんな日。
コーヒーから立っている湯気と、部屋の静かさに相関関係はないのに、静かだからより際立つみたいな気がしてきて、変な感じになる。
静かだと際立つのは音であって
視覚とは無関係なはずなのに、とか。
そういう本当にどうでもいい事が頭に浮かんで、“感覚が澄んでいる” 状態になる。
でも聴覚も視覚も、五感のひとつではあるから、関係はしているのかもしれない。
白い湯気がいつもよりくっきり見えて、それを眺める時間が良いものに感じた日。
窓際の陽だまり
観葉植物とサボテンを日向ぼっこさせた。
今日は2月とは思えないほどあったかい!!
暖かいだけで機嫌が良くなる人間で、自分がありがたい。春が好きすぎる。このままどうか、花粉症を発症させないまま人生を終えたい。
だってきっと花粉症になってしまったら、
春好き <<<< 花粉症最悪!!!
になるに決まってるから。
ずっとずっと、この最高な季節を待ち遠しく思いたい。
少し元気のないモンステラたち。背が伸びすぎて、幹が細くて、自立できてない。
なんだか無理やり生きさせてるみたいに、支えの棒を立てて縛る。
植物を窓際に並べながら、暖かすぎたので窓を開けて部屋を換気した。自分も一緒に並んだら、光合成で背筋がピンとなるだろうか。
デコトラ
デコトラっていう?(古い?)
デコレーションしてあるトラックのことです。あの、無駄にピカピカさせたり装飾のしてある大型トラック。
最近はあんまり見ないけど、めちゃくちゃに派手にしてプライド持ってやってます!!みたいなのを発見すると、やったーという気持ちになる。
今日たまたま会社帰り、コンビニに停まっているデコトラを見つけた。全体がピンクに光っていて、そこに青とか黄色の光とか、謎の文字のプレートとかが貼り付けてあって、コレコレぇ!となった。
別にデコトラだけじゃなく、好きでこだわりを持っているその人だけのものを見ると、
とてもうれしい気持ちになる。あれ、なんでだろう。
しかもそれが、周りのことは気にしないぜ!俺は俺の道をゆく!!みたいな、自己満足に全ベットしたものだと、より嬉しくなる。
(めっちゃ振り切ってるギャルとか、アニメの痛車とかも)
自己表現してんな〜〜、って気持ちになるからかな。迷惑のかからない表現の自由だ。
わたしは、周りを気にせず、思いっきり表現したいものってあるんだろうか。
結局はどこまで行っても、自分と周りが切り離せなくて、したい表現と、見られたい自分が同じくらいの重さでぶら下がってるんだよな〜
つまらない人間!でもそれが私らしいというのかも。
写真は、週末の激詰めスケジュールの合間に行った個展です。前に写真を撮っていただいた方だったけど、恥ずかしくて、忙しそうで、声はかけれずに見て帰りました。
この方を知ってから、初めて見に行った時も同じギャラリーで、もう4.5年前くらいだったのだけど、その時見ていた気持ちとは全く違う気持ちで見れて嬉しかったな。いい意味で。
その時は、救われた...と思って泣きそうになりながら見ていたけど、この日は、もう大丈夫、と思って見れた。わたし幸せですよって、報告したい気持ちだった。
人は、大丈夫になります。他者と関わり合いながら、そうなります。必ずね。
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