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【葬送のフリーレン】世界一やさしい解説、人類と魔族の違い ~後編~

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既刊11巻までのネタバレを
含みますのでご注意下さい❗
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   アニメ『葬送のフリーレン』第10話はご覧になられましたか❓魔族の中でも人気があるアウラ様、可愛かったですね~🥰対するフリーレンの圧倒的強さも、カッコよくて凛々しくて、観てて脳汁出ました(笑)

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5️⃣ 人類の社会構造/魔族の社会構造


 もしアニメを観た人の中に、前回の記事を読んで下さった方がいらしたら、フランメのセリフに「アッ❗」と思った方もいらっしゃったかな?そうです。魔族が「個人主義」(図表4️⃣)だということは、前回お話しましたね。
 
 そして「個人主義」であっても「人類と戦うために、最低限の組織を持っている」ということは、図表5️⃣にあてはまります。

 フランメは「組織には秩序が必要であり、そのためには組織をまとめる偉い奴が必要だ」と言っていました。人間の場合はーフランメたちがいた国の場合はですがー地位や財産で偉い人が決まります。
 
 魔族は魔物の頃と同じで、強い奴が偉い奴になる。だから、魔族は己の強さを誇示しなければならない。つまり、魔族は魔力を制限「しない」んじゃなくて「できない」んです。魔力が絶大な者が支配者となり、恐怖や力で組織を動かす。それが魔族の社会のあり方なのです。

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 先程、人間社会はどうかということを「フランメたちがいた国の場合は」という注釈付きで説明しました。地位や財産で偉い奴が決まり、その人が国という組織を秩序立てる場合も、もちろんあります(=トップダウンの社会構造)。

 しかし人類は、勇者一行や一級魔法使い試験のときの受験者たちの協力体制などのように、「横の連携」が強い組織のつながりを持つこともあります。「横の連携」というのは、例えばヒンメルは勇者でリーダー的存在だとしても、ヒンメル・ハイター・アイゼン・フリーレンは”対等な立場”で話し合いをし、お互いを敬い合っています。そういう意味での「横の連携」です。

 また、フェルンがフリーレンに意見を言ったり、食べ残しを怒ったりする場面では、師匠と弟子という関係であっても、弟子側から師匠側へ改善案を示すようなこともあります(=ボトムアップの社会構造)。

 そして、図表にも書きましたが、魔族が人類に負ける理由はたいていこれです❗大魔族のソリテールも言ってましたしね、「君たちは連携が上手いから」と。

 人間の協力・共同・連携・連帯は、魔族から見れば脅威なわけで、そういう意味では、魔族の「個人主義」に対して、人間は「つながる、または群れる組織=社会的」なのだと言えそうです。

(人類の4️⃣を保留としたのは、個人主義の対義語は全体主義なのですが、それはちょっと伝えたいことと違うと思ったので、ふさわしい言葉が見つかるまで保留とします)

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6️⃣ 「言葉」:コミュニケーションツール/人をあざむくためのツール


 次は6️⃣「言葉」についてですが、魔族にとっての「言葉」は、端的に人間を捕食するための手段でしかありません。それに対して、人間にとっての「言葉」は、共感や合意や信頼形成のためのツールです。

 それゆえに、魔族の「言葉」に人間は翻弄されてしまうわけですね。

 魔族の吐く「言葉」は”人間を狩るためのあざむきの言葉”だと頭ではわかっていても、「言葉」を信頼や共感のための手段として日常的に使っているがゆえに、人間はその「言葉」の意味を考えてしまいます。
 だから余計に苦しいし、混乱するんですよね。「葬送のフリーレン」と異名を持つフリーレンでさえも、内心は魔族を葬るのに心を痛めているのが、物語からもたびたびうかがえます。

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7️⃣ 悪意、罪悪感の有無


 「心を痛める」という言葉が出てきたので、7️⃣に進むことにしましょう。これは「黄金郷のマハト編」で提示されたテーマですよね。「心を痛める」というのは、言い換えれば「罪悪感」のことです。

 こうしてみてくると、1️⃣群れる、2️⃣社会性が高い、3️⃣家族がいる(育ての親や孤児院の職員なども含む)、4️⃣社会的につながる、5️⃣多種多様な組織のあり方、6️⃣共感や連携のための「言葉」・・・これらすべて、「罪悪感」「悪意」といった感情を持つための条件になのかもしれません。

 逆もしかりで、魔族の1️⃣~7️⃣は、「悪意」「罪悪感」という感情は必要が無くなる条件なのかもしれないですね。そして、人類・魔族ともに、1️⃣~7️⃣の各々が、互いに因果関係になっていることがわかります。

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最後に


 まとめてみて、個人的にこれは発見だな‐と思ったことは、人間はひとりひとりは誰しも弱いということ。それゆえに、つながりを持ち、助け合わなければならないこと。そのことが、共感や信頼、連携といったものを生み出すという一連の流れがあるということです。

 みなさんは、何かつかめましたでしょうか?良かったら、コメントやいいねでお返事くださいね!

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 さて、長文・乱文を最後までお読みくださり、ありがとうございました。疲れた脳に、せんえつですが私の『勇者』の歌みたはいかがですか?(笑)良かったら、聞いてみてくださいね😉


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