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『MLBぬりえ(Miffy Loves Baseball)』


★絵本シェルフ★

『MLBぬりえ(Miffy Loves Baseball)』

「今日はオリジナルの絵本を自分たちで作った」という話です。

いや、絵本ではなく、ぬり絵ですね。来月からスポーツの連載も始めるので、その練習もかねてます。ベースボールに興味ない方はすみません。

先日、ミッフィー関連のものを探していたら、捨てられかけていた1冊のノートがでてきました。

4年前。ハルキが5歳のときに使っていたノートです。かわいいミッフィーの表紙と中身がぜんぜん違って……『MLBぬりえ』でした。


幼稚園年長の頃のハルキが、絵をどうしても描きたがらない。

強い苦手意識がある様子。このままだとちょっと問題じゃないかという事態に対して、どうしたものかなと対策を考えました。

私「じゃあ、ぬり絵からやったら?」

マリネコさん「ぬり絵も興味なさそう」

聞いてみるとたしかに「ぐちゃぐちゃになっちゃうから、ぬりえやらないの」とハルキは超弱気。そこで私が編み出した技が『MLBぬりえ』でした。

当時、ハルキはMLB、すなわちメジャーリーグベースボールにドはまりしていたので、大好きな野球と、躍動する選手たちなら興味をもつことが予想されました。

でも一応さがしたけれど、残念ながら世の中には『MLBぬりえ』など存在するわけもなく……夜な夜な自分でつくる羽目に。というわけで、2012年12月3から2013年2月1日の、2か月の成長記録です。

◎イラスト=下絵を描くのは私。

◎仕事から帰ってきた夜中1時前後に、15分以内を目安に描く。

◎ハルキは翌朝おきたら、朝一番で色ぬりをする(※次第に楽しみで飛び起きるようになる=私はがっかりさせないために、毎日描く羽目になる……)

1作目は、ハルキと私が好きだった、コロラド・ロッキーズのスーパースター、『トッド・ヘルトン』。

朝、下絵を発見したハルキはさっそくぬりぬり。もともと左利きなのを、鉛筆と箸だけは右利きに矯正しているのもあって、力が入りにくいようで、気づくとグーで鉛筆をにぎってぐしゃぐしゃぐしゃ。。

ただ、もっとひどいのかと思ったけれど、ずっとよくぬれていたのでほめる。

でも「ぜんぜん似ていないよ」という苦情をもらったので反省。

さすがにテキトーすぎた。次はハルキの大好きなキャッチャー『ジョー・マウアー』を選択。キャッチャーは防具が細かいので難しかった。で、せっかく細部まで描いたのに、ぐちゃぐちゃぐちゃ(笑)。

でもハルキに自信をつけさせるのが目的だから、ここはほめる。

下絵は、リアルに描こうとすると時間のわりに、うまく描けないことに気づく。苦労した部分もぐちゃぐちゃにされちゃうし(笑)。ある程度、デフォルメして、マンガチックに描けばよいと着想。そんなわけでアメコミ風アリゾナの『J・Jプッツ』が完成。

3日目にして、結構ぬれるようになってきた(※下書きの1日15分縛りはすぐに消滅。この他に何人もの選手を描いている)。子どもの成長はさすがに早い!

まだ色がはみ出ちゃうけれど、それでも本人は気分が良いみたいで「ねぇ、できたよ!」と走ってノートを持ってくる。朝の楽しみになったのはいいけど、私は毎晩仕事終わりで描くのは結構つらい。でも音を上げるのはやだから意地になって付き合う(そして、現在にいたるまで、私とハルキのやることは、ほとんどこのパターン。相撲然り、将棋然り、国旗しかり、カードゲーム然り)。

次はゲームセンターのゲーム『SEGA MLB CARD GEN』でボコボコに打たれても我慢してスターターとして起用し続け、育ててきた『C.J.ウィルソン』。思い入れのある投手。制球が悪く、しばしば炎上したものだが、ハルキも力強く炎上させてくれました。

このように、最初は好きな選手のうち、描きやすそうなものを選んでいたけれど、だんだんと慣れてきたので、躍動感あるものに挑戦してもいいかなと感じ、ちょっとがんばって描いたのが『ホアキン・ソリア』。10日経過。

ハルキの着色技術は目に見えて向上しています。棒人間しか描けなかった私も、そこそこ人間のポーズを描き慣れてきた頃です。フィラデルフィアの『ジミー・ロリンズ』 スタートからおよそ2週間経過の絵です。


ネクストは『デービッド・フリース』。鉛筆を寝かせてぬる方法を練習。はみ出しはあるのですがユニフォームを濃淡をつけて描いてます。味が出てきた(笑)。このあたりで鉛筆がちゃんと持てるようになる。

最初の方と比較すると、ロゴマークもちゃんとぬれるようになってきています。青い帽子は『ライアン・デンプスター』ですね。

もうすぐ小学校だし、絵に加えて数字を書くトレーニングを開始。数字を絵のように書いているのがかわいい。『マイケル・ブラントリー』。ロゴはすごいことになっているけれど、顔や腕の色があまりはみ出さなくなってきている!

灰色の濃淡がいい感じなので、チームはデトロイトをセレクト。『ベルナン・ボッシュ』背中のアルファベットもなぞっているので、字の練習にもなっている。

ぬり絵開始、3週間経過。

個性的なトルネード投法『ジョニー・クエト』12月9日の『炎上ウィルソン』に比べると、かなり上達しているのがわかります。苦手意識はもうなさそう。

もちろん、お正月も元旦から描いています。『ティム・リンスカム』



およそ1か月経過。最初の『ヘルトン』からだいぶ成長しました。ロゴもきちんとぬれています。『ラファエル・ファーカル』。4年後の今でもハルキはこのポーズを良くします。ファーカルはその後引退。

『カルロス・ザンブラーノ』絵だけでなく、文字をなぞる練習もしています。線をなぞっているうちに、文字もしっかり書けるようになりました。

ハルキのリクエストで、一番大好きなクローザー『クレイグ・キンブレル』。ハルキはこのキンブレルの構図を何度も見て、「キンブレル投げ」(別名ど根性ストレート)をマスターしました(※本人なりに)。

ちなみに本物のキンブレルはこんな感じです。「エグイ」と表現がぴったりです。2017年現在、メインでやっているスポーツは、野球からサッカーに移ってしまいましたが(お気に入りのバッティングセンターが閉店になってしまったため、野球はほんのたまにやる程度に……)、キンブレルの真似を毎日のようにしていたことは、現在のハルキのシュートフォームに役立っています。つい昨日も「今キンブレルみたいなイメージで蹴れた」と言っていました。

いったい、ここまで何人の人が残っているでしょうか。誰も読んでなさそうな気配をふりきって50日目。背景付き。そしてハルキ、生まれて自ら初めて書いた、記念すべき意味のある英単語が『Hanley Ramirez』そして『Mike Moustakas』です。


MLBぬりえのラストは、『ジョバ・チェンバレン』ぬり絵なのにぬる箇所ほとんどないヤンキーズを選んでしまいました。そしてここで、いきなり絵の練習は終了しました。

その次のページは……サッカーに変わっていました。プレミアリーグ(マンU、スパーズ)にも、ハマりつつあったのです。字がだいぶうまくなってます。

野球選手も多かったですが、サッカーはサッカーで……。

また選手の覚えなおし&新しい遊びの開発は続くのでした。ちなみに一番新しい遊びは、つい先日やった、スマホを見ながら、お墓で家紋を見つけてゲットする『カモン・GO』でした。「見て!毛利家」「あ、ミツウロコ」「北条家だね!」



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