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『イレブン(青葉茂は今でもお手本)』

★絵本シェルフ★

『イレブン(青葉茂は今でもお手本)』

プロサッカー選手を夢見ていた私の少年時代、文字通り『バイブル』として読んでいたのが『イレブン』でした。青葉茂の不屈の精神を手本として練習に励み、いつかプロ選手として『サッカーダイジェスト』にインタビューされた時には『憧れの選手は青葉茂でした』と答えるつもりでした。しかしそれはかなわず、あんなに読んでいた『イレブン』もどこかへ散逸してしまいました。

時は20年近く流れて、今からおよそ2年前。

塾の子の一人がサッカーの大会と体育祭を前に、大けがしてしまいました。そんな彼を励ます方法はないかなと思ったときに、思いついたのが「『イレブン』を全巻買いして読ませる」という方法でした。青葉茂のあきらめないスピリッツ、過酷なリハビリに耐えるシーンが、私の言葉なんかよりもずっと力強くその子を励ましてくれると思ったからです。

その目論見は成功、彼は無事大会も体育祭も参加できて、そのまま全43巻は、ハルキの絵本シェルフへ。もちろんハルキもドはまりして、3日で全巻読みました。主人公の青葉茂はというと、実在の人物と同じレベルで、私たち親子の手本となっています。

手本となっているのは、青葉茂だけではありません。いきいきとした絵を描いていた高橋広先生も私のお手本です(※私は絵はほとんど描いたことがありません。落書きすらほとんどしないレベルです)。

タイトルの絵や下の絵は、高橋先生の絵を私が模写したものです(鉛筆や万年筆で)。今後も、できる限り数多く模写をしていきたいです。

模写の目的は3つ。

(1)マンガ活動再開にあたって、ミナティブーンちゃんに少しでもましなネームを渡せるようにする。

(2)青葉洋介(茂の父)がサッカーノートを残したように、ハルキにもnoteを残したい。

(3)送り損ねた「憧れの選手は青葉茂でした」というメッセージを、今こそサッカーをやっている子(&親世代)に届けたい。

***

というわけで、さっそく始めます。

まず、最初に模写したのが、1巻のこのコマ。

1巻。茂があり得ないくらい重い靴をはいて登校していることが判明するシーンです。努力と工夫が日常になっている。

このシーンに感銘を受けた中2の私は、さっそくおもりを購入。足に巻き付けて登校しました。相当歩きにくくて、ロボット歩きになっていましたけれど、効果はありました!

そして、このコマも大好きです。

再戦をすぐに申し出る茂。ずうずうしいかな? なんて思ったりしない。良いと思ったことはすぐに実行。負けてもすぐに次に挑む。まったく引き下がらない。

表現をしていると(執筆はもちろん、サッカーも表現だと思っています)、実力不足で臨むことを恐れたり、周りに遠慮したり、常識を持ち出して力をセーブしたりしてしまいます。でも茂は違う。ひるんだりはしない。

常に工夫する。ひるまない。何度でもチャレンジする。

一番やりたいことで、もう一度だけ勝負しよう。

そして図太く、勝つまでそれを続けよう!


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