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泣きそうになる

訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州を中心に毎月1万部発刊されている「夕焼け新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』の転載記事(修正・加筆含む)です。本記事は1本300円の入場料をいただきます(価格は字数や内容によって変動します)。なお「夕焼け新聞」というマガジンでご購入頂くと各記事を単発で購入するよりもお得ですので、ご検討ください。マガジン購読者の方は、過去記事も来月以降配信の記事も読むことができます。
「第8スタジオ」は1ヶ月に1本のペースで配信しています。2017年からスタートし、現在までに72本の記事をお届けしてきました(個人的にこの年月にびっくり!)現時点で終了予定はありません。異国で暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、育児、バイリンガル教育、ギフテッド教育などについて書いてきました。今後も取材を続けます。ここまで続けてこれたのは、毎回記事を楽しみにしていて下さる読者さまのおかげです。感謝申し上げます。

▶︎プロローグ

お元気ですか。紙面に向かっている今は10月末で、街はハロウィンを直前にしてうきうきとしています。

いつもは仮装しない私ですが、今年は少し気分が違い、魔女に変身しようと思っています。

変身をお考えの成人の方はおられますか。何に擬態しますか?(興味あります)

アフターコロナといわれる時期に入って以降は「イベントを楽しむ」ということの意味もまた変容しているように思うのは私だけでしょうか。

会うという重さを知りながら、人々と接していると感じます。会うというのは意味を持つことですよね。

さて私の場合、結論から申し上げますと、数十年ぶりにショートカットにしました。襟足は刈り上げです。まるで男性のよう。子供曰く「ママが男になっちゃった…」と不評です。自分の史実を鑑みて、バリカンを自分の頭に使ったのは人生初なんじゃないかと思います(けっこう痛いんだね)。
どうやってもくくることのできない髪形を鏡で見るたび、とてもすっきりとした晴々しい気分です。私は何かに脱皮しようとしているのかもしれません。


▶︎仕事の話

日本語教師の仕事を始めてから3年目に入り、この9月からはさらに1コマ増えて、現在週4コマの授業を教えています。

クラスは初級クラスから日本文学クラス(上級クラス)まであり多様です。

オンラインクラスも対面クラスも、その両方の配合であるハイブリッドクラスもあり、そこもまた多様です。

今回は対面クラスに焦点をあてて話します。
対面クラスが終わったあと、真っ暗な道をヘッドライトで照らしながら車で帰る道すがら、いろいろな感情が湧き起こります。今回はその感情についてシェアしたいのです。


▶︎切実なwant to その①

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