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「本を一冊読了した。とんでもなくうれしい。」2024/02/17

花粉が猛威を振るいすぎて、ここしばらく本当に眠い。
休日は大げさでも何でもなく寝てるだけで一日が終わってしまう。カナシイ。

今年最初の本を読み終わりました

このnoteを更新し始めてから約一ヶ月。自分はこれまでnote記事を投稿する際に、毎回一つだけ同じ項目を用意していた。

それが、「読書過程」

今読んでいる本を、前回の投稿時点から何ページ読み進めたのかを記録し、その部分について軽い感想を書くというもの。
(挨拶記事を除けば)一番最初の記事となる1/12更新分から今に至るまで、自分はずっと同じ本の読書過程を書いていた。

それがこちら。

『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)

日記をメインとして、「書く」ということについて小説仕立てで語られた本である。
全291pであるこの本を、丸一ヶ月経った2/12(月)の夜、ついに読み終わった。

これを読んだことのある人ならわかると思うが、おそらく小学生でも読めるであろう平易な文章の本である。出版社のHPにある紹介文では「13歳から読める」などと書かれているし、著者の古賀史健氏も自身のnoteで、中学生に向けた本を作ることになった経緯などを語っておられる。

きっと読書慣れした人なら1日もかからず読み終えるだろう。

それを、社会に出て10年以上経つ自分が何故こんなにも時間がかかってしまったのかというと、それはもう自分の読書に対する集中力の無さとしか言い様がない。
過去記事を見てもらえればわかるが、10p進めば上出来、少ないときは5pしか進んでない日もあったほどである。

自分の読書、特に小説に関しては、昔からこの調子であった。

例えば、明確に理由があって読んでいる実用書などの場合。内容を吸収しようという意識が強く働くのか、割と順調に読むことができる。特に文具関連の本は速い(仕事と趣味の両方に関わるため)。

例えば、エッセイの場合。自分自身が昔から日記のようなものを書いているのもあって、自分以外の人の日常やモノの考え方などには興味関心が強い。これまた、そこそこのペースで読めたりする。

本が全く読めないわけではない。

ただただ単純に、「とっかかりが無いと短期集中するのが苦手」であり、読まない日が続くと細かい部分は忘れて内容把握が難しくなるので、「小説の読解が特に苦手」なのである。

そんな自分でも今回は、ものすごいスローペースながら読了できた。
要因として、まずはこの本に、自分が何とか読める条件が奇跡的に揃っていたというのはある(文具関連+日記+多少忘れてもついて行ける平易な文章)。

ただそれに加えて、このnoteで「読書過程」を残していたのが大きいと思った。

何となく読んでいるだけだと、読んでいる間には保っていられる熱がちょっとしたことで冷めやすくなるし、一度冷めるといつまで経っても先が長く感じられる。
小説だと実用書のように目次から必要な項目に飛ぶということもできないので、一度こういう感じ方をすると自分の場合は割と「おしまい」。
最悪、積ん読に戻って、次に読むときには内容忘れて最初からやりなおしとなる。

例え読んだページ数は少なくとも、数字として進捗を記録して視覚化するのは自分のこの厄介な性質には合っていた気がする。
軽い感想を残していたのも内容把握にはよかったと思う。自分が印象に残った部分だけでも書いておけば、何もしないよりは記憶に残って忘れにくくなっていた。

↑先述の厄介な性質が悪さして、恥ずかしながら自分は読書量が平均よりずっと低い状態だという自覚はある。
年間で一冊でも読了できれば上出来。三冊イケたら絶好調。一冊も読み終えることなく一年が終わることの方がよっぽど多い。
これでも小学生の頃は、ティーンズ向け小説を中心にマイペースながら読んでいたのだが、中学に入ってから徐々に読書を楽しめなくなっていった(明確な原因があるのだが長くなるので割愛)。ここ数年は漫画すらほとんど読んでいないほど、エンタメ方面での活字離れが進んでいる。

自分ももういい歳である。このままロクにものを読むことを楽しめないまま老いさらばえると思っていたところ、これなら自分でもちゃんと本を読み終える習慣がつくかもしれない、という希望が見えただけで今回は大きな収穫であった。

後述するが、実はこの本を読み終える二日前に図書館で実用書を一気読みするという珍しいこともやってのけた。いくら物語の類いよりはいつも読むのが速いとはいえ、こんなことは今までに一度もない。

きっと今、かつてないほど自分は本を読める状態だ。

今年はいつもより読書を楽しみたい。既に二冊読了したので、目標は年間であと四冊だ。

…あ、少なすぎるって?

この中学生向けの一冊に一ヶ月を要した自分だぞ。いきなり高望みはしない方がいい。絶対にどこかで息切れするからなぁ。

【読書過程】【読了】『さみしい夜にはペンを持て』

252p→291p(終)
というわけで、一つ前の項目で散々語ったが、ようやく最後まで読み終えた。ヤッター。

この本が好みに合うかどうかは、ヤドカリのおじさんに対する印象にかかっていると思った。
彼のような存在は昔はよくいたんだろうしフィクションなら夢のある出会いだけど、現代日本なら絶対敬遠されるやつ、という微妙なラインでもあるから。フィクションでよかった。

最後の6章では、日記を読み返す楽しみや続けることの意味など、日記を書くことの醍醐味のようなものが話の中心。

これについては自分自身も覚えがあり、会話で日記の話題が出た場合は似たようなことをたびたび言っていたりするのだが、そこから他人に日記を書くのを勧めるところまではいっていない。

合わない人には本当に合わない文化だと思っているから。でも、合う人ならできれば早く書き始めた方がいいはず。

なので、この本で日記を書くことの良さを、学生が読める文体で書いていただけたことについて、本当に心から「Thank you!!!!!」と思っている。
この本をきっかけに、何かを書き始める人が出てきてくれたらいいなぁ。

【読了】『歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた』

先述した、図書館で一気読みしたというのがこの本。

これを読んだ経緯としては、出勤時間を間違えて時間が空いてしまったことからの暇つぶしというしょうもない話なのだが、それくらい軽い気持ちで手に取れる読みやすい内容だったということでもある。

仕事と趣味の両方で関係があるので、もともと手帳やノートの使い方に関する本はそこそこ読んできている。最も興味関心の強い分野ということもあって楽しく読めた。
著者の作った実際のノートや、併用しているアイテムなどの画像も豊富。

著者の奥野宣之氏は、ノート術の本の大ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』で有名だが、この本で紹介されている旅ノート・散歩ノートも基本は1冊に要素を閉じ込める方法が採用されている。

事前に調べた情報やその場で自分が感じたことなどを、書いたり貼ったりしてとにかくノートに残す。一見質素でも見返せば自分の中では鮮やかな記憶がよみがえるので、内容に関係がないおしゃれな装飾は二の次。
映えを意識した手帳デコは大変だから絶対続かないだろ、と思っている自分のような人でも真似しやすいものだと思う。

2013年の本なので、その併用アイテムや利用しているWEBサービスなどの紹介欄は少し情報が古い、という点には注意が必要かなと。
もう入手が難しい商品や、上位互換品が出ている商品もあるし、Googleマップの機能などは当時より進化している。
これについては、どういった意図で使用しているのか、という点を理解しておけば、今に合わせたアイテムを用意してアレンジすることはできると思う。

おわり

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