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『毎日更新しない』ことのススメ

「毎日更新をしよう!」

という記事や文言はよく見るけれど、「毎日更新をするな!」という文言は見たことがない。それなら一つ私が書いてみようじゃないか。

『毎日更新はするな!』

ま、そんなことゆっといて、私が毎日更新しているのは周知の事実だ。

そこには結局いい面もあるけれど、悪い面も沢山ある。その中で、私は今のところ幸いにも毎日書くことが出来ているというだけに過ぎない。
そして、もしこれから毎日更新をしようと思う人が居たら「私はオススメしないよ」ということをお伝えしたいだけなのだ(笑

■『毎日更新』のいい面

多くの人がおすすめするように、毎日更新にはいい面が沢山ある。

まず単純に数がこなせる。ツイッターでは「1日30ツイートしろ!」という基準があるように、人の目につこうと思ったら、それなりの数は必要になってくる。
1日に何度も何度も投稿することは、あまり好まれないだろうから、多ければ多いほどいいということはない。その「ひと目につきやすく」、「場を乱さない水準」。

それが1日1記事。ということなのだろう。

この水準で記事を書くと、人目にも止まるし、運営の方にも目に入りやすい。結果として、おすすめに選ばれる可能性も上がる。
あくまでも可能性の話だけれど、「数打ちゃ当たる」というのは何事にも言える真理だからだ。

そして、「毎日更新をしている人」は、noteを盛り上げようとしてくれているのは間違いないだろうから、運営側からすれば選ぶのにバイアスがかかることもあるかもしれない。つまり「頑張ってるから選んであげようかな……」ということだ。

運営の方だって人だから、こういう心理はきっとある。

「文章で食べていきたいと思っている方」や、「読んでくれる人を増やしたい野心のある人」は、積極的に毎日更新をするべきだ。

1日1記事が書けない人に、文章でご飯を食べて行くことはできないだろうし、noteはそのための練習としての場としては、この上ない存在だ。何せプロと同じ土俵なのだから。

コンテストなども多数あって、登竜門としての要素もある。「小説」を書くなら、他のサイトにも選択肢があると思うけれど、「エッセイ」「コラム」に関してはnoteの他にこんなサイトを私は知らない。

毎日更新して、文章力と継続力を磨く。そのための後押しもしてもらえる。内に秘める野心があるのであれば、毎日更新をしない理由が見当たらない。

■『毎日更新』の悪い面

いい面があれば悪い面もある。
端的に言えば「大変である」ということだ(笑

当たり前なんだけど、これが結構厄介で、人間いい時もあれば悪いときもある。毎日更新するとわかるけれど、ストックなんてすぐ無くなる。結局、毎日のように頭をひねる形になる。

調子が良くて時間があるときはいい。
問題は、調子も悪くて時間もないときだ。

そんな時でも、「連続更新○○日!すごいです!」みたいな言葉が途絶えるかと思うと、頭の中ぐるぐるになって、呪いかけられてるみたいになってくる。人間、一度手にしたものを手放すのは苦しいもの。

結果、納得のいかない出来だけれど、とりあえず出しておこう。なんて、記事が世に出回る。私自身、どれだけそんな「しょーもない」記事を書いてしまったのか、数えたくもない。

取り敢えずカウンターがひとつ回ったことに安堵を覚え、明日のことは明日考えればいいやと一息つく。

でも、これは本末転倒以外の何物でもない。

その状態で出した記事が、他ならぬ自分自身の「野心」のお眼鏡に叶うわけがない。そこに居るのは、『毎日更新』という呪いにかかっているだけの、ただのゾンビなのだ。

■まとめ

単に文章を書くこと自体に楽しさはあるし、そもそも自分自身で「これは100点満点、非の打ちどころなし!」と言える文章なんて、どれほど修練を積んだとしても、死ぬまで書けないものだろう。
だから、自分が考える「いい悪いの基準」なんて、吹けば飛ぶような物だと思う。

それに、0よりは1の方がずっと価値がある。

思いついたら、それがどんなものでも書いた方がいいし、あげた方がいい。人に見られると見られないのでは雲泥の差がある。
自分の尻を叩く意味で毎日更新を選択することも、意義のあることだろう。これには私も助けられている部分がある。

しかし、もしそこに『野心』があるのであれば、呪いにかかってゾンビのように更新することに意味はない。それなら、自分の出来るペースで、いいと思えるものを定期的に積み重ねた方がいい。その方が何倍も価値がある。

私も日々そんな思いに、自ら苦しめられながら、それでも良いのか悪いのかここまでやってきてしまった。そのにあるのは「やってきた」でも「やれた」でもなく、「やってきてしまった」というだけの産物だ。

つまるところ、『毎日更新』は正直大変つらい(笑
もし、人に聞かれたら力強くこう答えるだろう。

「大変だからオススメはしないよ」と(笑

もしそれでも、興味があるのであれば、最初は少ない頻度から初めて、少しづつペースを上げていって、「これなら毎日更新もできるかもしれない」、と思ってからいよいよやってみたらいいだろう。

でも言っておくぞ。私はオススメしないぞ(笑


#エッセイ #コラム #毎日更新 #note

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)