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『ふつうの軽音部』を読んで「解像度の高さ」に思いをはせる日【#マンガの話がしたい】

読みましたか?『ふつうの軽音部』。
先日2024年4月4日に待望の1巻が発売。ジャンプラ連載作品なので、ジャンプラからなら初回は無料で最新話まで読めます。

とってもおもしろくて、はからずもクソでか感情がふきでたおかげで、ながながとツイートしてしまいました。こちらです。

1巻を片手に、気になった箇所なんかを拾いながら勢いにまかせて感想をつらつらと書きつらねたのですが、こうして鑑みてみると、我ながらほとんどストーリーや感情の流れといった部分には触れていないんですよね。

機材の話や音楽の話。そして細かい部分の感想がほとんど。
結局、そういったこまごましたものに映しだされるリアリティこそが、『ふつうの軽音部』を形成し、それを描こうとした姿勢こそがわたしに刺さっているわけです。そして、その状態を「解像度が高く」「面白い」と感じているのでしょう。

キャラクターの描きだしかたって色々あると思うんですけど、こういう周りをいろどる小物からキャラを削りだすっていう解像度の上げかたってあるんだなぁ、なんて思って勝手に感心しているところです。

たとえば主人公「はとっち」が好きなバンドは「andymori」「ナンバーガール」「銀杏BOYZ」
この3つのバンドをならべただけで、ああ、このラインアップを好きな人いるかも……って思えるんですよね。どのバンドも邦楽ロックで、シンプルで武骨な音像を持ち、ボーカルの印象が強く、「気持ち」が前面にでるタイプという共通点があります

しかもこれ、最近復活してる関係もあるのかもしれませんけれど、ナンバーガールだけちょっと時代違うんですよ。狙ってでてくる3バンドじゃない。この不連続性も、逆にリアルな質感につながっているんじゃないかと感じます。たぶんですが先生本人か、身近な人が実際に好きだったんじゃないかと思う絶妙なラインナップです。

そんなバンドたちを好きだと語った段階で、はとっちというキャラクターはすでに勝利を手にしたも同然。表向きは「ふつう」を装っていても、内に秘めた荒々しい魂の叫びを、どこかで発露したい欲求にあふれているのが伝わってくるのです。お見事!

『映画大好きポンポさん』でも、好きな映画を各キャラクターごとに出していて、あれも悪くないんですけど、この3バンドの方が絶妙なハマり具合をしてるなって思います。そんなの簡単にできたらみんな真似してますからね(笑

いい作品なので皆様もぜひ『ふつうの軽音部』をごひいきにしてやってください。試し読みはこちらから


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