見出し画像

中受で第一希望に落ちたわが子の3年後

先日、長女が中学を卒業しました。

 3年前に第一希望を落ちてこの学校を選択したという話を書きましたが、
本当にこの学校にご縁をいただけてよかったです。
今日は参考になる点があるかもしれない(なかったらごめんなさい)、
落ちても大丈夫だと思える点について書きたいと思います。

 わが子の学校は、英語に力を入れているけれど偏差値はそんなに高くない学校です。でも結果としてはわが子は英語がとても伸び、数学の学力も高いままとなりました。

 大学受験に向けて勉強する流れを調べていると、たまたまだったけれど、
長女は有利な勉強をしてきたなと感じます。
中学で英語と数学をしっかりしておくのは、後々とても役にたちます。

英語は学校のおかげです。でも数学は本人の探究のたまもの。
英語に力を入れている学校なので、実は学内では成績はいいけれど、高いレベルではない。それでも英語の文を読んでその場で感想文や意見を英語で書けるレベル。ヒアリング力もとてもつきました。

 数学は独自に学習していて、偏差値60代後半の受験校の入試問題も合格点が取れるレベル。

 この冬、高校受験直前の受験生にまじって冬期講習を受けましたが、偏差値65程度の子達の中では英語も数学も受験勉強なしで上位でした。
本番に臨む緊張や切迫感もないからこの結果だったと思うけれど、本人には自信になりました。

 日常面では、己の興味関心を深めていくことができました。
これはAO入試が増えている現在では強みになると思います。

 色んな事にチャレンジして、周りから評価され、落ちたり受かったりしている中で、自分のポートフォリオを作るということを理解できるようになってきました。
うちの子はとてもその辺がのんびりしているからこそ、
3年もプラスで試行錯誤させてもらえたのが本当によかったです。

偏差値で学校を選ばないで自分の興味で大学を選ぶ視点が育ちました。

それもこれも
・学力に余裕をもって入学できて成績上位をキープして自分に自信が持てた
・自分が大切にしているコンセプトにあった学校を選んだ
・自分の興味関心を学校外で深めた
部分が大きいです。

とはいえ、中学中は紆余曲折ありました。色んな課題も発生しました。
ずっとうまくいっていた訳ではありませんでした。

高校3年間もそうそううまくはいかないと思います。
挫折することもあると思う。

でも、人生をロングスパンで考えたら、試行錯誤してチャレンジして失敗することを経験し、次の手を考えるというのを中学から練習しだしたのは大きい。
今、希望した中学校に落ちた子はきっと沢山いると思います。
逆に余裕をもらったと思って欲しい。

その学校の特色が本人に合っていたら、それを最大限楽しんでほしい。
そして自分の好きを形にしてトライアンドエラーしてほしい。

コンセプトが違ったとしても、学校の中だけが学習する場じゃない。
学校外で色んな事にチャレンジしてほしい。

私が中1のわが子に言った勉強面のアドバイスは、

「大学生は教科書を読んで勉強したとは言わない。参考書を読んだり、その分野の関心事のある本を読んだり、話し合ったり、教えあったり、
その道の人に話を聞いたりするの。本質を理解することが重要。
中学の勉強も同じだと思うよ。」です。

娘はそういう仲間を作り、信頼できる大人を増やし、少しずつ自分の殻を開いていきました(破ってはいない)。

「やり方」に頼らず本質を理解しようと試みてきたからこそ、量をこなしてないのに数学の応用問題が解ける。

落ちても大丈夫。

学校のあれが嫌、これが気になる。自分の来るべきところじゃなかった・・
とやる気を失う気持ちが分かるけれど、
プロとしている先生の本来の力をぜひ発揮してもらってください。

前の席の子が同じ学校を受けて落ちた子かもしれません(実際そうだった)。

先生が授業で教えているレベルの事しか知らない事がある訳ない。
生徒の平均的な学力に合わせているだけ。

興味あることを先生に聞いたら色々教えてくれる先生がきっといる。
(どういう人かはちゃんと見て選ぼう)

わが子も先生から教えていただいて広がった世界もたくさんあります。
そういう先生は、質問したらすごく楽しそうに教えてくれるそうです。
(大学で習う事を教えてくれた先生もいました)

そして自分の学びをコーディネートするのは学校が全てじゃないって気が付いてほしい。

習い事としてというより、探究。
自分の興味関心をぜひ深めてほしい。
そして形にしてほしい。
外に出して批評されてほしい。

面白い人との出会いはそこにあります。

わが子の中学受験記、終、でした。

この記事が参加している募集

探究学習がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?