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ミニ四駆からみえた祖父の 息子が羽ばたく接し方

こんにちは。
今日は祖父が家にきて、息子(小1)にミニ四駆のグリスアップをさせてくれました。その後二人でコースへ走らせにいきました。

決して器用とはいえない息子が、
今回、短期間であっという間にミニ四駆の構造を把握して組み立てや分解ができるようになりました。その背景には祖父の接し方がとても関係していたと感じました。

ミニ四駆を作り始めてからの息子の変化

 ことの発端は、朝起きた息子が2台あるミニ四駆を分解してパーツを交換しはじめたことにあります。
私の反応は「え、どれがどれか分からなくなるやん(レゴあるある)。そんなことしないで」でした。
いつもの癖が出てる。これは師匠に相談だ、ということで祖父に相談したところ、
「それでいいの。触らせておいて。午後から行くから」というので黙って様子をみておくことにしました。

息子は嬉々としてモーターを別のに乗せ換えたり、タイヤを変えてみたり。
プラスドライバーをもって何時間もずっと色々いじっていました。

そんな息子ですが、初めてミニ四駆を作ったのは数週間前。
そこから速さに目覚め、とにかく速くしたいとドハマり。
でも、正直1年生ということもありネジの回し方も下手だし、
LD傾向があるので作り方説明書もうまく読めないし、
その時はかなりの部分の組み立てを祖父に助けてもらいました。

そんな中、昨日息子が次女と結託して夫に新しい新しい機体を買ってもらうことに成功しました。すると息子は最初は次女に教えてもらいながら自力で組み立てはじめ、そのうち悩みながらもほぼ自力で作り上げたのです。

実に完成まで2時間!

それでもその時はまだ小さすぎてうまくはめられないネジなどがあったし、
構造もよくわかっていませんでした。

自由に触っている間に構造が分かってきた

 さて、まだまだぎこちない初心者の息子君。
なんですが、午前中組み合わせによって速さがどう変わるかをひたすら試してパーツを外したりはめたりを繰り返しているうちに、気が付けば配置をすっかり覚えていました。


そして午後に祖父がやってきました。
自由に触らせてあげてと言われてから3~4時間。

「今日はまず新しい機体のグリスアップをしよう。
 まずは分解からだね。息子君、分解してみようか。やってみて」

祖父はそのままじーっと息子をみています。
「パーツはなくなりやすいからこういうケースに入れておくといいよ」と
アドバイスはしても何もいわずずっと見ているだけ。

しばらくして息子が分解し終わったそぶりを見せた時、
「ギアもグリスアップするから開けて」と祖父が言いました。

息子は、「分からない。これ開けられないんだよ」と答えたのですが
そこでも
「ここはグリスアップするから。開けられるよ。どうやったら開けられると思う?」とまた聞いて黙る。

息子は常にそんな感じで質問されて考える、を繰り返していきました。

「このシャフトはどこにはまると思う?」
「このギアはどこと重なって回転するのかな?」
「壁と当たるところが摩擦が起こるんだよ。そこにグリスをぬるんだ。 
 このギアのどちら側にぬればいい?」

とにかく最初は教えない。
そのうち、「このギアはこちらにグリスをぬるんだね」と自分でぬる側を決めたり、組み立ている時にも「あれ、なんか違う」と言って自分で間違いに気が付いて修正するようになっていました。
 一度はセッティングした後にエンジン音を聞いて「これなんか違うよね」といってふたをあげ
「ほらここやっぱりちょっとななめだった」と戻していることも。
ちなみに私には違いがまったくわかりませんでした。

祖父になぜ教えないのか聞いてみた

祖父に「すごく質問してくれるんだね。(なぜ?)」と聞いてみました。

「息子君は分からないとなっても、それをできるまでなんとかする根気がすごくあるからね。説明も聞く必要性があるほうが聞くタイプだから(ものは言いよう)。だから最初はできるだけ説明しないようにしてる。」と祖父。

息子のことをよく見てる!!
実際1時間半、息子は集中を切らすことなく夢中で作業し続けました。

ちなみに私が「次女に同じようにしたらいやになってやめちゃうでしょう?」と聞くと
「 次女はわからなくなるとやめちゃうけど、説明を聞いて理解してそれをするのは得意だよね。ある程度は聞くけど、息子に対してほどは待たないかな。」とのこと。そして違う部分をほめてくれました。

「うちの孫は3人とも個性がバラバラで強烈だから子育ては大変だろうと思うけどね。面白いよね」と祖父。

はい、正直、私の未熟な精神では何度も何度も心がおれそうになっております。だから彼のミニ四駆熱を受け取めてくれて正直本当にありがたいです。

 
 さて、そんな息子ですが、この先学校の授業の一環でミニ四駆について学校で発表する予定があるのです。
 数日前まではパーツの名前も構成も理解できていなかったし、
文字に起こすにもLD傾向があるというのもあり「できるのかな??」という感じだったのです。

それが彼の粘り強い「やりたい!」に祖父が寄り添いつつ知識を提供してくれたおかげで
「なんだかとても素敵なものになりそう」という予感がするようになりました。

ただ、今も残っている不安はただ一つ。
「ミニ四駆って沼じゃない?????????」

お財布の口はずっとは開けてあげられないのは確か。
お年玉でなんとかしてくれるといいな。

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