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「子育て経験=リーダーシップ研修」理論

こんにちは!

今回は先日Harbard Business Review記事に掲載された以下の記事をもとに、わたしが考えたことをお伝えします。


この記事を通じてわたしがお伝えしたいのは、「子育て経験はリーダーシップを身につけるチャンスだ」ということです。

わたしはこれを「子育て経験=リーダーシップ研修」理論と名付けました。


今回は、この「子育て経験=リーダーシップ研修」理論について、データを交えながら解説していきます。

子育て経験はリーダーシップを育むチャンス

子育て経験は、企業などの組織でもとめられるリーダーシップを育むよい機会(チャンス)になります。

なぜなら、子育ての経験を通じてわたしたちは、リーダーにもとめられる3つの能力を身につけられるからです。

この3つの能力は、本やセミナーで学習すれば身につくものではありません。実践をともなう経験があってはじめて身につく「実地研修が必須のスキル」です。

この点でも、必然的に日常的な実践をともなう子育ては、リーダーシップを涵養するのに最適な研修機会だといえます。

リーダーにもとめられる3つの能力

冒頭に紹介したHarbard Business Reviewの記事では、リーダーにもとめられる能力は「ハード」スキルと「ソフト」スキルに大別されると説明されています。

「ハード」スキルとは「テクニカル」なスキルのことで、特定の専門分野の知識や経験のほか、論理的思考などの思考スキルも含まれます。自分で時間と労力をかけて学習すれば早かれ遅かれ習得可能な「自己完結的」な能力だといえます。

一方の「ソフト」スキルとは、コミュニケーション、リーダーシップ、意思決定、問題解決、適応力、対立の解消などの能力です。どれも相手があってのものなので、自己完結しません。人間関係づくりの上になりたつものであり、これは座学(本やセミナー)だけでは身につきません。習得には、実践と試行錯誤が必須のスキルなのです。

これまでビジネスの世界では、伝統的に「ソフト」より「ハード」が重視されてきました。しかし経済成長が鈍化したり企業内でさまざまな問題解決がもとめられるなか、これまで評価が低かった「ソフト」なスキルの重要性がいま注目を集めています。

これからの時代のリーダーには、この「ソフト」スキルの高さがより一層もとめられるようになるでしょう。

子育てで身につく3つの能力

Harbard Business Reviewの記事では、子育てをはじめとする「ケア労働」(子育てのほか、高齢者や障がい・長期疾患をもつ人への介護も含む)が、おもに3つの能力の涵養に効果的だというデータを示しています。

その3つの能力とは、「人間性、生産性、認知力」です。

人間性

人間性とは、他人を思いやり、他人の立場にたって考えられる力のことです。他者への想像力といってもよいでしょう。

病気の子どもを学校に迎えに行ったり、子どもの失敗や悩みに一緒に向き合う経験を通じて、わたしたちは相手の言葉に耳を傾け協力する態度を身につけます。これにより人間性を高めることができます。

他人への思いやりや想像力は、ビジネスの現場でもとめられる共感力や感情的知性、協調性、チームワークに寄与します。この能力を有する人間の方がよりよいリーダーであることは、言うまでもないでしょう。

生産性

生産性とは、限られた時間あたりのパフォーマンスの高さです。生産性を高めるには、適切に優先順位をつけ、忍耐強く取り組み、不完全な情報でも決断を下すことが必要です。

子育ては毎日が多忙です。子どもがまだ小さい時期などは、平日と休日や昼と夜の区別すらなく毎日が怒涛のようにすぎていきます。

子育て経験者は、この経験を通じて時間の大切さを深く理解します。そして時間という資源の貴重さに気づき、時間を無駄にしたくないと考えます。またリスクの取り方や、失敗をつぎにつなげる方法や知恵も身につきます。

こうして身についた力は、ビジネスの現場では高い集中力や賢くて効率的な働き方としてパフォーマンスを発揮します。より短時間でよりクオリティの高い仕事ができるので、職場でも高評価を得ることは間違いありません。

認知力

認知力とは、自己および他者の感情を扱う力です。

他者の感情を扱うとは、相手への思いやりをもつことであり、先に紹介した「人間性」とも共通する部分があります。しかし認知力は、これだけでなく自己の感情の扱い方をも含むのが特徴です。

人間関係においてトラブルや不和は「つきもの」です。大なり小なり、かならず何らかの問題は起こるものです。このとき自分の内面に生じる(おもにネガティブな)感情と上手につきあい処理していくスキルも、ここでいう認知力に含まれるのです。

子育てでは常に自分とは違う人格である子どもとの対話がもとめられます。子どもがまだ言葉を覚えていない年齢であれば、非言語コミュニケーションの手段もつかって根気よく対話する必要があります。この根気強さがもとめられる経験を通じてわたしたちは、自分の「思い通りにいかない状況に耐える力」を身につけていくのです。

不確実性が高く変化の激しいビジネスの現場において、この「思い通りにいかない状況に耐える力」は重宝されます。いつの時代のどんなビジネスも、基本的には「思い通りにいかない」ことだらけだからです。

苦しい状況でも主体的に粘り強くとりくみを続け、みずから活路を見出そうとする姿勢をもった人は、これからの時代のリーダーに向いています。そして、こんなマインドや能力を効果的に高めてくれるのが子育て経験なのです。

さいごに

「人間性、生産性、認知力」という3つのスキルが、リーダーという立場にいる or これからその立場になろうとるすビジネスパーソンにとって重要なものであることは言うまでもありません。

そしてこれら3つのスキルはすべて、習得するには実践を必須とする「ソフト」スキルです。日常的な実践を通じてしか身につけることができません。

子育て経験とは「人間性、生産性、認知力」を身につけるための実地研修です。子育てをしているすべての人はいま、ビジネスリーダーにもとめられるスキルを習得できるビッグチャンスを得ているのだということです。

ぜひこの研修という成長チャンスをうまく活用して、自分自身をアップデートしましょう!

子育ては楽しいことばかりでなく、大変なことや苦しい局面もおおくあります。しかしそれを乗り越えることで、ここでしか得られない経験やスキルを得られるはずです。ぜひ前向きに楽しく取り組んでいきましょう♪


今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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