高田馬場に来ることはそれなりにあるけど、高田はあまりない。
目白に行くことはあっても、目白台に足を伸ばすことは少ない。
そもそも住宅街だし、駅チカでもないし、というのが大方の認識だろう。名前も似てるってだけかもしれないし。
しかし、都電荒川線、もとい東京さくらトラムからほど近いので意外にも駅チカではあるのだ。
今回はそんな、高田と目白台にスポットを当てたい。

最寄り駅は学習院下だが……正直、東京さくらトラムに乗ることはほとんどないのでどうにもフワッとしている。
ついでにさくらトラムという愛称がフワフワなのもなんとかしてほしい。もう荒川線でよくない？というのは私で何万人目だろうか。

それはさておき、学習院下からすぐの踏切を渡る。しばらくすると交差点。
左手の坂にはのぞき坂と呼ばれる長い坂が見える。映画「天気の子」に登場した有名な坂らしい。なにせ見ていないのでこの辺もフワっとしていて申し訳ないのだが……。
有名な坂でも下の方はそこまで人通りは多くない。坂には行かずまっすぐ進む。なんということもない住宅街だが、アクセスの割に閑静な住宅街ではないだろうか。

そして交差点。これまた左に坂があるが、これまたスルーし直進。
住宅街の最中、ポツリと空き地が。いつの日かここにも住宅が建つのだろうか。個人的には公園あたりがいいなあ。

しばらく直進し丁字路に。左は相変わらず坂だが、ハッキリ言って登りたくない。
逃避するように右へ進むと程なくしてレトロな建物が。ペンキの色合いといい階段といいどことなく懐かしさを感じさせるが、建物はキレイそのもの。さすが保育園。

そろそろ一休みしたいなあと思い始める頃、蕎麦屋に寿司屋と並び、向かいに銭湯という景色が見えてくる。
いや素晴らしい。何がいいってこのタイミング。一休みするのにうってつけだ。食べるもよし、休むもよし、なんとありがたい。

ちょうどこの道路が高田と目白台の境。どちらもただの住宅街と侮るなかれ。
高田馬場や目白に用があるなら、是非足を伸ばしてもらいたい。
この先にも運動公園や庭園、教会などの見所の多いスポットがたくさんあるが、そちらはまたおいおい。

ひとまずは、銭湯で体を伸ばすとしよう。