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キャディのプロダクト開発のこれから

こんにちは。キャディ株式会社でプロダクトマネージャー(とその他いろいろな仕事)をしている飯沼です。

この度、弊社はシリーズCの資金調達を実施しました。

私がキャディに入社したのは昨年9月でしたので、入社して10ヶ月ほどが経過したことになります。しかし、キャディでの日々があまりに濃すぎて、「あれ、私前回の資金調達の時まだキャディにいなかったんだっけ…?」と思うことが多々あります。まだ入社して1年経ってないって本当?(転職エントリを読み返してみてもやっぱり昨年9月入社で間違いなさそう)

というわけで前回の調達時からの変化などを追うことができない私は、未来の話をしたいと思います。

キャディのプロダクトは次のフェーズへ

さて、7月から私にひとつ新しい兼務がつきました。CADDi DRAWERのプロダクトマネージャーです。

CADDi DRAWERは、製造業における最重要情報である図面のデータを活用するためのプロダクトです。図面から自動的にデータを解析・取得することで、単に図面を管理・保管するだけでなく、過去の図面データの活用ができるようになります。
詳しくは弊社白井によるこちらの記事をご覧ください。

私は入社以来ずっと、キャディの祖業であるCADDi Manufacturing事業(受発注プラットフォーム;加工品を製造する事業)で主に社内向け・加工会社様向けのプロダクトを担当してきました。これから私がやることは、Manufacturing事業で得た知見をDRAWERというプロダクトに反映していくこと、そしてDRAWERサイドからWhole ProductとしてのCADDi Manufacturingを進化させていくことです。

補足:キャディのWhole Product

CADDi Manufacturingでは、Whole Product Managementという考え方を掲げています。Whole Productについて詳しくは弊社笹口のこちらの記事で。

簡単に言うと、CADDi Manufacturingにとってのプロダクトはソフトウェア・プロダクトではなく、ソフトウェアとそれを取り巻くオペレーションの卓越性、そしてそれらを組み合わせによって構築された全体としての体験です。

ManufacturingからDRAWERへ

もともとDRAWERはManufacturing事業で我々が苦しんだ「図面が持つ情報を構造化して扱う」を実現するプロダクトです。この他にもManufacturing事業では創業以来たくさんの課題にぶつかり、都度社内でそれらの課題を解決するプロダクトを開発してきました。

その中にはキャディ特有の課題ももちろん存在しますが、製造業に広く存在する課題は図面情報の構造化以外にもあるはずです。それらの課題を解決するプロダクトはこれまで社内や加工会社様に閉じたものでしたが、DRAWERのような形で外部に提供することが我々のミッションである「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」の実現には不可欠であると考えています。

キャディが創業してから今までManufacturing事業で学んできたこと、苦しんで都度解決したことを、広く製造業に存在する課題へのアプローチとして抽象化した上でDRAWERのプラットフォームにのせて広く提供していくのがこれからのフェーズです。

DRAWERからManufacturingへ

もうひとつ私がやるべきことは、DRAWERによるManufacturing事業の進化です。前述のとおり、CADDi Manufacturingの課題解決のエッセンスが今後DRAWERに反映されていきます。DRAWERが進化するにつれ、結果としてキャディ社内に存在する多くの課題がDRAWERによって解決されていくことになります。

これまでキャディでは、発生した課題をものすごいスピード感で即解決していましたが、バリューチェーンの長いManufacturing事業においてそれは時として局所的な解決になりがちでした。これまでに作ったプロダクトの価値を再定義し、製造業のスタンダードな手続きやオペレーションをストレスなく進めるためのプロダクトとして進化したCADDi DRAWERが存在するときに、CADDi Manufacturingもまた進化するのです。

2つの事業が相互にプロダクト価値を高める世界へ

キャディが2つの事業を持っていることの意味は、加藤が創業5周年記で触れています。

キャディはManufacturing事業で得た知見をDRAWERというプロダクトに反映してきました。しかし、これまでのDRAWERは図面データの活用が中心で、それはManufacturing事業での学びの重要な一部分ではあるのですが、全体ではありませんでした。

前述のとおり、これからのDRAWERの進化に合わせて、Manufacturingもまた進化していきます。それにより、Manufacturingからさらなる知見が得られて、それらはまたDRAWERに反映されていきます。

デジタルプラットフォームがあることで強くなるバーチャルファクトリーと、バーチャルファクトリーがあることで強くなるデジタルプラットフォーム。これらを成長のはずみ車として、キャディはモノづくり産業のポテンシャルを解放していきます。

一緒につくりませんか

手前味噌ですがキャディのプロダクト開発は今最高におもしろいフェーズにあります。そして、DRAWERとManufacturingというふたつの事業が相互に影響し合って唯一無二の価値を提供できる環境にあるということもまた他の環境ではなかなか成し得ないことだと思います。

キャディでは現在、一緒にプロダクト開発を進める仲間を募集しています。ぜひ、製造業の新しい普通を作っていくこと、モノづくり産業のポテンシャルを解放することに興味がある方をお待ちしています。

プロダクトマネージャー

テクニカルプロダクトマネージャー

エンジニア・デザイナー

追伸:お知らせ

7月30日(日)朝7:00〜
テレビ東京の新番組「#わたしの転職〜キャリアの分岐点〜」に出演します。

前職までにやってきたこと、キャディに転職するに至った経緯などをお話ししました。ぜひご覧ください。

ありがとうございます。いただいたサポートは、脳の栄養補給のため甘いお菓子となり、次の創作に役立つ予定です。