ひさしぶりの茶の湯フルコース《茶事》03

昨日は、稽古茶事(けいこちゃじ)でした。
茶事とは、茶の湯のフルコースのようなもので、懐石(お料理)、濃茶(こいちゃ)、薄茶(うすちゃ)を頂く、4時間程度の正式なおもてなしです。

昨日は、お稽古の一環だったので、お料理は先生があらかじめご用意下さり、炭点前、濃茶、薄茶のお点前を、他の生徒さんと交代で務めました。
私は、濃茶の亭主(ていしゅ:お点前をする人)を担当しました。

茶事自体は、大学時代の部活動以来で、久しぶりのこと。
大学時代に経験した茶事は、お料理がとにかくたくさん出され、それを残してはいけないというので、くるしくなったおなかにさらに、お料理を詰め込んだという記憶ぐらいしか残っていません。

今日は、昨日のお茶事の感想を。

これは大変だ!ということに尽きます。
正直、席入り(お茶室に入るまでのいろいろ)や懐石を除いてしまえば、他のお点前は日々のお稽古とさほど変わりません。
ただ、茶庭の手入れや茶室の室礼(しつらい)、お道具の準備、品数の多い懐石のお料理を準備するのが、本当に大変。

実際には、そういったご準備はすべてを先生がやってくださったので、
その大変さを体感したわけではありませんが、客としているだけで、その大変さは伝わってきました。
特にお料理については、タイミングよく、しかも温かいものを温かく、冷たいものは冷たい状態で給仕。そして品数は多い。先生お一人でこなされていました。

生徒の私たちは、懐石中は客側だったので、おいしく頂くだけだったのですが、先生は大変だったろうな~。

…こりゃ、大変だ!という以上の感想が出てきません。
つまり、まだ茶事自体を咀嚼できていません。
あれだけの準備をしていただいたのに、先生に申し訳ない。
少しずつ理解できていくと思いますので、おいおいお伝えしていきますね。

さて、懐石の後、濃茶の亭主を務めました。
風炉(夏の季節)の濃茶のお点前は、大学以来だったので、さっぱりで
茶事どうこう関係なくボロボロで、ご一緒させていただいたみなさんに申し訳なかったです。薄茶のイメトレはしていたのですが、濃茶はやっていなかった…。
茶事どうこう以前で足踏み状態の私です。

昨日の軸
庭前柏樹子(ていぜんのはくじゅし)
達磨大師がインドからシナにやって来た目的(禅の真髄)を問われた趙州従諗の答え。直訳すれば、「目の前の庭に立つている一本の柏槙の木」。

この禅語の解釈は多様にあるようです。
ひとつには、「柏槙の木のような無心さ」。
他にもありますが、理解が追い付きません…。

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