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デザインが飽きない

年に一個くらいnoteは書こうと思い毎年会社のアドベントカレンダーに参加していたのですが、今回は会社のブログに書いてしまったので今年はひっそりと最近思っていることを書きたいとおきたいと思います。

ちなみに今年のアドベントカレンダー:DesignOpsの役割とは

大学からデザインを学び、働き始めてからもデザインに関わる仕事をしてきました。20年近くデザインに関わってきて今でも飽きずに毎日新しいデザインに触れている気がします。

自分の中でなぜ「デザインが飽きない」のかと最近考えることが多くそのあたりについてゆるくまとめていきます。

なぜ「デザインが飽きない」のか

最近では、デザインは装飾的なものだけでなく、より広義の意味を持ったものとして捉えられるようになりその重要性も年々増しているように思います。

そもそも広義のデザインって何?
という感じではあるのですが、社内でよく話されているのは下記の中に書かれている戦略→要件→構造→骨格→表層のデザインの5段階モデルで捉えているものかなと思います。

装飾的な部分が表層に当たるとするのであれば表層だけでなく、骨格、構造、要件、戦略とデザイナーが扱うべき領域は広いということになります。
「デザインが飽きない」理由の背景はこの広域性?という側面もあるかもしれないですが、それが本質なのかと言われるとそうではないと思っています。

20年近くデザインに関わっている中で常に感じている感覚があるとするとそれは、いつもワクワクしているというものです。
チームのデザイナーがかっこいいデザインを作ってきたとき、課題を分析しその解決策を見出したとき、使いやすいアプリを作れたとき、新しい価値を提供できるサービスを作れたときなど、いつも心の中でワクワクが生まれているように思います。

このワクワクの正体自体が「デザインが飽きない」理由なのではと思っています。

なぜワクワクするのか

それはデザインの根本には「未来を良くするための検討と、その実現にむけた具体的施策の実行」があるからだと思っています。

  • 装飾的なかっこいいデザインにも今のものより魅力的に見せそのモノ自体の印象を良くする

  • 今ある課題を分析し、それを改善し使いやすいアプリやサービスを提供する

  • 今ない価値だけで生活が少し豊かになるかもしれない新しい価値を持ったサービスやアプリを提供する

などどれも具体的なゴールやそこに向かう方法は違えど、根本には今よりいい未来を作るためにどうすればいいのか、それを突き詰め具体的な実行をしていると思います。
「未来を良くするための検討と、その実現にむけた具体的施策の実行」
いつもデザインに関わるときにいい未来を考えておりそのための実行結果を見出す。これ自体がワクワクの正体だと考えています。

ここで重要なのは、いい未来を思い描くというだけでなく、それに向けた実行を伴っているところだと思っています。

脳+手=デザイナー

デザイナーは、未来を良くするための検討するとその実現にむけた具体的施策の実行するが伴った状態のように個人的に考えています。
未来をと良くするための検討だけでは、未来は何も変わらない。そこに実行が伴っているかどうかはすごく大きな差となりそれを伴った状態がデザイナーであると考えています。

ライターも近いところがあり、文章を書く人でありその書くためにはリサーチやインタビューを行い構造骨格そして表層として文章があり、脳と手を伴っていると思っています。ちなみに、ハンターハンターのラブリーゴーストライターも脳としてのゴーストと手としてのネオンが一つになった状態でライターとして成り立ってます。

ハンターハンターより

Goodpatchのベルリンオフィにあるポスターに下記のようなことが書かれています。

Just Writing post-its doesn't make you a service designer

Goodpatch ベルリンオフィスのポスター

 ポストイットに未来をよくするアイデアを書き出しても未来は変わらないし、それはデザイナーとは言えない。という意味だと捉えています。
ただ、よい未来を思い描くだけでなくその未来に近づく実行をする。実行を伴う部分があるためデザインを行うなかで困難なことに多くぶつかることがあります。解くべき課題が深かったり、登るべき山が大きいデザインにはそういった側面もありだからこそ「デザインが飽きない」のだと思います。

デザインが飽きない

「あなたのやりたいことはデザインかもしれない」
先日公開された採用ムービーの中でキーとなっているコピーですが、やりたいことというだけでなく、していることということもあるのではとこのムービーを見ながら思いました。
「あなたのしていることはデザインかもしれない」
広義のデザインとして捉えると実はそうかも知れないです。デザインは20年向き合っても飽きないので、自分が取り組んできたことをデザインとして捉え直してみるとスッキリする部分もありそうです。

まだ見てない人は見てみてください。(PR)

    

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