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人生のおいしくないところ


おいしくないもの

それは美味しいものよりも、時に鮮明に記憶に残る

私自身も今まで食べた1番美味しい料理は何かと言われるよりも
今まで食べた1番美味しくなかった料理は?
と言われた方が即答できる気がする

それは人生も同じなのかもしれない

今までに、あった良い事よりも
断然に悪い出来事の方が記憶に残る物で

なぜならきっと人間には生存本能がある危機管理能力の方が
幸福を求める気持ちよりも強いからかもしれない

それでも、そのまずく苦い記憶と言うのは
何のためにあるのか?と言うなら

その中にある程よい苦味の中に隠された未来に行かせる旨みを見つけるための様な気がする

なぜあんな事が起きたのか?
その背景を知る事は過去と未来を変えて行く事

私自身も子供の頃は、何ら普通の人間だと信じていて
自分の両親が他の親とは何ら変わりないと思って来たのだけど
随分と一般社会からかけ離れた歴史と人格の持ち主なのだとまったく気付かなかった

事あるごとにそれらの違いが、私の人生に苦い記憶をもたらし
何かが違うと振り返る事にした時からが
本当の自分としての人生の始まりだった様に思う

振り返ってみてはじめて見つけたのは真実と
正にそこにあった旨み

人とは違うバックグラウンドを持ち
だからこそ、得ていたたくさんの奇跡の様な轍

それは、振り返り苦い記憶の中を掘り返す事で見つけられた物でもある

あの時から私の過去は変わり
未来も変わり

そして、自分の持ち物が変わった

だから、スーパーファミコンの灰色の四角いボタンを押してやり直ししてしまいたいと言う考えは
少し勿体無い事なのかもしれなない

私の好きなスピッツの草野マサムネさんの言葉

♪    氷を散らす、風すら味方にもできるんだな

スピッツ 「優しいあの子」より引用

これは、私の人生訓でもある

苦々しい出来事と言うのはまっすぐ進んでいくための壁のようなもの
行く方向に向けて
時に、ピンボールが壁や障害物に当たるように
方向転換や大事な気づき、またはさらに加速するための後押しのようなもの

それに気づくことができるようになると、少しづつ
目には見えない何かの力が、人生では助けてくれていることに気づける

家に住み着いたネズミが私には最大の厄介者であったと同時に、人生のその後に大きく力を貸してくれたように
そんな不思議な力が人生では働くもの

そんな、サインはあちらこちらに隠されている


苦味だからけの人生の凍る風を味方につけて
おいしくないところに旨みを見つける

それはきっと温かで生ぬるい風よりも教えたがってくれている事がある物だから



そんな私は最近、美味しくない料理を描いています

旨みはたっぷり入れて



akaiki×shiroimi

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