英語屋は駄目な理由。専門性と英語で年収は高くなる。

英語だけしかできない人材を、私は「英語屋」と呼ぶ。英語だけしかできない人は、あまり市場価値は高くない。フィリピンには英語ができる人がたくさんいる。フィリピンで採用すればいいだろう。

大切なことは、専門性とのかけ算だ。理系で英語が話せる。SAPコンサルタントで英語が話せる。金融や会計の知識があって英語が話せる。こうなると、年収はかなり高くなる。

かけ算すると、希少価値が高くなるからだ。例えば、日本にはSAPコンサルタントは2万人くらいいる。しかし、英語も話せるSAPコンサルタントは、日本では少ない。インドにはたくさんいるが、日本企業はインドのベンダーを使いこなせない。なぜなら、日本企業に英語を話せる人がいないから、インド人と意思疎通できないからだ。よって、日本人で英語を話せるSAPコンサルタントは「日本では」市場価値が高くなるのだ。

なので、もし私が人事だったら、外国語学部で英語をペラペラの人よりは、理系学部で英語を話せる人のほうがほしい。商学部で簿記やマーケティングがわかる上に英語も話せるならば、やはりほしい。どうしても外国語学部に行きたいならば、英語は話せる前提で、ニッチな別の言語も話せるようにしておこう。インドネシアはこれから経済成長するのでいいだろう。もしくは、簿記やITの資格をとるか、だ。

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