日本は製造業大国なのに、なぜ、私立文系が強いのか?

日本は製造業大国である。金融やITの世界では、NTTデータがかろうじて10位以内、MUFGも総資産では10位以内かな(時価総額はランク外)。しかし、製造業では、世界トップシェアの企業が多い。トヨタ、信越化学工業、村田製作所、レゾナックなどなど、御家芸と言える。

しかし、なぜか、日本では理系が過小評価され、私立文系(早稲田と慶應)が財界で巨大な勢力を築いている。財界全体では東大を上回り、東証プライムでも東大に匹敵する。

地方国公立大学の理系は、研究レベルは高いのに、割を食って冷遇されているのが現状だ。

結局、日本という国は、中国と同じでビジネスにおいては人治社会なのだろう。日本の一流企業は、東京にあり、ビジネスエリートたちも東京に集まる。ビジネスエリートたちは、わが子を東大に入れたいが、全員は合格できずにかなりの割合が早慶に流れる。そして、日本の一流企業は地方のエリートよりも、自分たちの子女に親しい早慶を優遇しているのだろう。それ以外、説明がつかない。また、エリートは二世たちを、理系よりも英語力で差別化させる。なぜか?もはや日本は経済成長しないから、海外ビジネスで活躍することがビジネスエリートの必須条件になりつつあるからだ。

技術力が高く評価されないと、もはや工学部に進学するメリットはなく、みんな医学部へ行くだろう。そして、医学部に行けないレベルは早慶文系専願がコスパの良い選択肢になってしまうのだ。

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