朱鳥

「あかみとり」と読みます 流れ出るままに、神仏のこと、言葉のこと、読書のことなどを綴…

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「あかみとり」と読みます 流れ出るままに、神仏のこと、言葉のこと、読書のことなどを綴っています

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    hiroさんとの往復書簡

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手の甲の知らせと、その返信

手の甲に傷ができた いつからあるのかは知らない ある日見つけて、 「意外と治りが遅い、これが加齢か」などとぼんやり思っていた その後、簡単な手術を受けた 「簡単」と言っても当然傷は残る、 正確に言えば、残っている「はず」 何せ身体の中のこと、わたしから見えるはずもない そこではっと気づかされる いつからあるかわからない、手の甲の傷 けれどだんだんと修復されていく赤い跡 これはきっと、体内でも同じ経過を辿っているに違いない 手術終了と同時に、傷も消えてなくなる訳では

    • 自己紹介:できること 編

      今回はわたし自身の、仕事の内容についてお話していきます 大まかに言うと 「神仏の言葉を伝える/神仏に言葉を届ける」 書いてみて、 これは自分にとって「できること」であり「し続けたいこと」だなと思いました そしてそう思える幸福を噛み締めました  改めて、上記を具体的な形でご紹介していきます ⚫︎悩んでいること・迷っていることへの道標を神仏からいただく(ご相談) ⚫︎サロン・会社・自宅を守っていただけるよう、栄えていくようお願いする(家内安全・商売繁盛 etc.)

      • 往復書簡 3通目 〜Life is a journey〜

        hiroさん 返信をありがとうございます そうですね、公開文通・公開交換日記という感覚でいていただいたら良いと思います 「上手」というのが何を指すのか、それはいつだって、なかなか難しい問題ですね そもそも手紙のやりとりにおいて「上手な返事」が求められているのかどうか…… hiroさんからのお返事が「もらってうれしいお返事」であったことは、強調してお伝えしておきたいと思います hiroさんが「わかった」わたしのこと、書けることはここでまた教えていただけるとうれしいです

        • 往復書簡 1通目 〜わたしたちは同じものでできている〜

          hiroさん 今回は往復書簡をやってみましょう、という提案を受けてくださりありがとうございました noteを続けるための突破口がほしいなと思っていたところだったので、本当に感謝です hiroさんとはclubhouseで出会い、 毎朝そして今はその時々で、「朝からお茶っこ」というルームでご一緒していますね 話す内容はさまざまですが、hiroさんの質問力によって、わたしたちの「知っていること」が増えたのは間違いないと思います さて今回の往復書簡は、舞台を音声から文章へ、

        手の甲の知らせと、その返信

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          地名は囁く

          #推し短歌 意味取り違えシリーズ 今回は「めっちゃ好きな歌人」の「めっちゃ好きな短歌」について 先日大神神社に向かっていた折に見かけた、行き先を示す看板に書かれていた文字 阿騎野GC ゴルフには興味がない しかし阿騎野 あの阿(安)騎野だ あのひとがあの歌を詠んだ地 初見のひとでも、現代語訳は必要ないだろう (強いて言うなら、炎の読みは「かぎろひ」) 昇る太陽を見て、反対側を見れば月が傾いていた というそれだけと言えばそれだけ、 けれどその様を「炎」と表現したこ

          地名は囁く

          山とあなたの物語

          #推し短歌 完全に意味を捉え間違い、「めっちゃ好きな短歌」について書くハッシュタグだと思った ──勘違いそのままに記していこう とは言え、「めっちゃ好きな短歌」というより「めっちゃ好きな歌人」の話になる 額田王(ぬかたのおおきみ)だ 謎多き人 今回は大神神社(おおみわじんじゃ)に参拝する時、必ず思い浮かべる歌について あなたが見た三輪山を あなたがあんなにも振り返り振り返り別れを惜しんだ三輪山を 1000年以上後を生きるわたしが見ている ということの不思議さと尊

          山とあなたの物語

          (野球観戦における)完全なる自由を満喫する

          今年、自分が応援しているチーム以外の試合を観に行く良さ、を知ってしまった 何よりもまず、感情がそこまで揺さぶられない (逆に、自チームを応援するとはこれを目当てにすること、と言えるかもしれない) どちらが勝っても負けても良いのである 「こちらが勝つといいなぁ」はない訳ではないが、そこまで執心していない 気楽である そして「球場自体」を楽しめる エスコンも京セラもしこたま歩いた 「攻撃の時には戻ってこよう」では、なかなかこのような「長い散歩」はできない 極めつけは「い

          (野球観戦における)完全なる自由を満喫する

          「どうでもいい」世界におけるどうでもよくはない存在理由

          だんだんと野球の勝敗も、どのチームか、ということもどうでもよくなってきた。 どうでも良くなってきた、と表記すべきかもしれない。 つまり、「どう在っても良い」と思えるようになってきた。 野球を目の前にして、既に野球を観ている訳ではない。 歴史を目の前にして、「史実」をなぞっている訳ではない。 物語を読んでいるのだ。 だからこそ、その物語は「どう在っても良い」。 そこに在る物語は、どれを手に取っても美しいから。 わたしたちは、自分以外の他者の──あるいは自分のものでさえ─

          「どうでもいい」世界におけるどうでもよくはない存在理由

          沖縄慰霊の日によせて 2023.06.23

          上皇陛下が、まだ皇太子殿下だった時に挙げられた、「忘れてはならない4つの日」。 そして 沖縄では役場や公立の学校は休日となるそう。 それに対して、内地ではこの日を意識しているひとは少ない。 今年はどのように祈るか考えた末、寺社へ出かけることなくいつも拝みをする場所を選んだ。 琉球の神様だけでなく、ヤマトの神様・仏様だけでもない。 すべての神仏に手を取り合って、この願いを聴き届けていただきたかった。 鎮魂の拝みをするとき。 亡くなられた方のことをするだけでは不十分、とい

          沖縄慰霊の日によせて 2023.06.23

          わたしたちは何を「応援」しているのか①

          「どう考えても◯◯が好きだったら、もっと楽なのに」 ということは往々にしてある。 ──今回は野球の話だ。 大阪に住まいしながら(よくよく数えてみれば)ヤクルトスワローズを応援しはじめて20年を超えてしまった。 そして現在、誰か特定の選手を応援しているということはない。 チームを応援している。 観戦の交通の便・周囲との話の通じやすさで言えば、阪神ないしオリックスを応援する方がずっと楽。 けれどこういう人がわたしひとりではないことも、わたしは知っている。 これはいったい

          わたしたちは何を「応援」しているのか①

          やわらかな仏教のことば 6/1250 「空海(くうかい)」②/同行(どうぎょう)」

          一番から十一番までだが、実際に八十八箇所を歩いたことがある。 誰かと一緒の区間。 ひとりの区間。 それぞれに得るものがあった。 ひとりの時。 それは自分の心、そして自分の身体と向き合う時。 「限界」と感じられる中で、それでも右足を出し、左足を出す。 ただこれを繰り返してさえいれば、必ず目的地には着く。 その一心で、遠くを見据えるのではなく足元を見ていた。 千里の道も一歩から、をこれほど実感したことはない。 この時。 孤独な道を行っているようでいて、「伴走者」がいたよ

          やわらかな仏教のことば 6/1250 「空海(くうかい)」②/同行(どうぎょう)」

          世界は寸分違わず、最高のタイミングであなたを待っている

          最近うまくいかないと思っているあなたへ 何にせよ大切なのは、「タイミング」と「バランス」だとわたしは考えています タイミングについて「非時」にも記しましたが、 今日は少し違う角度から書いてみます 物事が成就する最適な時を知るというのは、なかなか難しいこと 我々人間には不可能なのでは、と思えるほど では「誰」になら可能なのか それは人が、 「神」と呼んだり「仏」と呼んだり「宇宙」と呼んだり、さまざまな名付けをしたその「存在」ではないでしょうか 「他力本願」が真に意味

          世界は寸分違わず、最高のタイミングであなたを待っている

          やわらかな仏教のことば 5/1250 「空海(くうかい)」①

          今日は「やわらかな仏教のことば」を書くきっかけになった、お大師さまのお誕生日。 生誕1250年にあたります。 各地では、今もお大師さまを慕う人々によって法要が営まれました。 実は我が家は宗派としては浄土真宗、 にもかかわらず1番唱えているのは「南無大師遍照金剛」で間違いありません。 それほど「お大師さん」は、ある意味で「身近な」存在でした。 恐らく身近に感じているのはわたしだけではないでしょう。 (市が立つから、も大いに理由としてあるのでしょうが)毎月21日にお大師さまゆ

          やわらかな仏教のことば 5/1250 「空海(くうかい)」①

          やわらかな仏教のことば 4/1250 「貧者の一灯(ひんじゃのいっとう)」

          今できる精一杯を差し出す ということの尊さ 持てる物のすべてを手渡すのはきっと難しいが けれど行動ならば、「その時の最善」を尽くすことができるかもしれない では「その時の最善を尽くす」とは何だろうか 言い換えると「今できることをやる」ということなのかもしれない まずは ①今できること/やるべきこと/やりたいことをきちんと把握する その後に ②それらを実行する(熱を持って進むとき/淡々と進めるとき、それぞれに優劣はない) これらは地味な作業になることの方が、き

          やわらかな仏教のことば 4/1250 「貧者の一灯(ひんじゃのいっとう)」

          はじめてのエスコンフィールド 2023.06.11 ①

          「願えば叶う」を強く実感した 3ヶ月も経たない内に、北の大地に立っていたから 新球場のことは(自宅にテレビはなくても)インターネットで散々その魅力を見せつけてられていた ⚫︎お風呂から生の野球が観られる ⚫︎玄関出たら即球場 ⚫︎メジャーのような美しいフィールド…等々 自チームの球場に行くことを年来夢見ているくせに、そこを大きく通り越した、最北のプロの本拠地に行きたい気持ちが募る これにはひとつ理由がある 自チームの試合は年間70試合弱(地方試合があるだろうから)、

          はじめてのエスコンフィールド 2023.06.11 ①

          使命を探しに、外へ出かけるなかれ

          心は揺れるが、魂は揺れることがないのかもしれない。 震えることはあったとしても。 理解しておくべきは、「魂はすべて知っている」ということ。 我々の生において最も大切なのは、そして最も良き旅を約束するのは、魂に深く耳を傾けることなのかもしれない。 だから。 使命を外に探すこと、あるいは人に尋ねることはナンセンスだと感じるのだ。 使命をあなたに伝えることはできない。 「掘り起こす」手助けはできるかもしれなくても。 本当は知っているのに、知らないふりをしているあなた。

          使命を探しに、外へ出かけるなかれ