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経営者の先輩に、経営者を目指す私が話を聞きに行きました。

先日、経営者の先輩にお話を伺いに行ってきました。
その経営者の先輩(仮にS社長とします。)と知り合ったのは、地元の連続講演会で講師をされていた回に私が出席をして名刺交換をさせて頂いたのがきっかけでした。
年齢も近く(ほぼ一緒)、お互いに跡継ぎで後を継ぐ際に親との確執もあり笑、既存の事業を引き継ぎながらも新しい事業を始めて世の中に新しい価値を提供しようとされていらっしゃった姿が、私が目指している経営者像と重なったからです。
講演会の翌日にお会いしたいと連絡を取ったところ大変快く引き受けてくださり、オフィス兼カフェになっている場所にお伺いしてたくさん色々なお話をしてくださいました。


学んだこと

◯結局は自分自身なのだということ

仕事柄、決裁権を持つ人とお会いするのはよくあることですが、跡継ぎの経営者の方、年齢の近い方、家族経営ではなく社員を雇っている会社の跡継ぎの方とお会いするというのは考えてみればほとんどこれまでありませんでした。なので私が勝手に親近感を持ったというか、あまり普段人に話さないし話しても分かってもらえない事なんかも、色々前提を共有できている気がしてお話させて頂きました。
そんな中で無意識に「私がなにか言っても社長は許可しなくて」という話をした事に対して、「きつい言い方かもしれないけど…跡を継ぐんだよね?経営者になるんだよね?」「はい!」「じゃあ、やらないのを社長のせいにしてはいけない。どんどん自分で行動して実績を作って、社長が納得せざるを得ない結果を出して環境を作っていくんです。」と言ってもらいました。(実際にはもっと優しい言い方でした^^)
もうね、ガーンて感じでした(急にフランクw)。
普段リーダーシップだの後を継ぐだのと腹を括っているつもりになっていた自分でしたが、全然まだ人のせいにしてました。
うちの会社は同族経営で、社長である父の他にも身内・親戚が多く働いています。で、だんだん勝手に忖度してしまうんですよね。「あの人の顔も立てなきゃ」とか「勝手に決めたら怒るだろうなぁ。。」とか。そうはするまいといつも気を付けようと気を引き締め直しても、結局日常の業務に戻った時に無意識に忖度している自分に戻ってしまってたんですよね。。
ただこの日お話を聞けば聞くほど、結局は自分自身の問題なのだと改めて認識させられました。社長になるのは私一人なんですよね。忖度する相手が多いこととか、社内に身内が多いこととか、親(社長)にあーだこーた言われるだとかを全部逆手にとって、自分がしないことのちょうど良い理由にしてたんですよね。
重々腹を括っていたつもりだったんですけどね、いやいやまだまだ誰かや何かのせいにしていた自分がいたなぁと思い知らされました。

◯まずは理念をつくろう

そのために?まずは会社の理念を作る必要を感じました。
親の世代が総じてそうだったように、物を作れば売れ、たくさん作って安く売る、人が足りなければどんどん雇って会社を大きくする、マーケティングとかブランディングとか特に考えなくても会社が大きくなり商売が出来ていた時代に、うちの会社も合わせて大きくなってきたわけです。景気が上向きで人口も増えていた時代のやり方で、理念とか会社の目的とか特になかったわけです。
ただ、日々選択や決定の連続の中でどっちが正解とかない中で決めていくという時に、拠り所となるのが理念なんですね。理念があればそれに沿った選択ができる。逆に理念が無ければその時その時の場当たり的な選択になりがちだし俯瞰で見た時に一貫性がなくなる。どういう会社なのかが、中の人にとっても外の人から見てもよく分からなくなる。
中の人にとっては社内で意見が衝突した時でも感情論で話を進めるのではなくて理念をもとに企業として最適な選択をしていける、皆がそこに立ち戻れる、選択を間違わないための指針になるものなのです。忖度する相手が多くて出来ない~て先ほども言いましたが、身内が多いからこそ、理念を決めないといけません。でないと感情論でものごとを進めることになり危険です。しかも私的にここが大事だと思ったのが、「私が決める」という事です。まずは私一人で決めるという事です。なぜなら社長になるのは私だからです。最終責任者である私がまずは一人で決めるのです。そのくらい、経営者になることと覚悟と責任はセットであると感じました。そこで出来上がったものを揉むのは次の段階になります。
外の人に向けては、会社の理念を発信していくことで共感する人たちが集まりやすくなるという事です。これはもう多くの会社が理念ベースで仲間を集めていますが、うちはここがまだまだとっても弱い部分です。会社に来てくれたのにお互いに残念な結果になるという事も避けたいし、せっかく来てくれたのだから、その人がうちの会社を通して自己実現をして欲しいと心から思います。その互いのミスマッチを少しでも減らすという意味でも理念を作り発信していく事が重要と思いました。

◯DXの話、メタバースの話、ドローンの話、要はTIPSの話

S社長の会社ではDXもずいぶんと進められていたようでしたが、聞くと既存のシステムやサービスを組み合わせて使っているとの事。新しくシステムを開発したり云々かんぬん…ではなく、今はサービスもシステムもたくさんあるから、それを自分たちの必要に合わせて組み合わせて使っているとの事でした。その相談先なんかも教えてもらったりしましたが、難しいことでも特別にお金がかかることでもなく、自分の会社の業務に合わせてもっとカジュアルにあれこれ試していけば良いんだと気持ちが軽くなりました。S社長が取り組まれているメタバースやドローンのお話にも、いずれなにかで関われたら良いなと思いました。

まとめ

人に会いに行き、話を伺い、行動すること。アウトプットを前提にインプットすることの大事さを痛感する日々です。
理念を作っていくなかで、会社の理念よりもそのひとつ手前にある自分自身の理念とか「こんな人生にしたい」という私の理念をはっきりする必要性が出てくるんだろうなと思っています。その人生の理念を出そうと思ったら、さらにその手前の、「自分はどんな人間なのか?」「何を大事に思ってるのか?」「何が許せなくて、どんな風に生きたいのか?」という自分に対する理解・自己理解をもっとクリアにしないといけません。
きちんとした自己理解があって、その上に人生の理念があって、そこから会社をこんな会社にしたいという思いが出てくるんでしょう。
一足飛びにはできないけれども、今の時点ででも言葉にする必要性を感じました。過不足なくかっこよく言い表したくなるものですが、未完成でも「今の時点での理念」を発信していこうと思います。


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