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双極性障害を患って初めて抱えたモヤモヤ感

今日の私は落ち着いてるのか鬱なのか混合状態なのか自分でもよく分からない。


双極性障害を患って初めて抱えた「モヤモヤ」がある。

これは読む人によってはムッとしてしまう話かもしれない。
しかし、同じ病気を抱える人にとっては共感できる話だと思う。


私は双極性障害という病気を患ってから、健康な人(鬱や双極性障害などの気分障害の診断をされていない人たちのこと)の悩みや相談事を聞く時や、その人なりの苦しみを聞く時、心の中でこんな自分が出てくる。


「でも仕事に行けてるなら元気じゃん」

「何かを食べて美味しいと感じられるならまだまだ健康じゃん」

「「お金が無くて」なんて言ってるけど、なんだかんだ給料の範囲内で生活できてるじゃん」

「気分を変えるためにちょっと旅行に行って回復しました」
なんて聞くと、
「薬無しでも回復できるなんてめちゃくちゃ羨ましい。その健康体欲しいな。私なんか旅行に行くと躁転する可能性が高いから行きたくても行けないし薬の力を借りても症状を完全には抑えられないのに」

と、嫌でも思ってしまう。

もちろんこの心の声は絶対に口にはしない。

口にはせず、精一杯自分の心の声を抑えた上で話を聞いたり、励ましたりするのだ。
これは物凄くストレスがかかる。

そうやってやってきたけど、この心の声が積もり積もったら私はどうなるんだろう。
いつか壊れてしまわないか。

じゃあ、健康体の人との関係を避けるのか?
同じ病気の人とだけ付き合うのか?
いや、それは現実的に無理な話だ。

こうしてモヤモヤするのだ。

私は人格的にそんなにできた人間でもなく別に優しい人間でもないので、こう思うのは仕方のないことかもしれない。

病気になる前は友達の悩みも聞けた。
共感できることも多かったし、私なりにできるアドバイスをしたりしていた。

だけどこの病気になるとそんな心の余裕がなくなってしまった。

「あんたのそれ、私より軽いじゃん。いいね。羨ましいよ」と。

いくら口にしないとはいえ、頭の中でこう思ってしまう自分が嫌いになる時がある。
だって、「客観的に見て性格悪すぎるだろお前」と、自分に対して思うからだ。


このモヤモヤの解消法ってあるんだろうか。


幸い私には同じ病気を抱える身内がいるので、その人と話す時はたくさんのことを共感し合えて気持ちが楽になる。
でも住んでる場所は離れているし、こんな病気だからこそ相手が鬱の時期は電話をするのは躊躇う。


病気を抱える前には無かった性格の悪い自分を受け入れるしかないのだろうか。

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