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虐待サバイバーなパートナーが、初めて電車の中でできたこと!【そしてASDなワタシは】

虐待サバイバーなパートナーは、部屋にいても、少しでもカーテンが開いていると(レースのカーテンになっていても)、外がすごく気になる人。お風呂からあがったらすぐに服を着る。うちは集合住宅の2階だし隣の家はけっこう遠いし、そこもカーテン閉めてるから、基本的に誰にものぞかれることないんだけど。「だれも見てないよー」ってわたしはいつも言ってたけど、彼の耳には届いていない。

反対に気にしなさすぎるワタシは、カーテンがあいていても着替えたりしてる。そもそもヒトを意識しないASDなワタシと、見えないところでも警戒心をゆるめない彼とは、ある意味真逆なペア。笑

外を歩いているときも警戒心をゆるめない彼は、無意識のうちにずーっと緊張して生きてきていたわけだけど、ここんとこ、本当に少しずつ少しずつだけど、緩められるようになってきた。

つい最近、彼と長時間の電車の旅に出かけたんだけど。彼はいつも、どんなに眠くても公共の交通機関で眠るってこと、なかった。一瞬寝に入っても、すぐにはっと起きる感じ。なんだけど、今回、彼はずーっと寝てた! すごい、初めてだ!

「わー初めて電車で寝れたね!」
「うん」
「すごいねすごいね! どんな感じ?」
「気持ちいいものだねぇ」

ここのところ彼は、「あ、自分まだ警戒心ゆるめてないね」って気づくことがひんぱんに出てきている。その、「気づくことができる」って、もうそれだけで十分すぎるくらい十分なんだよね。もちろん、トラウマとがっつり向き合って、怒りや悲しみをしっかり昇華させていければ素晴らしいけど、それにはものすごいパワーと根気がいるし、すべてがすべて、そうしなくてはならないわけでもないとわたしは思ってる。

「いっしょにいてくれてありがとう」
ってわたしも彼に言えるようになった。
そう、いるだけでいいの。なにをしたからありがとうじゃなくて、ただそこにいるだけで。

「いてくれてありがとうって、最高だね」
「うんうん」
「うれしいね」
「でしょ」

なんだかこういうの、恥ずかしい感じで言えなかったけど。でも本当のことだし、大切なことだし。彼にはきちんと伝えなきゃって思ったのだ。彼も変わってきている。なかなか気を利かせられないワタシだけど、気持ちを素直に表現することは、心がけていきたい。

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