草薙 拡子 Nagi

ASDな50代女性。 生きづらさとたのしく共存するために書いてます♡ フリースクール(…

草薙 拡子 Nagi

ASDな50代女性。 生きづらさとたのしく共存するために書いてます♡ フリースクール(通信制高校)でときどき非常勤。

マガジン

  • 大人女性のASDを語る

    自分自身の体験をもとに、大人女性のASDについて語ってます

  • パートナー氏は虐待サバイバー

    半世紀以上生きてきて、初めて自身が虐待サバイバーだったことに気づいたパートナー氏。その気づきからの変化。

最近の記事

【ASD女性は特に多い?】アタマの中のおしゃべりを消すトレーニングを始めて【ネドじゅんさん「エレベーターの呼吸」2カ月後の結果】

この記事に書いたように。 とにかく、アタマの中の「声」が鳴りやまないワタシ。ふと気づくと、「昨日のわたしの行動、まずかったかな。やめとけばよかった」とか「あの人はこのことどう思ってるんだろう」とかとかと、イマココではないことを四六時中、なにかがわーわーしゃべってる状態。 その「なにか」ってワタシだし。ワタシってどうしてこう、あれこれ気にしてしまうのかしら。もうやめたいし! ってどんなに思っても、いつの間にか自動的に始まってしまう「アタマの中の勝手なおしゃべり」。 それを

    • 「安心することが恐怖」という逆転発想を理解したら涙しかなかった【虐待サバイバーな彼】

      パートナーが虐待サバイバーだとふたりで気づいてから2カ月。 すごく大きな変化というのはわたしにはあまりわからないけど、彼自身はかなり変わったと自覚しているみたい。 彼はいつもいつも「人目」を気にする。 ASDなわたしからすると、「人の目」なんてどこにもないって思われるようなときにも、彼は「人の目」から見たジブンを気にする。 「あの人なんかヘンだよねって思われてるよね」っていう発言が多い。 「いやいや、だれもあなたのことなんか見てないから。そりゃね、外を素っ裸で歩いてれば

      • 「人にぴったり合わせる」と「人に全く合わせない」の根源をたどった結果

        人は大なり小なり、他の人に合わせることが多い。目の前でしゃべってる人の話に、あまり同意はしていなくても、「うんそうねぇ」と言ったり。自分と異なるからって反論ばかりしていては会話が成立しなくなるからね。ディベートでもない限り。 それが。 自分をねじ曲げて、わたしからすると「完全にウソの世界」を展開してまで人に合わせてくる人がいた。友人の友人Rさん。乗り物に乗ったとき隣席でたまたま長話をした。物腰の柔らかい男性で、とても話しやすい人だった。長くたのしく話すことができた。と思っ

        • 【女性ASD】「思考を止めた世界」があまりに美しくて息をのむ【ASD返上なるか!?笑】

          物心ついたときから、当たり前にアタマのなかをぐるぐるぐるぐる駆けめぐっている「思考」。他人にはなれないのでわからないけど、かなり思考優位なASDなので、「一般の人」よりもその「駆けめぐる思考」の量は相当多いみたい。じぶんとしては空気のように当たり前すぎてわからないけど。 その「思考」を止めるトレーニングがある。前回の記事にも書いたけど。 トレーニングを始めてちょうど1週間。 たしかに思考が止められる感覚は人生初めて。めちゃくちゃ新鮮でおもしろい。思考が出てくるたびにそれを

        【ASD女性は特に多い?】アタマの中のおしゃべりを消すトレーニングを始めて【ネドじゅんさん「エレベーターの呼吸」2カ月後の結果】

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        • 大人女性のASDを語る
          18本
        • パートナー氏は虐待サバイバー
          9本

        記事

          【ASD女性だから?】多すぎる「アタマのなかのおしゃべり」を消すトレーニングを始めた【ネドじゅんさん】

          「拡子さんはアタマのなかがうるさすぎて、ほかの音が何も聞こえない状態」 通いつづけている「身体と心の整体」のT氏からそう言われた。もう2年ほど前なんだけど、まるで昨日のことのようにはっきり覚えている。 意味がわからなかった。 アタマがうるさいってなに? 確かにいろんなことを考えてはいるけど。でもこれってフツウのことよね?? その意味がようやくわかったのが、先週。 わたしたちって常になにか「考えて」いる。「そういえば昨日のあの人には悪いことしてしまった」とか「明日のあ

          【ASD女性だから?】多すぎる「アタマのなかのおしゃべり」を消すトレーニングを始めた【ネドじゅんさん】

          恐ろしいほどの我慢があまりに当たり前すぎて「空気」になってる件

          子どものころって「自分の今いる家庭」があまりに当たり前。それが、いまジブンが生きている前提の空気だから。どんなに我慢していようと、苦しい状態だろうと、それが「空気」のように当たり前にそこにあるものだから。人は無意識にそこに合わせて生活していく。小さな子どもであっても、それはわたしたちの「生き延びていく手段」の生存本能として当たり前に発動する。 そしてそれはその人にとっては「空気そのもの」。客観的に見ることはほとんどない。不都合がない限り、「いま吸っている空気をきちんと見直し

          恐ろしいほどの我慢があまりに当たり前すぎて「空気」になってる件

          【女性ASD】理屈っぽい女子には共感力の強いパートナーがつく!?【真逆に惹かれる法則】

          パートナー氏と話していると、「わたしって理屈っぽいな」って我ながら思うことがしばしばある。 わ「それで? どうしたいわけ?」 パ「いや、そんなに言葉ひとつにつっかからなくても」 「わたしASDだからさー。言葉に重きをおく気質なの」 「気質っていうかもはや性格だよね」 「気質なのっ。で、それをどういう方向性で解決にもっていきたいの?」 「解決じゃなくて・・・」 「アイディア?」 「いや、そういうのじゃなくて」 「共感すればいいってこと?」 「共感じゃなくて」 「いまこういう状

          【女性ASD】理屈っぽい女子には共感力の強いパートナーがつく!?【真逆に惹かれる法則】

          【虐待サバイバーなパートナー】人前で好きなケーキを選べるかどうか問題

          虐待サバイバーな彼の本当のところを理解したくて、情報を集めている。が、ネットではどうもいい情報が見つからない。動画も。わたし自身のASDについてはYouTube見てても良さげな動画がどんどん関連動画として挙げられてくるけど。大人になった被虐待児たちの心理状況などについてはほとんどない。 そんななか、精神科医の高橋和巳先生の著書を何冊か読んだが、深く考えさせられている。一般的な家庭で育った人には到底想像しえない精神状態で生きている、ということを知れただけでも、彼を理解していく

          【虐待サバイバーなパートナー】人前で好きなケーキを選べるかどうか問題

          【女性ASD】「空気を読めない」ゆえに、空気を読み過ぎる??【逆転の発想】

          ASDの特徴のひとつに「空気を読めない」というのがある。わたし自身その自覚ある。雑談が苦手。みんながざっくばらんにいろんなことを話しているとき、「いつ」自分がことばをはさめばいいのかわからないし、「なにを」言うのがこの場合適当なんだろうとか、考えすぎてしまう。それで結局、なにも話せなくなる。 これって逆に考えると、「空気を読み過ぎてる」とも言えるのではないかな、って思った。だって本当に空気を読まないのであれば、だれがなにを話していようと、自分の言いたいときに言いたいことを言

          【女性ASD】「空気を読めない」ゆえに、空気を読み過ぎる??【逆転の発想】

          【虐待サバイバーな彼】相手の要望に応えて自滅するクセが歯がゆくて仕方ない【ASDなワタシ】

          同じ50代のパートナー氏は子ども時代、虐待から生き延びてきた虐待サバイバー。今年に入ってすぐ、わたしも彼もはっきりそのことを自覚し、お互いに内側を見つめる日々。これまで見てきた彼の不思議すぎる不可解な行動について、成育歴を鑑みて考えると納得いくことが多々あり、あれこれ分析している。 彼のお金の使い方はときどき恐ろしいほど自虐的。他人や物ごとのために大きくお金を使うけど、そのために自分自身が窮してしまうことも多い。つまり、ある側面からみると「太っ腹」なんだけど、その逆の側面か

          【虐待サバイバーな彼】相手の要望に応えて自滅するクセが歯がゆくて仕方ない【ASDなワタシ】

          【女性ASD】「普通にやろう」が抜けたらかえって「フツウ」になる

          ずっとずっと、「普通」になりたかった。 「普通」ってなに? っていう疑問はいつも残るけど。とりあえず、この日本で「普通に」「無難に」暮らしていけたらラクだよね、って思ってた。 わたしの中の「なりたい普通」は、「気の利くヒト」「気づかいできるヒト」であること。周りの空気を察知して、さりげなくかわいらしい冗談を言ってなごませたり。みんなのココロがあったかくなる言葉を瞬時に言えたり。 そんなのがあこがれ的なフツウだった。 でもでも。どーーーしてもわたしにはムツカシイ。もしも

          【女性ASD】「普通にやろう」が抜けたらかえって「フツウ」になる

          虐待サバイバーなパートナーが、初めて電車の中でできたこと!【そしてASDなワタシは】

          虐待サバイバーなパートナーは、部屋にいても、少しでもカーテンが開いていると(レースのカーテンになっていても)、外がすごく気になる人。お風呂からあがったらすぐに服を着る。うちは集合住宅の2階だし隣の家はけっこう遠いし、そこもカーテン閉めてるから、基本的に誰にものぞかれることないんだけど。「だれも見てないよー」ってわたしはいつも言ってたけど、彼の耳には届いていない。 反対に気にしなさすぎるワタシは、カーテンがあいていても着替えたりしてる。そもそもヒトを意識しないASDなワタシと

          虐待サバイバーなパートナーが、初めて電車の中でできたこと!【そしてASDなワタシは】

          荒療治になってしまう。気持ちを読み取らないと。【虐待サバイバーな彼とASDなワタシ】

          パートナー氏が虐待サバイバーだったということに気づいてから約1カ月。わたしは彼のことを深く知りたくてネットであれこれ探したけどいまいちピンとくるものが見つからず、たどりついたのが精神科医の高橋和巳先生の著書。 高橋先生は、これまでにきっと数百人の被虐待者と向き合ってきてたどりつかれたことを、被虐待者ではないわたしたちでも理解できるようにわかりやすくそしてあたたかく書かれている。読めば読むほど胸を打たれる。 パートナー氏にも読んでもらいたいけど、まだそこまでの心の準備ができ

          荒療治になってしまう。気持ちを読み取らないと。【虐待サバイバーな彼とASDなワタシ】

          日本でいう「発達障害」の一部は、海外では「いたってノーマル」なのでは?

          わたしは学生時代、ドイツに2年間留学していた。もうずいぶん昔だし、今とはいろいろ変わってきているとは思うけど、人々のメンタリティはそうは変わらない、と思う。 過ごしやすかった。なにしろ、あれやこれやと気を配らなくていい。化粧しなくていい。ボロボロのTシャツ着ててもいい。歩きながらリンゴを丸ごとかじる。電車の中でも。女子グループとか、そういうのなくて。学食では男女いい具合に混ざっていた。ひとりでいるのももちろん自由。 みんな、はっきり意見を言う。大学の授業でも、みんなバンバ

          日本でいう「発達障害」の一部は、海外では「いたってノーマル」なのでは?

          【女性ASD】人の目を見ないという特性【自分ではそれなりに見てるつもりなんだけど】

          ASDの特徴のひとつに「目を見て話をしない」というのがある。まさにまさに、当てはまってるなぁ、、、と。 しかし実はわたし、以前は「ヒトの目を見て話をしていない」という自覚が全然なかった。そんなにじーっとは見てないけど、それなりに見てる。つもり。こういうものよね? って思ってた。 それが、「見てるつもりなのにほとんど見れてない」というのがはっきりわかったのは、10年ちょっと前、あるPC認定講師の資格取得のための講座内で、デモ授業の様子をビデオに撮って、それをみんなで見て考察

          【女性ASD】人の目を見ないという特性【自分ではそれなりに見てるつもりなんだけど】

          【虐待サバイバーなパートナー氏】気づいて、話して、イライラして、癒して。

          パートナー氏は、いつも「外側」を気をやっている人だった。部屋の中にいても、ひんぱんに窓の外を見ている。隣の家まで30メートルほどあるけど、その家の玄関口にいる人に「強い視線」を放って、その人がはっと振り返るほどだった。 電車に乗って座席に座っていても、うたたねしない彼。いつも気を張っている。それはまるで、わたしからすると、いつスリや強盗などに遭うかわからないようなどこかの外国で、緊張しながら電車に乗っているような感覚。「なんでこんなに気ぃ張ってるんだろうなー」って思ってた。

          【虐待サバイバーなパートナー氏】気づいて、話して、イライラして、癒して。