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幼い頃からずっと戦闘モードで生きてきたことに気づいてなかった【虐待サバイバー】

パートナー氏が正真正銘の「虐待サバイバー」だということに気づいて3週間。彼にとってもわたしにとっても、嵐のような変化の日々が続いている。

彼は、感情が出そうになると瞬間的にそれを抑えていたことに気づいた、と言う。ポジティブな感情もネガティブな感情も。言われてみればいつも、なにか内側で大きな制限がかかってるように見えていた。

ただわたしは「そういう気質なんだろうな。もっと楽にするといいのになー」くらいにしかとらえてなくて、その内側で常に「戦争」が起きていたとは夢にも思わなかった。

ヒトは、すべての事象を自分のフィルターで見ていて、自分のなかで想定できる範囲内でしかものごとをとらえられない。彼の親は相当な毒親だというのはわかっていたけど、わたしの想定できる「毒親」の範囲をはるかに超えていたし、そのなかで育ってきた彼の心の状態も、あまりに想定外すぎていた。

「ほかの人たちって、こんなに楽な状態で生きているんだね。朝の目覚めがすごくよくなったよ。見るもの見るものがこれまでとは違って見える」と、ほんの少し前に彼は語っていた。それを聞いて、安心していたわたし。

でも、いま彼はものすごく苦しみ、そして大きな葛藤のフェーズにいる。

これまで「我慢することだけが生きる支え」だったという。生活すべて、生きることそのものが我慢。「自分自身を消し去りたい」と思うことすらも、我慢。カラダの外側も内側も、戦争状態での我慢。
それが、フツウの人はだれも我慢を支えに生きていない、とわかってしまった現実。

「支えられていたもの」がなくなってしまった。どうすればいいのか。これまで50年以上生きてきたのは、なんだったのか。なんのために生きてきたのか。とめどない怒りがこみあげてきて収まらない。

彼はいま、カラダのあちこちに痛みが出てきていて、これまでとはまた異なる「苦しさ」の渦中にいる。感情って、カラダのあちこちにためこまれていくものなんだなと、改めて感じさせられる。そしてそれらは、望むべくならいい具合にきれいに溶けだしていけばいいんだけど、そうもいかない。いま、どろどろになって、それまで貯めてきた感情がふきだしてきていて、それを理性で少しずつ放出する努力をしているように、わたしには見えている。

わたしはどうすればいい? と聞いても、わたしにできることはあまりなさそう。いまは、ただただ彼を信じて見守るしかない。

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