猫はしなやか
猫はしなやか。
抱いてしなやか。
膝に乗せてしなやか。
シッポを立てて、ゆらゆらしなやか。
春の日に日向ぼっこをした後で、
ん、んん〜、と伸びてしなやか。
色は、くろ、しろ、みけ、とら、さば、きじ、サビ、パステルサビなど、なかなかにぎやか。
寝床では人の形に体を添わせ、
四角い箱にもぴったりはまり、
あたたかな部屋ではとろけるように長くなり。
辛いことがあって泣いていれば、横であくびをし。
でも時々は膝に手を乗せて顔を覗き込んでくる表情のうららか。
お茶碗をうっかり落とせば、ピューッと逃げて遠巻きにし。
病院用のキャリーを出せば、押し入れの奥に隠れて、ひっそりひそやか。
心をほんのりやわらげてくれるくせ、本猫はまるで知らん顔。
遊んで食べて、トイレして。
おもちゃをかじって追いかけ回して。
見ているだけで実にほんわか。
心のカタチに寄り添ってくれる猫たちの、それはそれはきよらか。
猫はやっぱり、いつもしなやか。
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