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神様に、頬を叩かれた。

まだ世には出していないけれど、今、雨宮まみさんの『女子をこじらせて』の書評を書いている。

書評を書くにあたって、雨宮まみさんの本を読み返していたのだけれども、仕事中だというのに泣いてしまった。

みんなには気づかれていないだろうけれど、雨宮まみさんの文章を読んで、心の深い深いところを突き動かされて、泣いてしまった。

それが、プラスの感情なのか、悲しいとかそういう類のマイナスの感情なのか、わからない。

でも、その時、確かに思ったことがあった。

それは

「私が本来書きたいものは、やはり、雨宮まみさんのような文章だ」

ということだ。

自分が雨宮まみさんみたいな文章が一生かけてでも書けるとは、決して思わない。
でも夢を見てもバチは当たらないはずだ。

私は雨宮まみさんのような文章が書きたい。
piasuごときが何を言っているんだ!と思われそうだけれど、それでも宣言する。
私は雨宮まみさんのように、ハートがあって、美しくて、人間らしくて、時には恥ずかしいところまで曝け出し、それでも読者のために書くライターでありたい。

正直、ここ最近の私は、また惰性で記事を書いていたと思う。

自分のことを曝け出すことに飽き飽きしていたし、嫌だな、弱みを見せることで、また舐められるかな、とか色々考えて、惰性で書いていた。

でも、雨宮まみさんの文章を読むことで「あなた、それでいいの?」と神様に問いかけられた気がした。

仕事だ。
私は仕事で書いていて、これからも誠心誠意頑張って書かなきゃって、思った。

私は雨宮まみさんの文章の中で、この文章が一番好きだから、みんなにも紹介したい。

ある朝、内装業をしている彼のハイエースで駅まで送ってもらっているときに、ラジオから椎名林檎の『罪と罰』が流れました。まだ発売されていない新曲でした。泣きそうで、喉がつまって声が出なかった。もうこんなことやめようと思った。たった一度の「男に愛された」という栄光にすがりついて、その一方でばからしいといらだって、でもこれしかないってしがみつこうとして、次がないことを怖がって、びくびくしている。こんなものは、恋愛じゃない。しがみついてすがりついて、一生、こんなのはいやだ。ずるくても汚くても悪くてもいい。でもずっとこんなのはいやだ。世界に触れたいと思いました。椎名林檎みたいに、全身全霊で生きてみたいと思った。

雨宮まみ. 女子をこじらせて (Japanese Edition) (pp.88-89). Kindle 版. 

どんな気持ちだったんだろう。
強く強く心に刺さった。
痛々しさ、苦しさ、悲しさ、やりきれなさが、ダイレクトに伝わってくる。
私はこんな文章が書きたい。
書きたくて仕方ないんだと気づいた。

勇気を持って、、頑張って書きたいと思った。

例え、雨宮まみさんに近づくこともできなくとも、追いかける資格はあると思う。

だから、がんばるね。

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