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事業所で育ったもう大人の年齢の私。恥をかくことがとても怖い。

障害がある私は、21の時からこの就労継続支援A型事業所にいる。
私はこの事業所にとても良くしてもらっている。

だからこそ、正直、今までほとんど恥をかくことなく月日が流れていった。

失敗の数が、同世代より少ないという意味である。
福祉の世界なので、同世代に比べたら、上司から怒られることもほとんどない。
しかし、それはありがたいことと同時に、とても、物凄く怖いことなんだ、と思ってきた。

ゆくゆくここの事業所を出なければならないが、私はいわゆる言い方は悪いけれど、世間知らずなのだろうと思う。

今度、実習に行くことがまだ確定じゃないけれど決まったし、スーツを実際に着て名刺交換までする。

でも、私はその機会がありがたいと同時に、とても怖い。

もう私は大人の年齢だ。
21の時には許されるような失敗も、大人の年齢の私がしたら笑われてしまう。

名刺の渡し方さえ、不器用で上手にできないので、正直とても実習が怖い。
でも動いてくださる支援員さんたちがいるから、頑張ろうと思う。

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