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『potential』。発光LEDや配線などの電子ごみで、オンリーワンなアクセサリーへと変化!

こんにちは、翼祈(たすき)です。

SDGsなアイテムはと言うと、コスメやマイクロプラスチックを知ることが多かった私ですが、実は発光LEDや配線などの電子ごみで、アクセサリーを作っている学生団体がありました。

滋賀県草津市にある立命館大学のびわこ・くさつキャンパス(BKC)の学生団体『potential』(ポテンシャル)が、廃棄された電子ごみをリサイクルし、アクセサリーへと生まれ変わらせる素晴らしい活動に取り組んでいます。

「ウラカタ(裏方)の晴れ舞台」を基本理念に提唱し、「身近にあるものから目を逸らさず、大切に扱うことでSDGsな環境へと転換させる手助けに」と『potential』のメンバーは張り切って活動しています。

今回は『potential』の誕生秘話を特集します。

『potential』誕生秘話

画像・引用:potential

2022年夏、『potential』は、代表の立命館大学の政策科学部2年生の速水瑠奈さんが、大学OBらで構成された校友会の未来人財育成奨励金を活かして立ち上げました。仲間の立命館大学生や母校の立命館守山高生トータル7人が電子ごみで作ったアクセサリーの製造・販売、ワークショップを行っています。

速水さんが電子ごみの廃材に出逢ったのは立命館守山高校2年生だった時でした。ロボット部の友達に誘われて部室を見学した時に、廃材として捨てられる電子基板が目に留まり、微小部品が密に集まった姿に「街みたいで、可愛くてカラフルだ」と興味を持ったといいます。以前から、ファッションやアクセサリーに興味があったことで、何個か自宅にロボット部から持ち帰って自ら電子ごみを切断して加工などをし、イヤリングを試に作りました。

立命館大学に入学した後、自分で作った電子ごみのアクセサリーを身に着けて友達に披露すると、「どこで購入できるの?」「何で作られているの?」と興味を惹きました。高校時代から、課外活動で過疎地域の課題解決などに励んでいて、身近にある電子部品がごみになって廃棄される現実を理解される契機にと、『potential』の立ち上げが思い浮かびました。

びわこ・くさつキャンパスでは、政策科学部の実験や研究を終えた後、キャンパスの片隅にあるコンテナに山積みに捨てられた電子ごみ置き場で材料を集めます。電子基板以外にも、発光LEDや配線、抵抗器、プラスチックを切り抜き、研磨などの加工を施して鮮やかなイヤリングや指輪などにして完成します。

アクセサリーは全国のマルシェイベントやネットで販売している以外にも、小学生たちを対象に、電子ごみに触れて加工して貰うワークショップも開催しました。2023年は大阪府内のネジ工場を訪問し、環境対策を取材するといった、活動の幅を拡大させました。

参考:電子ごみ アクセサリーに 読売新聞(2023年)

速水さんは「デジタル社会でリサイクル不可能な電子ごみが全世界で増加しています。私たちの小さな活動であっても現実社会への気付きを促進させることができれば」と述べました。

本当にオンリーワン!

SDGsなアイテムは、そのままじゃ勿体ないとか、駄目だという意識を180度変えて、地球にも優しい、でもオシャレや可愛いなどといった、アイテムに生まれ変わります。

他の人から観たら、ありふれているごみでも、それを一人でも違う価値観を持つ人がいたら、新しい意味を持つ価値の高いものを生み出せる。人と考え方が違うから、他の人では考えつかないことも思い付くんですよね。

発光LEDや配線なども普通だったら、ただの産業ごみです。それをアクセサリーに変化させるとは、一人の女性の考え方で、新たな命が吹き込まれました。

本当だったらアイテムの写真を紹介したかったのですが、売れてしまった?のか、私が『potential』さんを知った時に観た、通販で販売のアイテムがどんなものなのか紹介できず、それが残念です。

でもきっと、また新しいアイテムが販売されると思います。この記事で紹介した者として、また新しいアイテムが観れます様に、期待しています!


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